2015年12月24日発売
葬儀場で次々と甦る死者たち。ある者は聡明に、ある者は餓鬼のように。2種類の「よみがえり」が意味することとは。第21回日本ホラー小説大賞受賞者が切り開く、モダンホラーの新たなる境地。
12年前、誘拐された少女。そして発生した二度目の誘拐事件。目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのかー。過去と現在を繋ぐのは、誘拐犯の娘。『罪の余白』の新鋭が放つ、戦慄の心理サスペンス!
売れない蕎麦屋で居候をしながら美女に金をもらいつつ、(※つまりはヒモである)店を繁盛させるために奮闘する異世界から来た男・九郎。今回の策は「くーぽん」!!果たして客の反応は!?そして前の世界で生き別れた仲間との再会はかなうのか!?
たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。-動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。
「鬼」と呼ばれた火付盗賊改方長官の長谷川平蔵。その父親の初代平蔵が京都西町奉行に赴任した。その前に立ちはだかって京の町を騒がす悪党たち。贋坊主が暗躍する「六勝阿闍梨」、錦市場を巡る陰謀に絵師若冲が巻き込まれる書き下ろし「錦の若冲」、人情の機微を描く「這っても黒豆」を収録。京の風物詩も鮮やかに、新シリーズ堂々の開幕。
『エトワール広場』は、モディアノが22歳で発表した“衝撃のデヴュー作”であり“最大の問題作”である。ノーベル賞の授賞理由である「ナチ占領下の世界の人生を描き出した“記憶の芸術”」とは本作を対象とする。「仲間を裏切ったユダヤ人」の息子として生まれた精神不安、アイデンティティの危機、そして、レジスタンス神話による「抵抗したフランス」の嘘、ナショナルヒストリーによって忘却されていく人々の人生…。モディアノ文学の核心・問題意識のすべてが、鮮烈に描き込まれている。翻訳不可能とも言われてきたが、ついに翻訳が完成した。第2作『夜のロンド』も併載/詳細な“解説”“訳注”“関連地図”付き。ノーベル文学賞受賞作(2014年)
「高山、私、アメリカに行く…」「なんで桜井だけが行かなくちゃならないんだよっ…!!」。冬休み直前、國鉄への就職を夢見て、鉄道公安隊でOJT研修中の俺、高山直人と、同じく研修中の桜井あおいを待ち受けていたのは、空港での別離だった。クリスマスイブを小海さんと過ごす予定の高山に課せられたのは、安中榛名の教習所への“謎の届け物”。しかし乗り込んだ583系は予想外の出来事に巻き込まれ、地下深くに存在するホームにも闇が忍び寄る。この吹雪は偶然か…、それとも…?國鉄が分割民営化されなかったもう一つの日本を舞台に、夢の鉄道パラダイス・エンタテインメント!防護無線、発報…!?