2016年11月発売
成人式の翌朝、二日酔いで目覚めた浩平の部屋には、見知らぬ男性・コンがいた。「オレを主のところに帰してくれないかい?」帰り道がわからないと言うコンに戸惑いながらも、浩平はコンの主を捜しに行く。たどり着いたのは、店主のなごみと、実は神使の見習いのお狐さんだというコンが働く屋台。そこは、毎週金曜日の夜になると訳ありの客とあやかしが集まる、ちょっと不思議なお店だったー!?
大学生の鵜沼暁彦は急逝した大山教授の邸宅で蔵書整理中に隠し部屋を発見。遺されていたパソコンには淫猥な動画が保存されており、長手袋にストッキングだけの姿で鞭打たれる姉ナツミとセーラー服で嬲られる妹フユカに暁彦は激しく昂奮する。翌年、社会人となった暁彦は美人上司氷見玲子の指示でとある場所に向かうも、なんとそこはSMホテル。戸惑う暁彦にオーナーのヘルガは“試験”を課す。性愛の巨匠、驚愕の問題作!
江戸で一、二を争う老舗で大名家御用達の呉服商越前屋に狙いを定めた盗賊“眠り猫”。頭の勘兵衛は入念な下調べを重ねて越前屋の母屋に忍び込んだのだがー。この押し込みがきっかけで外様の大藩を敵に回すこととなった眠り猫一味、徳川家が忌み嫌う妖刀をめぐり、命を懸けた戦いの幕が切って落とされる!人気書き下ろし時代小説シリーズ、遂に最終巻!
雲州から江戸に出てきて二年、蛙屋忠兵衛率いる帳尻屋の仲間として数々の修羅場を潜ってきた琴引又四郎に、松江藩剣術指南役就任のはなしが持ちあがる。分不相応だとしていったんは固辞した又四郎だったが、度重なる誘いを受け、決断を迫られる。だが当の松江藩内では、古鉄の再製に絡み、不穏な影が蠢いていたー。蔓延る悪に引導を渡す、闇の男たちの活躍を描く、大人気シリーズ、注目の第四弾!!
団扇売りの鹿之丞が何者かに襲われたのに続き、楊枝屋の看板娘・お蝶も男に騙され、姿を消す。さらに、親分の内与力・村雨卯之助までもが、謎の侍集団の襲撃を受け、半死半生の重傷を負ってしまう。仲間が次々といなくなり、悄然とする「使の者」猪三郎だが、一連の事件の黒幕の正体を知り、ひとりで戦うことを決意する。しかし、猪三郎には姑息な罠が次々と仕掛けられ、絶体絶命の危難が訪れる。大好評シリーズ衝撃の最終巻!
大目付の跡部信濃守が、“命の恩人”新次郎に「ぜひ婿入りして欲しい」と懇願してくる。お松との縁組の先行きが見えない新次郎、この申し出に心が揺れる。さらに、榊原家の食客となったお松の兄・梅太郎の処遇をめぐり、中間や小者の不満が高まり、家中が険悪な雰囲気に包まれてしまう。まさに八方塞がりの新次郎だが、そんなある日、珍しく兄の宇吉郎から呼び出され、驚くべき相談を受ける。疾風怒涛の新シリーズ第三弾!
人妻の色香ただよう愛美が中杉署の生活安全課別室に新しく配属された。彼女とともに、クールビューティの玲央奈、痴漢誘発ボディの渚ら別室の面々は売春組織の壊滅を極秘裏に命じられる。愛美は魅惑のフェロモンで見事潜入に成功するが、そこで他人に痴態を見られて感じる人妻たちの姿を見て自らも欲情してしまう。一方、玲央奈も童貞巡査の堂寺と捜査を進めていたが、不覚にもとある男たちに捕らえられ、色責めに何度もイカされてー!?はたして、女刑事たちは事件を解決できるのかー?
