2014年2月20日発売
永河期が訪れつつある2061年。イタリア・トスカーナ地方に住むガリレオ・ガリレイの末裔である葉月、神月、星月の三姉妹は、空賊やエネルギー企業で狙う「ガリレオテゾロ」をめぐる争いに巻き込まれてしまった。謎の美女・アンナの助力を得た三姉妹は、家族の再生と名誉をかけてガリレオの謎に挑む!アニメに基づく小説ならではのオリジナルストーリー!
ダムができて湖に沈んだ村ーのはずが、5年後に雨不足で村は再びその姿を現した。「それ」は墓の下からよみがえり、血を必要としていた…。そして、若い女が失血死したのだった。一方、ひょんなことからこの事件に遭遇したエリカとクロロックは同じ吸血鬼一族の存在を感じていた。そんなとき常田加奈子という少女が現れ、やがて第二の殺人が起こってー!?『吸血鬼はお年ごろ』シリーズ第10弾!!
怪異大好きの変人中将・宣能に気に入られてしまった青年貴族の宗孝。「泣く石」の噂を確かめに二人で向かった都の外れで出会ったのは、妖怪ではなく何やら訳ありらしい赤子。成り行きで預かる事になった宗孝だが、その子は中将の隠し子かもしれず…。しかも姉たちの追及に対して苦し紛れに自分の子だと答えてしまったため、事態は更にややこしい方向に!?平安怪奇冒険譚、第2弾!
卒業を間近に控えた女子大生仲良しグループ。珠美は秘書、文代は教師、トモ子は編集者など、七人それぞれの進路へ巣立とうとしている。恋愛に憧れつつも、まだ見合い結婚が主流の終戦直後、彼女達が常に盛り上がるのは、唯一婚約者のいる祐子の話だ。卒業後、婚約者の誕生日に全員が祐子の家に招待されるがー。若い女性の心の葛藤を、瑞々しく描く。有吉文学の原点となった、初の長編小説。
大学を出たが職のあてのない敬太郎は友人須永の叔父、田口を頼る。「探偵」の仕事を請け負った彼はある人物の尾行を命じられる。その男、松本は田口の義弟で、須永と同様、高等遊民の暮らしをほしいままにしていた。都会の知識階級の自我をめぐる苦悩を、漱石自身に重ね合わせながら丹念に描き出す。生死の境を彷徨った「修善寺の大患」後の作品で、亡き娘、ひな子と親友、池辺三山の霊に捧げられた。
フィンランドはユダヤ人虐殺に加担したかー歴史の極秘調査ともみ消しの指令を受けたカリ・ヴァーラ警部。ヘルシンキで起きたロシア人富豪妻の拷問死事件の捜査においても警察上層部から圧力がかかる。さらにカリを襲うのは原因不明の頭痛。妻のケイトは彼を心配するが、臨月を迎えた妻をこれ以上不安にさせることはできない…。激痛に耐えながら挑んだその結末とは?好評極寒ミステリ第2弾!
二十五年前に姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。軽い気持ちで彼の正体を探りはじめた二人の若者は、想像を絶する恐怖の真相に辿りつく…。ホラー界のスーパースターによる、規格外の怪作。
「文学の使者」を自称する不思議な少年・アイに導かれ、巨大な「塔」の入り口に連れて来られた津島文歌(つしまふみか)は、元の世界に戻る手がかりを探るべく、塔の内部に足を踏み入れる。扉の向こうには、どういうわけか、大正・明治の雰囲気漂う“帝都”と呼ばれる世界が広がっていたー。
「鞭打倶楽部」とは?そして、景品となる十六の赤毛の処女クララの運命は? この破天荒すぎる小説は、発禁処分となったアノ『エロエロ草紙』の代替え企画です。コレも発禁されてはたまらないと、作者の酒井潔が、あくまでも翻訳ですと言い張って世に放った問題作。今、80年の時を経て、新装完全復刻版として平成の世に甦る! ●国立国会図書館でもデジタル公開されていない秘蔵本! ※まずは、コノ唖然ボーゼンする目次を見てください! ・第一章 「魅惑と雷鳴の下で」 「人間の賭け物」「奇怪な勝負」「裏切って売る」 ・第二章 「農園主邸の騒宴」 「鞭打の手練」「生意気な奴隷の懲罰」「暖かい思ひ」 ・第三章 「狂女の悲恋」 「新らしい刺戟を追ふて」「奇想天外の計企」 ・第四章 「裸美競艶」 「美女の競争」「残酷な折檻」「敗者の厳罰」「困難な選択」 ・第五章 「虐げられた処女」 「人肉の相場」「弗に代へて」 ・第六章 「大景品の公開」 「女の二頭立」「狂女とブロンド女」「特志家の群集」 ・第七章 「生きている壷」 「赤字の番号」「狂女の駆る美人戦車」「車輪の下に踏みにぢらるる」