2016年1月8日発売
男がバーで「マクジョージ」と叫び客を撃つ。が、撃たれたのはマクジョージではない?これは単なる間違いか。ターンバックル刑事が迷推理を展開!(「容疑者が多すぎる」)。強盗3人が家に押し入ってきた。カード遊びに興じる犯罪者に私が仕掛けたのは…(「ようこそ我が家へ」)。男は自らを異星人と主張し、殺人光線がもう地球に届くという。が、話は予想外の話“フララリーオードル”へと広がり…(「殺人光線だぞ」)。100%予想不可能なほどの“びっくり”が保証付。日本初訳25篇を集めたオリジナル短篇集。
1964年、火星探査機マリナー4号は小惑星帯で未確認宇宙船を発見する。以来数十年、NASAはその存在を秘匿する一方、秘かに観察を続けていた。だが近い将来、この謎の宇宙船に小惑星が衝突すると知ったNASAは、船が破壊される前に太陽系外の未知の技術を取得すべく、6名のスペシャリストを乗せた探査カプセルを急遽この巨大船に送りこむ。だがそこで彼らを待っていたのは!?…傑作近未来ハード・サスペンスSF。
1944年、日本軍は占領地アッツ島で飛行場の建設を開始した。この地から爆撃機を飛び立たせ、米本土を攻撃しようというのだ。だが飛行ルートにあたるアラスカ上空は天候不順で、出撃には多大な危険が伴っていた。かくて日高大尉以下11名の精鋭はアラスカ山中に潜入、気象情報を送り始める。が、これを米軍が察知、アラスカを知り尽くした男たち14名を送り出した!苛酷な大自然を舞台にしたサバイバル戦を描く冒険小説の名作。
前巻から2年後、「私」は避暑地バルベックで夏を過ごすことになる。個性的な人びととの交流、そして美しい少女たちとの出会い。光あふれるノルマンディの海辺で、「私」の恋は移ろう…。全篇の中でも、ひときわ華やかな印象を与える第二篇第二部「土地の名・土地」を収録。
三年前、法が裁けない罪人を次々に“断罪”していった怪人二十面相。自らの焼身自殺を公開して幕を閉じたこの事件は、新たな後継者たちを生んでいた。野放しになった変質者に妹を惨殺された加賀美刑事もその一人だ。さらに増殖する正義の名のもとの処刑。その源には明智の唯一の友であり、生き地獄を生きていた浪越諒の存在があった。人気アニメのノベライズ第二弾!
将軍吉宗の寵姫、竹姫を謀略から守りきった御広敷用人・水城聡四郎は、竹姫を御台所にと望む吉宗の命で京へ向かう。しかし、そこで聡四郎たちを待っていたのは、新たなる刺客だったー。京を舞台に繰り広げられる公家たちや所司代との情報戦。そして、京の闇から現れた手練れの刺客との凄絶なる闘い。はたして誰が真の味方なのか。激熱のシリーズ、ド迫力の第九弾。
時は16世紀。スコットランドに生まれたアランは、17歳で戦士集団に加わり、アイルランドに渡る。そこで出会ったのは、海賊を生業とするオマリーの氏族の猛々しい男たちと、赤い縮れ毛の首領の娘グラニュエル・オマリー(グローニャ)。アランはグローニャの従者となり、闘いと航海に明け暮れる波瀾の日々が始まった。壮大なスケールで描く、実在の女海賊の凄まじき生涯!
女王エリザベスが統治するイングランドはアイルランドへの属国支配を強める。だが、氏族は内輪もめを繰り返し、団結することができない。息子をイングランドに捕縛されたグローニャは、彼の釈放と冷酷な行政官の解任を要求すべく、ロンドンに向かう。相対する“二人の女王”。グローニャに従い続けたアランを待ち受ける運命とはー。海洋冒険歴史巨編、圧巻の終演!
新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。やる気と体力は人一倍だが、美術にはとんと疎い三田村は、抜群の鑑定眼をもつ美貌の上司・岸すみれの薫陶のもと、にわか仕込みの知識を駆使して、狡猾な詐欺的ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴こうとするが…。美術ミステリーの新境地!
冴えない大学生の南里遼太郎は、合コンで出会った夕紀の眩しいまでの美貌が忘れられなかった。彼女の歓心を買うために吐いた、たったひとつの、しかし大きな嘘。それが彼の運命をねじまげてゆく。夕紀を手放したくない一心で嘘を塗り重ね、殺人まで犯してしまうのだが…。虚飾の幸せの果て、愚かな男を待つ凄まじいまでの悲劇とは?戦慄のクライムサスペンス!
