2015年8月26日発売
無名亭の夜無名亭の夜
極東の島国・日本。東京の場末の「店」で、「彼」は店主の従弟が語る不思議な物語に耳を傾ける。それは、遙か遠いオスマン帝国の時代、皇帝の近衛兵となった「少年」が、詩に魅せられ、当代一の語り手へと登りつめる、めくるめく物語だったー。ノーベル賞作家オルハン・パムクの訳者、初の小説集!
反人生反人生
夫を亡くしてひとり暮らしの荻原萩子・五十五歳が抱く、バイト仲間の年下女子・早蕨へのときめきと憧れ。-「反人生」。世界を旅する寅次郎、ユーモアのセンスあふれる桃男。男友だちから新たな感覚を学ぼうとする大沼の行く末は…。-「越境と逸脱」。自由でゆるやかな連帯のかたちを見つける全四編。
吉祥寺物語吉祥寺物語
自分の才能に無限の可能性を見出しながらも、本当の自分を理解されないもどかしさに苦悶する。家庭環境のため、深い孤独を心に抱きながら水泳に没頭する主人公・川瀬は、あるきっかけから友人の誕生日のパーティに呼ばれる。そこで出会った北原佳津子に惹かれていくのだが…恋愛・友情・出会い・別れ、苦悩、古びない“青春”がそこにある。1965年、東京オリンピックの翌年。吉祥寺を舞台にどこまでも純粋な物語が幕を開けるー
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