2014年1月発売
明治時代に忽然と消失した村が残した奇妙な文書は、邪馬台国の真相へと至る秘録だった!異端の民俗学者・蓮丈那智の手に渡った「阿久仁村遺聞」。仲間たちとそこに隠された深い謎を追ってゆくうちに、数々のキーワードが浮かんできた。銅鏡、鬼、殺戮、たたら製鉄、出雲大社…。ミステリがすべて解かれたとき、現代まで秘められていた真の日本史が、あなたの眼前に現れる。
警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。彼は自らのチームを指揮し、覚醒剤の新たな流通ルートを解明しようと奮闘していたが、過程で重大な失策を犯してしまう。重苦しいムードに包まれる警視庁に、あの男が帰ってきた。かつて、“悪徳警官”として石もて追われたはずの、加賀谷仁が!警察小説の頂点に燦然と輝く『警官の血』-白熱と慟哭の、第二章。
ウインドシア六本木ー建築技術の粋を集め、最新のセキュリティと防災システムを備えた地上50階、地下5階の超高層ビル。まるでひとつの街のようなこの巨大ビルが何者らかに乗っ取られた!犯人たちは、最上階に住むビル会社の社長を人質にとり、ビル全体を封鎖する。脱出なるか、救出は可能か。犯人グループと閉じ込められた人々の運命が交錯する、迫真のクライシス・ノヴェル。
山形県鶴岡市で発見された身元不明の白骨死体。即身仏が眠る出羽三山と名勝・天橋立で起きた殺人事件を繋ぐ因縁の糸。母と娘、現在と過去、優しい嘘と許されざる真実ー。封印されていた秘密が「アマテラスの子」神代静香と浅見光彦を「黄泉の国」へと招き寄せる。そして「もうひとりの光彦」によって、浅見家の名前の由来も明らかに。大好評シリーズ通算第111作、待望の文庫化!
深夜、濃い霧が立ちこめる京の都に数多の剣士を斬り伏せる黒い狐面の男ー黒九尾が現れた。その正体は伊織の親友で天才剣士と名高い柳生十兵衛!?歩き巫女おこう、御堂ユキらに加え、不老不死の身体を持つ天草四郎、骸骨妖怪がしゃどくろ、そして伝説の陰陽師・蘆屋兄妹も参戦し、打倒黒九尾に挑む!伊織と“鬼火”は最強の黒幕を倒せるのか?「ぞろり」シリーズ、ついに完結。
新興の不動産会社社長・岡本敬一郎のマンションで、銀座のママが殺された。その数時間後、寝台特急「サンライズ出雲」の個室寝台が爆破されるが、狙われた男は直前に途中下車し、姿を消していた。さらに、岡本が狙撃されるという事件が発生。狙撃は失敗に終わるが、犯人は警察の追跡を巧みに躱す。殺人と列車爆破と狙撃事件。三つの謎を追う十津川警部の前に、驚愕の事実が…!
レオが、アルコール依存症に陥っていることが発覚した。ギタリストを失った“爛漫”は、新たな形態を取り、存続することに。そのような中、岩倉理が、向田くれないの出生について、語り始めたー。それぞれの音楽を求め、彼らはもがき続ける。そして、真犯人“オープンD”が遂にその全貌を現す。ロックバンドよ、永遠なれ!エンターテインメントに新たな地平を拓く年代記。完結篇。
“センター”から米本土へのサイバー攻撃は苛烈を極めていた。都市インフラを始め、金融システム、原子力発電所、軍事偵察衛星に到るまで、次々と加えられる彼らの侵攻を防ぐすべはないのか。麻痺寸前のアメリカを覆う不安とパニックー。香港のCIA工作員と共に敵の正体を追いかけていた“ザ・キャンパス”は、ついに尻尾をつかまえるが…。著者の遺言ともいえる国際軍事巨編!
