2015年12月24日発売
動く屍体、加速する殺戮、そして涙……。 これが、青春ホラーミステリの王道 閉塞感に満ちた田舎町で、大学進学の夢を諦め、父の葬儀社を継いだ遼一。 ある日彼は、遺体が棺から起き上がり、他の遺体をむさぼり喰らうのを目にする。 「死者がよみがえる葬儀社」の噂のせいで客足は激減し、遼一は調査に乗りだすことに。 一方、遼一の妹で高校生の佐紀には、ある秘密があった。それは、霊が見えるということ。 遼一に理解してもらえず、学校でも孤立している佐紀だが、ふと町の変化に気づく。 佐紀は偶然出会った、同じく霊が見える颯太と共に、理由を探り始めるが・・・・・・。
12年前、誘拐された少女。そして発生した二度目の誘拐事件。目の見えぬ少女はなぜ、再び狙われたのかー。過去と現在を繋ぐのは、誘拐犯の娘。『罪の余白』の新鋭が放つ、戦慄の心理サスペンス!
売れない蕎麦屋で 居候をしながら 美女に金をもらいつつ、 (※つまりはヒモである) 店を繁盛させるために 奮闘する 異世界から来た男・九郎。 今回の策は 「くーぽん」!! 果たして客の反応は!? その前にこの時代的に大丈夫か!? そして異世界ペナルカンドで生き別れた 仲間との再会はかなうのか!?
たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。-動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。
「鬼」と呼ばれた火付盗賊改方長官の長谷川平蔵。その父親の初代平蔵が京都西町奉行に赴任した。平蔵の前に立ちはだかる京の町を騒がせる悪党たち。贋坊主が暗躍する「六勝阿闍梨」、錦市場を巡る陰謀に絵師若冲が巻き込まれる書き下ろし「錦の若冲」、人情の機微を描く「這っても黒豆」の三編を収録。京の風物詩も鮮やかに、新シリーズ、堂々の開幕。『祇園詣り 京奉行 長谷川平蔵』改題。
『エトワール広場』は、モディアノが22歳で発表した“衝撃のデヴュー作”であり“最大の問題作”である。ノーベル賞の授賞理由である「ナチ占領下の世界の人生を描き出した“記憶の芸術”」とは本作を対象とする。「仲間を裏切ったユダヤ人」の息子として生まれた精神不安、アイデンティティの危機、そして、レジスタンス神話による「抵抗したフランス」の嘘、ナショナルヒストリーによって忘却されていく人々の人生…。モディアノ文学の核心・問題意識のすべてが、鮮烈に描き込まれている。翻訳不可能とも言われてきたが、ついに翻訳が完成した。第2作『夜のロンド』も併載/詳細な“解説”“訳注”“関連地図”付き。ノーベル文学賞受賞作(2014年)
雪が降り積もる真冬の群馬 土合の地下駅で高山と小海を待ち受ける事件は……。 「高山、私、アメリカに行く……」「なんで桜井だけが行かなきゃらならないんだよっ……!!」 國鉄への就職を夢見て、鉄道公安隊で絶賛OJT研修中の俺、高山直人と、同じく研修中の桜井あおいを待ち受けていたのは、冬休み直前の成田空港での別離だった。 クリスマスイブを小海さんと過ごす予定の高山に課せられたのは、安中榛名の成田教官への≪謎の届け物≫。 しかし、乗り込んだ583系が、予想外の出来事に巻き込まれる。吹雪の中、地下深くに存在するホームに忍び寄る闇、そして……? H0001 白い雪が降ったら 出発進行 H0002 新清水トンネル 場内進行 H0003 微熱 定着 H0004 デッドセクション 信号注意 H0005 別荘着 時刻よし!