同棲時代を過ごした安アパートでの一夜(「浅草旅行」)。かつて手玉に取った二人の男との戯れ(「セックス・アンド・レスト」)。カップルがお互いの性癖を打ち明け…(「セカンド・セックス」)。子どもの頃から知ってる童貞クンの筆下ろし(「桜の窓」)。夢のようなひととき、切ない想い、甘酸っぱい思い出…。愛しあい、抱きあった「素敵な時間」を呼び起こす艶美な短編集。
看護学校の苦学生として看護婦を目指す「わたし」は、自分を支援してくれる“足長おじさん”に想いを抱き始める。しかし、男の語っていたすべてが嘘で、妻との「二重生活」だったとわかり、男と周りの人間への復讐を誓うー。折原一、新津きよみの作家夫婦が初めて共作した記念すべき作品。折原のホラー、新津のサスペンスと二つの要素が凝縮された傑作が待望の復刻。
西暦2023年、東京。犯罪組織は多国籍化し、凶悪を極めていた。櫟涼子は、新種の麻薬を流通させる謎の組織の潜入捜査を開始した。積み荷の麻薬を狙うトラックジャックと内通するスパイを炙り出す。組織で涼子に与えられた任務は、「見えない敵」との戦いだった。裏切りと抗争が渦巻くなか、涼子の捜査は結実するのか!?極限の緊張が漲るハードボイルド長編。
水戸徳川家にあった伝説の名刀「数珠丸恒次」が屋敷から盗まれた。御三家のひとつ、水戸徳川家はその事実に大揺れとなる。「数珠丸恒次」の目利きをさせられていた汐崎藩御刀番の左京之介は、その行方と背後に蠢く闇を探り始める。その先に浮かんできたのは京之介自身も驚く衝撃の「陰謀」だった。「天下五剣」を巡る迫力の争奪戦。ますます好調のシリーズ第三弾。
人気舞台女優として活躍するリリーは、雇い主に頼み込み、火事で焼け落ちた劇場跡に住まわせてもらっていた。ある日、リリーは庭園で庭師のアポロと出逢う。声を失っている彼は、ある事情から名前も身分も隠しながら、かつて自分が手がけた大切な庭園の再建に努めていた。リリーはアポロと筆談で交流を重ねるうちに、彼の庭園に対する真摯な想いや、純粋な瞳とやさしさに惹かれていく。ところが、やがてアポロが声を取り戻したころ、追手から逃れるため彼は突如姿を消してしまった。その一件で、実はアポロが貴族であることを知り、驚くリリー。2週間後、パーティーで偶然に再会したふたりは…。大好評“メイデン通り”シリーズ第7弾!RTブックレビュー“ヒストリカルK.I.S.S.(白馬の王子様)ヒーロー賞”受賞作。
風にたなびくリボン、あふれる薔薇。閑静な森は美しく輝き、まるで魔法をかけられたかのよう。今日はカフェで働くキットの待ちに待った野外結婚式だ。ペトラが腕によりをかけた、とびきり美味しいウェディングケーキも出番を待っている。幸せそうな花嫁を目の前に、スザンヌも自分の再婚を意識せずにはいられなかった。ところが、指輪の交換を行なっていたまさにその瞬間、「やめろ!」と叫びながら警察がなだれこんできた。なんと新郎の車から放火殺人の動かぬ証拠が見つかったという。まさかそんなはずは!なんとしても真相を知りたいスザンヌは事件の手がかりを追ううちに、問題の火災現場で謎のコインを発見。カフェの仲間トニはそのコインに心当たりがあるようで!?
のちに「稀代の謀将」「表裏比興の者」と呼ばれる武将の、若き日の純粋で清冽な姿とはー。真田幸隆の三男として生まれ、わずか七歳で武田家の人質となった源五郎(真田昌幸)。彼はその才を武田晴信(信玄)に見出され、その弟・信繁からも目を掛けられるようになっていた。しかし初陣となる川中島の合戦は、昌幸の想像を遙かに超える壮絶なものであった…。昌幸の生涯を渾身の筆致で描く感動の歴史巨編。
いったい何を、どれほど失えば、この身は一人前の武士になれるというのでありましょうやー武田信玄から「わが両眼の如き」とまで信頼されるようになった昌幸は、北條綱成、本多忠勝ら名だたる武将たちと槍を合わせ、功を挙げていく。しかし突然の信玄の死により、情勢は一変。そして織田軍との、運命の長篠の合戦が迫りつつあった…。かつてない激闘の中、昌幸が慟哭とともに得た覚悟と信念とは。
一年前、ぼくは殺されたー幽霊となった森下均は、連続殺人犯を追って沖縄へ。一方、凛花は京都市役所を辞め、恋人とともに那覇を訪れるが、結婚をすべきか決断しきれずにいる。そんな中、鎌倉で出会った鬼を見ることができる少女・暁奈々を見かけた凛花は、心霊相談課(通称GPS)の元同僚、大吉を呼び出す。さらに鎌倉での事件の黒幕・笛吹玄心も沖縄にいるとわかり…。GPSシリーズ第3弾。