2014年1月発売
首折り男のための協奏曲首折り男のための協奏曲
「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となるー全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!
もう一度もう一度
昏睡状態から目覚めた「僕」は、自分が事故で記憶の大半を失ったことを知る。「事故について何も語らないこと」を条件に巨額の示談金を得た彼は、広大な土地を買い上げ、大勢の役者を雇い、執拗に練習を繰り返して、おぼろげな過去を忠実に再現しようと試みるー。滑稽にして不可解、それでいて切ない。各国で賞賛を浴びた異色の話題作。
ピエタピエタ
18世紀ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で、“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日教え子エミーリアのもとに恩師の訃報が届くー史実を基に、女性たちの交流と絆を瑞々しく描いた傑作。2012年本屋大賞第3位。
卵町卵町
サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。サナは、そこで、想像もしなかった、母の秘密を知ることになりー大切なひとに会いたくなる、心に響くやさしい物語。