「私の名前はヴィクラム・ラルだ。アフリカでもっとも汚織にまみれた一人、異様かつ卑劣なまでに狡猾な詐欺師として広く知られている」-1963年、ケニア独立。そこには、西洋とアフリカ、支配と革命、無垢な友情と政治汚織の「狭間」を生き抜く、ひとりの男の生があった。ポストコロニアル文学の新境地を切り拓き、カナダの代表的文学賞・ギラー賞に2度輝いたヴァッサンジ、待望の本邦初訳。
恋のお相手はファン、スタッフ、ミュージシャン…それともメンバー!?リアルな舞台裏と赤裸々な恋愛事情をスパイスに、女性アイドルがそれぞれの恋に思い悩みながら成長していく姿を、AKB48現役メンバーが等身大の目線で描く衝撃のラブストーリー。妄想120%の短篇小説集。
その日まで、ぼくは教室の“幽霊”だった。誰にも話しかけられない孤独な高校生活を変えてくれたのは、前の席に座る同級生。謎めいた彼女の行動、校内で続く動物死体遺棄。穏やかで不安定な日々に隠された真実とはー
余の出生は一八七一年二月六日、サセックス州ーヘンリ・メリヴェール卿の口述が始まった。心打たれる瞬間である。しかしその折も折、変事が突発した近傍のフェイン邸へ出馬を要請する電話が入った。家の主人が刺されて亡くなり、手を下した人間は判っているが状況は不可能を極めているという斗柄もない事件である。秘書を従え捜査の合間も口述を進めるH・Mの推理は如何に。
保険調査専門探偵ホガートは顧客からある依頼を受けた。プラハの展覧会に貸し出した絵画が焼失し、調査に派遣した調査員が行方不明になった件を調べてほしいというのだ。プラハに飛んだホガートは、死体の首と手を切りおとしビロードにくるむ、猟奇連続殺人事件に巻きこまれる。『夏を殺す少女』で衝撃のデビューを飾った、オーストリア・ミステリの名手が仕掛ける巧妙な罠とは?
風変わりな人々や事物が関わる奇妙な事件の起こるとき、謎の男サイモン・アークは現れる。あるときは超常現象研究者、またあるときは私立探偵として。警官が監視する中、焼死したはずの男が遂げた不可能犯罪、現代ニューヨークに住まう魔女の呪いが生む回転ドアの密室…暗黒の事象と犯罪が交差する怪事件を、オカルト探偵が明晰な推理力で解いていく8編を収録した第五短編集。
死神を思わせる風貌の警部が、完璧だったはずの殺人計画を徐々に崩壊へと導いてゆくー倒叙ミステリ「運命の銀輪」をはじめ、残虐な場面が上映されているにもかかわらず観客席の闇の中で微笑を浮かべる女性の謎を追いかける傑作「闇ニ笑フ」、米大統領選挙の熱狂の最中に発見されたひとつの死体の謎をファンタスティックな筆致で描く力作本格推理「幻の銃弾」など七編を収録。
必要か不必要かはどうでもいいのだ。したいからする。これは信念なのだー密やかなオフ会でとんでもない事態が発生、一本の鍵を必死に探す男たちを描く「Aカップの男たち」、うそつきキツネ殺害事件の犯人を巡りどうぶつたちが推理を繰り広げる非本格推理童話「どうぶつの森殺人(獣?)事件」などノンシリーズ作品に、猫丸先輩探偵譚「毒と饗宴の殺人」を特別収録した全六編。
2014年1月から全国で上演する人気舞台TEAM NACS SOLO PROJECT『ONE』。“小説”と“舞台”、連動するその物語は、視点を変えて、つながっていく…。「みんな、そんなに偉くない。でも偉くない人たちで社会は成り立っている」初小説で著者が描いたのは、そんな“しょうがない”愛すべき人々!
王国に潜む裏組織“八本指”最強の戦闘集団“六腕”が動きだした。迎え撃つはラキュース率いるアダマンタイト級冒険者“蒼の薔薇”。騎士たちは国を姫を守るために最前線へと赴く。その決戦の渦中に蠢く謎の大悪魔ヤルダバオト。苛烈な抗争の渦に巻き込まれ、王都が紅蓮の炎に包まれる。