2015年12月発売
ヤヴィンの戦いから3年。反乱同盟軍は氷の惑星ホスに秘密基地を築き、戦いに備えていた。ダース・ベイダー卿率いる帝国軍はドロイドを放ち、ついに基地とルークの居場所をつきとめる。激しい戦闘の末、反乱軍は一時離ればなれになる。ルークは亡きオビ=ワンの霊言に導かれ、伝説のジェダイ・マスター、ヨーダに教えを乞うため、惑星ダゴバに向かう。一方、ハン・ソロとレイア姫はソロの旧友ランドが治める惑星ベスピンに辿り着く。しかし、そこには恐るべき罠が待ち受けていた。ヨーダの制止を振り切り救出へ向かったルークは、ベイダー卿と対峙し、戦慄の事実を知らされるー。
ハン・ソロを救うため、惑星タトゥイーンに向かったルークとレイアは、彼が捕われている犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入し、決死の救出作戦を成功させる。ルークはヨーダのもとに戻り、自分の父がダース・ベイダーであることを確認し、さらにレイアが双子の妹であることを知る。一方、帝国軍は新たなデス・スターの建造を進めていた。デス・スターのシールド発生装置を破壊するため、森林衛星エンドアに向かう反乱軍。ルークはベイダーの存在を感じ、単身投降する。そして、ついに父と子の対決の時が来るー。
推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの“さかさまの密室”とは?’78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ!
百万石の藩主綱紀の亡くなった正室は、会津保科家から迎えていた。格別な関係の保科家へ、若き留守居役数馬が使者として遣わされた。前田家の継室は幕府も各藩も狙っている。老練な者でも難しい微妙な相談事、その相手は親藩会津藩の国家老。そして、難題に奔走する数馬に仇敵が襲いかかる!
手だけの妖怪、るり子さんが綴ったお料理日記が、一冊の本になりました。夕士が寿荘に引っ越してきたあの日から、お月見に文化祭、『妖アパ』の楽しい思い出を辿る日記と、厳選25種類の“超絶美味飯”徹底再現レシピを、どうぞ召し上がれ。長谷と千晶のマル秘ショートストーリー&妖アパキャラクター事典つき。
『妖アパ』ファン必携のガイドブックが登場!人気キャラクターたちのプロフィールや名言集。古本屋や薬屋の鞄の中身など、『妖アパ』の秘密と魅力がぎっしり。さらに長谷、夕士、千晶それぞれのその後を描いた短編と、香月日輪スペシャルインタビュー、全巻解説も収録。シリーズファン大満足の一冊!
太平洋戦争末期の沖縄戦。女子師範と第一高女の女学生ばかりで結成されたひめゆり部隊の二百人が野戦病院を出発し、砲撃の中を米須の洞窟に向かい、玉砕するまでの九十日を描く。慕われた先生も、かけがえない親友も、妹も、次々に落命していく……。沖縄を盾として、乙女たちに死の行進を強いた軍閥への深い憎しみと怒り、戦場に散った若い生命への愛惜が胸に迫る名著。文字を大きくした新装版。 死の行進 雨降りやまず 戦火と青春 花散り花咲く ガジュマル樹と塩の山 あとがき 語注
虚実入り乱れる情報社会を捉えた、渾身の長編!日本新報の新聞記者・南康祐のもとに届いた一通のメール。そこには大手IT企業「JPソフト」から民自党議員への献金を記したリストが添付されていた。「メディア規制法案」に関わる政界工作だと踏んだ南は真偽を確かめるため調査に乗り出すが、メールを送信したと思われる人間は姿を消していた。同じ頃、疑惑のリストを手に入れた政友党議員の富永卓生は、政権奪還の足がかりとして、予算委員会で民自党を追及する。それが大きな波乱の幕開けになるとは知らず…。
福島出身であることを隠して、今は神戸に暮らす女子高生・朝海。そして朝海のかつての同級生であり、福島に留まりつづけていた、本気。散り散りになったかつての同級生たちへの、本気からの呼びかけでその旅は始まった。寡黙な少年・勝、横浜の夜の街で働く香雅里。そしてひょんなことから彼らの旅に同行することになった、神戸出身の新任教師の岡里。長い旅の果てにたどり着いた福島で、彼らが見たものはー。“あの時”と“いま”を繋ぐためにー神戸と福島を繋ぐ希望の物語。
江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくがー。
あれ?俺は、作家の六呂田録郎だっけ?それとも、探偵の六呂田録郎だっけ?六呂田録郎は、娘と犬と暮らす推理作家。自分と同じ名前の私立探偵が主人公の推理小説を執筆している。ところがある日、「探偵さんですよね?」と声をかけられてー。しっかり者の娘に支えられた、遅筆作家の妄想的かつ私立探偵的な、愛すべき日々。
大学生の片倉希は高台の上にある、赤い屋根の古い二階家に、翻訳家の祖母と二人で暮らしている。両親はものごころつく前に事故で死んだと聞いているが、写真すら残っておらず、顔も知らないままに生きてきた。希の部屋の隣には母親が使っていたという部屋があるのだが、希はその部屋が少し、怖い…。平凡で平穏な日常を送る希だが、彼女を捜し回っているという男の出現をきっかけに、大きな変化が訪れようとしていたー。
東日本大震災の爪痕が生々しく残る東北地方の小学校に、神戸から赴任した応援教師・小野寺徹平。かつて阪神・淡路大震災を経験した彼は、心に傷を負った子どもたち、父兄たちとの“本音の交流”を通して、被災地が抱える問題と向き合っていく。「ハゲタカ」シリーズの真山仁が挑んだ、渾身の震災文学。
物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で…。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。