2016年1月4日発売
大手総合電機メーカーの関連会社に勤務するユウキ。かねてから噂されていたリストラが実施され、将来に不安を募らせる中、救いを求めた先はネットワークビジネスの世界だった。成功と転落、失ってしまった仕事と友人…。あげく、ユウキが選び取った道とはー。
京都発!心もお腹も温まります。 板前の父と探偵の娘はお迎えする、看板のない食堂へようこそ。 食にA級もB級もありまへんけど、人間にも一流も三流もありまへん。 京都発!シリーズ初の文庫書き下ろし! 第一話 かけ蕎麦 親にとって、子どもは幾つになっても子ども。 第二話 カレーライス 人間に、一流も三流もありまへん。 第三話 焼きそば 食捜しはするけど、人捜しはせえへん。 第四話 餃子 罪を許された日の、まかない料理。 第五話 オムライス 好物だったのに、見ると吐き気がしてしまう。 第六話 コロッケ 過ちを認めるのに、遅いも早いもありまへん。 【編集担当からのおすすめ情報】 連続ドラマ化! プレミアムドラマ「鴨川食堂」 NHK BSプレミアムにて2016年1月10日より放送予定(全八話)。 出演 忽那汐里 萩原健一 岩下志麻ほか
一九八六年の放映開始以来、数々の伝説を生み出してきた傑作刑事ドラマが遂に幕を下ろす!?横浜を舞台に壮絶かつクールな戦いを繰り広げてきた港署のタカ&ユージ(鷹山敏樹、大下勇次)にも、容赦なく定年退職の日が近づいていた。無事に引退させたい周囲の気遣いも何のその、宿敵の暴力団・銀星会の残党を追い詰める二人の前に、新たなる強敵が現れる。二人は無事に第二の人生を迎えることができるのか。タイトル“さらば”が意味するものとは?劇場版第七弾となる同名映画の脚本家が改めて書き下ろしたノベライズ。スクリーンでは見られないシーンも満載。
“タカ”こと鷹山敏樹と、“ユージ”こと大下勇次。港署刑事の二人はいかにして最強で最高のバディとなったのか。一九八六年にスタートしたテレビドラマ『あぶない刑事』の躍動感あふれる世界を小説で味わえるスペシャルな一冊。ファーストシーズンから厳選した「挑発」「誘惑」「暴発」など五作品のほか、懐かしのフォトグラフや脚本家によるドラマ誕生秘話なども収録。三十周年を迎えた「あぶデカ」ワールドの不動の魅力に迫る。映画『さらばあぶない刑事』をより楽しむための必携アイテム。若き日のタカ&ユージの活躍はもちろん、港署メンバーとの再会も嬉しい。
その気にさせては裏切るという行為を繰り返すハーディンに、テッサの心は折れそうになる。一方、ハーディンは、無垢なままであるテッサの、まじめで一途な思いを知れば知るほど、いままで自分が遊んできた女達とは違った感情を抱き始める。冷酷な遊び人と呼ばれ、特定の彼女を作らないことで有名なハーディンだったが、とうとうテッサを本気で愛していることを認める。そして互いの愛を確かめ合った二人は、ついに結ばれる。初めて経験する愛する人との悦びと幸せに満ちた行為。テッサは新たな世界へ導かれる。アメリカwattpadで10億人読者を魅了する恋愛小説。
天使の卵か悪魔の卵か…。吉祥寺にある有名自然食品店で売られていた卵は、極上の卵『極卵』という名前で人気の商品だった。しかし、この卵を原因とする食中毒事件が発生。時間が経つうちに発症者が増え、多数の死者が…。餌、衛生管理は完璧だったはずなのになぜ汚染されたのか。元新聞記者の瀬島桐子が事件を追い始める。原因究明が難航する中、過激なまでに業者を糾弾していく消費者団体、話題性抜群と事件を煽るメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を巡る大企業の影も…。医療ミステリーの第一人者の著者が現実の先を描く傑作長編小説。
日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集 都会から離れた島に生まれ、育った人々。 島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたままーー 日本推理作家協会賞受賞作を収録。 閉ざされた“世界”を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。 収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、 「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)--ほとんど名人の技である」と絶賛。 自身も“島”で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。
初冬の温泉郷で発生したフグ毒殺人は、公安vs巨悪「頂上対決」の幕開けだったー。上海と香港の中国マフィア勢力争い、新旧日本ヤクザの利権争い、そして警視庁に巣食う派閥争い。それぞれの大分裂が絡み合う中、青山ら同期カルテットが対峙する新たな敵の正体とは。公安警察を知りつくした著者による人気シリーズ第7弾!
