2015年12月25日発売
とうとう全面戦争に突入したセリドン王国と巨人族。気高き騎士エイブルはディシーリへの愛を胸に、イドゥン率いる女巨人たちと共にアンガーボルンと戦いながら、アーンソール王宛ての伝言を届けるべく王宮へ赴く。謁見のために武芸大会に参加する日々をへて、ようやく王と対面したエイブルを待ち受けていた苛酷な運命とは? 〈五つの定め〉の謎めいた予言、〈失われた愛の部屋〉の幻惑、〈龍の戦士〉の出現、魔力を秘めた〈大兜〉、幽霊騎士と屍騎士との激突、そして壮絶な〈川の戦い〉--立ちはだかる危機を前に、ヴァルファーザーとの誓いを破るときがついに来るのか。多くの歌と物語になりし伝説、堂々完結!
4半世紀にわたって書き続けられたダンセイニの人気シリーズ、待望の邦訳。 初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出ーー幻獣に出会い、魔術に驚異し、一獲千金に胸躍らせる、奇想天外な冒険の数々。香り豊かで軽やかなテイスト、心地よい後味にほろ酔い気分。どこから読んでも楽しめる愉快な短篇23作。 装丁:小林剛(UNA) 装画:coco アブ・ラヒーブの話 薄暗い部屋で 象の狙撃 渇きに苦しまない護符 失なわれた恋 リルズウッドの森の開発 真珠色の浜辺 アフリカの魔術 一族の友人 流れよ涙 ジョーキンズの忍耐 リンガムへの道 ライアンは如何にしてロシアから脱出したか オジマンディアス スフィンクスの秘密 魔女の森のジョーキンズ ジョーキンズ、馬を走らせる 奇妙な島 スルタンと猿とバナナ 徴 ナポリタンアイス ジョーキンズ、予言者に訊く 夢の響き 解説コラム アデンとジョーキンズ 食卓と幽霊 ユニコーンのこと 原始の自然の力 オジマンディアス、王の中の王 幻の都を求めて キルケと神秘の生き物たち ナポリタンアイス、緑は何味? 一獲千金の夢 訳者あとがき
車にひかれて死んだはずが異世界に転生!? 程々の勝ち組を目指す侯爵令嬢リズベットの恋と魔法の物語第3弾! 国家転覆の危機を救った侯爵令嬢リズも十四歳。公爵家のセシル君との婚約が持ち上がり、王子ユーリス殿下からのアプローチも相変わらずで、従者ジルとも急接近。念願の魔道院勤めを始めたところ、魔物急襲、リズも戦場に召集されて……。恋に戦にドキドキヒートアップ!
一人息子と2人で暮らす考古学者アシュリーのもとに、ブレイクリーなる科学者が訪ねてくる。政府中枢が主導する極秘調査にリーダーとして参加してほしいという。目的を知らされぬまま、報酬に魅力を感じたアシュリーは参加を決意。同じくチームに招集された洞窟探検の専門家ベンジャミンらと調査地である南極へ向かう。途中、アシュリーらは驚くべき事実を知らされる。南極のエレバス山の地下に巨大な洞窟網が走り、その中で人類史を大きく揺るがす遺物が発見されたというのだ。それは…。
調査チームは南極の地下深くにあるアルファ基地を発ち、その最深部へと探索に出る。厄介な地形、未知の生物との遭遇、チームの不和…種々の困難と闘いながら探検は続く。一方その頃、アルファ基地は何者かの襲撃を受ける。基地にはアシュリーの一人息子ジェイソンが残っていた…。やがて、調査の背後に蠢く陰謀が姿を見せ、地下洞窟の真相が浮かび上がる。そしてアシュリーたちが出会ったものとは?大胆奇抜なイマジネーションと豊かな科学知識が綾なすロリンズ劇場、その高らかな開幕!
元SEALの衛生兵で警備会社社員のメタルは驚いた。突然、友人宅の玄関先に深傷を負ったブロンドの美女が転がり込んできたのだ。彼女の名はフェリシティ。家の持ち主の女性ローレンが危機的状況にあったとき救ってくれた天才ハッカーだった。ローレンに会いにポートランドまで来て、空港で謎の敵に襲われ何とか逃げてきたという。メタルは彼女に応急処置を施したうえ、自宅に連れ帰り献身的な看護を続ける。やがて惹かれ合う二人だったが、敵の魔手は次第に迫り…大人気シリーズ新章第二弾!
戦前の前衛詩を牽引したモダニズム詩人にして、建築・デザイン・写真に精通したグラフィックの先駆者が、1930年代に試みた“エスプリヌウボオ”の実験。-書籍未収録35の短篇。
直木賞作家の故藤本義一さん(1933〜2012年)の著作や蔵書を集めたギャラリー「藤本義一の書斎」が創設した「藤本義一文学賞」受賞9作品のほか、藤本義一氏未発表原稿「樹になりたい僕」を収録。応募キーワード「帽子」をテーマにした氏の過去収録作品も掲載。 審査員の難波利三氏、桂文枝師匠などの講評も収録。 第一回藤本義一文学賞 受賞作 最優秀賞 「秋霖」 山田春夜 優秀賞 特別賞 「藤本義一の書斎」賞 審査員講評 審査委員長 難波利三(作家) 眉村 卓(作家) 古川嘉一郎(放送作家) 桂 文枝(上方落語家) フジモト芽子(アーティスト) 「坂」 藤本義一 未発表作 「樹になりたい僕」 藤本義一略年譜 座談会(藤本義一氏を語る) 寄稿「おめでとう・ありがとう」成瀬國晴 あとがき 中田有子 (藤本義一の書斎 館長)