「臨床犯罪学者・火村英生」斉藤工×窪田正孝で1月より連続ドラマ化 お笑い芸人志望の若者、アンチエイジングのカリスマ等、「若さ」をモチーフとした作品集。学生時代の火村英生の名推理もキラリ。
「福島の今を見てみたい」作家の羽鳥よう子は警戒区域“ゾーン”に足を踏み入れた。この世とあの世の中間、宙づりになった場所に懐かしささえ覚えるがー(「ゾーンにて」)。癌に冒された青年が福島から避難した牛飼いの少女と出会い、自らの生と向き合う「牛の楽園」など、極限に生きる命の輝きを描く四篇。
秀吉への貢ぎ物としてポルトガルから渡来したぎやまんの手鏡が映す物語は江戸時代の後半へ。八代将軍吉宗と尾張藩主宗春との確執から、田沼意次、平賀源内、最上徳内、シーボルト、そして黒船来航から新撰組や彰義隊の闘いへと移り、江戸は終焉を迎える。十年に渡って書き継がれた歴史絵巻がついに完結。
「ねえねえ梟助さん、聞いて聞いて」話し上手で聞き上手の鏡磨ぎ師・梟助じいさんは今日もひっぱりだこ。五歳で死んだ子供が別の夫婦の子として生まれ変わっており、飼い犬が思わぬ証言をした!?という噂から、犬が人に、人が人に生まれ変わったらと思わぬ方向へ話は広がり…切なくも温かいシリーズ第三弾。
山間の温泉町へ向う列車から、8人の乗客が蒸発してしまった。前代未聞の難事件に取り組んだ中年警部・宇野は、聞き込みの先々で推理マニアの女子大生・永井夕子と鉢合わせ。二人はいつしか名コンビとなるが…。オール讀物推理小説新人賞を受賞した表題作を収める、記念すべき「幽霊」シリーズ第一弾!
その島には何かがいるー事故で片腕を失い、孤島に移住したエドガーは、突如、絵を描く衝動に襲われた。意思と関わりなく彼の手が描いたのは、少女と船の絵。これは何を意味するのか。夜ごと聴こえる謎の音は何か。そして島に建つ屋敷が封じる秘密とは。巨匠が久々に放つ圧巻のモダンホラー大作。恐怖の帝王、堂々の帰還!
絵師を目指す伊三次の息子・伊与太は新進気鋭の歌川国直に弟子入りが叶い、ますます修業に身が入る。だが、伊与太が想いを寄せる八丁堀同心・不破友之進の娘・茜は、奉公先の松前藩の若君から好意を持たれたことで、藩の権力争いに巻き込まれていく。伊与太の妹・お吉も女髪結いの修業を始め、若者たちが新たな転機を迎える。
梅香が漂い、霊峰富士を望む小梅村が柔らかな陽射しに包まれる頃、尚武館坂崎道場では、晴れて入門を許された空也をはじめ、多くの門弟衆が稽古三昧の日々を送っていた。そんな折り、道場主坂崎磐音宛てに、遠州相良より一通の書状が届く。時を同じくして、幕閣に返り咲いた速水左近が下城の途次に磐音のもとを訪れ…。超人気書き下ろし長編時代小説第五十弾。
雲ひとつない夏空の下、穏やかな豊後水道の波を切る関前藩所蔵船豊後丸の船上に、坂崎磐音とその一家の姿があった。病に倒れた父正睦を見舞うため、十八年ぶりに関前の地を踏んだ磐音は、帰国早々国許に燻ぶる新たな内紛の火種を目の当たりにする。さらに領内で紅花栽培に心血を注ぐ奈緒の身にも…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、“剣あり、恋あり、涙あり”の書き下ろし長編時代小説第五十一弾。平成の大ベストセラーシリーズ、ここに堂々完結!
貸し物屋・湊屋を切り盛りする娘、お庸は、器量は良いのに口が悪いと評判。行李を借りにきた侍の態度を不審に思い、持ち前の好奇心とおせっかいで世話を焼く「行李」。知り合いの大工の息子が誘拐されたと聞き、知恵を働かせて解決に走る「拐かし」など、べらんめえでも心根が真っ直ぐなお庸の活躍が爽快!江戸を舞台に不思議だがホロリとくる四編収録。
江戸に出てきてすぐ剣士・十束輝之丞は謎の侍たちに襲われる。島原の乱に由来する先祖の悲願を達成するため、輝之丞は身体に不思議な刻印を持つ仲間たちとともに悪に挑む。しかし真の敵の正体はなかなかわからない。切支丹の“金の鍔”の秘密とは?謎が謎を呼ぶ悪の闇を美剣士たちが手に手をたずさえて駆けめぐる超時代活劇!
江戸は妻恋町の五軒長屋の一角に、一軒の煮売屋が店開きした。看板メニューは稲荷寿司と日替わりのお惣菜。人々の舌をほっと和ませる店主・駒の味は、亡き夫から伝授されたものだった。素材の味を生かし、余すことなく使い切ることで料理と向き合う日々を過ごすうち、駒は少しずつ夫を失った哀しみから立ち直っていく。美味と感涙の文庫書き下ろし。