長春で敗戦後、木川正介は、毎日五馬路に出掛ける。知り合いの朝鮮人の配下となり、大道ボロ屋を開業して生きのびている。飄々として掴みどころなく、しかも強靱な怒りにささえられた庶民の反骨の心情は揺るがない。深い悲しみも恨みもすべて日常の底に沈めて、さりげなく悠然と生きる想像を絶する圧倒的現実。形象化した木山文学の真骨頂。著者最後の傑作中編小説。
愛媛県南予町の町役場職員・沢井結衣は、窓際部署と噂される“推進室”に異動した。決められた業務はなく、押しつけられるのは面倒事ばかり。ボンクラ町長は的外れな町おこし政策を打ち出すし、住民からは様々な苦情が舞い込むし、おまけに昼行灯の北室長と偏屈な一ツ木さんは、将棋ばっかり打ってるし…。悩める結衣だったが、田舎町の危機はすぐ近くに迫っていた!
両国川開き大花火の深夜、薬研堀で勘定組頭が斬殺された。刀を抜く間も与えぬ凄腕に、北町奉行所平同心の日暮龍平は戦慄した。先月の湯島切通しと亀戸村堤での殺しに続く凶行だった。探索の結果、いずれの現場近くにも深川芸者くずれの夜鷹の姿が。やがて、人斬りと女のつながりにとどいた龍平は、悲しみと憎しみに包まれた真相に愕然としー剛剣唸る痛快時代!
“奉行所に見放され、悲惨な末路を辿った人々の怨みを晴らしてほしい”公事宿大黒屋は真っ当な裁きも受けずのうのうと生きる悪の始末を託した。千坂唐十郎の直心影流の腕を見込んだのだ。唐十郎は許嫁を自刃に追いやった藩士を斬り脱藩、江戸へ逃れてきた剣客であった。早速、乾物屋主の不可解な失踪を探るが、鍵を握る男が斬殺されると別事件との関連が浮上し…。
若狭小浜城下から敦賀へと向かう若狭路。道中、騎馬軍団海天狗の乱暴狼藉を目の当たりにした金杉清之助は、南蛮兜の首領を船上の決闘で討ち果たした後、鯖江城下から永平寺へと足を運ぶ。武者修行に出て三年と四月。「血と怨念に穢れた身を浄め、初心に戻りたくなるときがございます」と申し出た若武者は、食を断ち、暗黒の岩穴に篭もる「三十三日闇参籠」に挑む。
「倫理」「社会」「政治」「信仰」「芸術」5つの異なるアプローチで、人工知能(AI)が普及した未来社会を描く。SF作家の想像力とAI研究者の最新知見が斬り結ぶ、書き下ろしアンソロジー。
ごくごく普通の高校生、カゼハヤ・ソータは、異世界で手に入れた屋敷で自由を謳歌していた。屋敷で働く奴隷を品定めするため、美の女神アフロディーテとともに奴隷商館に向かうソータ。だが、奴隷商館と聞いてやってきた場所はなぜかカード、ビンゴ、スロット、ルーレットなどが揃ったカジノ施設だった!ゲームに勝利すれば好きな女性スタッフを奴隷として購入できると聞いたソータは、アフロディーテから注がれる冷たい視線を見なかったことにして、早速ゲームに挑むことに…!?小説家になろう発!大人気モンスター育成ファンタジー第3弾!
魔導書を読めば魔法が覚えられる異世界に転生したルシオ。その世界の魔導書の内容とはーなんと「マンガ」だった!あらゆる魔導書(マンガ)を読み解いて世界最強の大魔道士になったルシオは、さらに新しい嫁をひとり手に入れた。今回もマンガで覚えたさまざまな魔法を使って、メイドさんを救ったり、魔王の娘(?)と出会ったり、さらには不思議なお嫁さんを迎えたりと、もっとみんなで楽しく自由気ままな生活を送ることに…!Web投稿サイト発の、大人気異世界スローライフ系「マンガ」ストーリー第3弾!!
第三次世界大戦から数十年が経ち、戦禍が癒えぬままの西暦2116年。東京は、かつての栄華の影すら残らない悪徳の魔都に成り果てていた。過去の体験から「悪人」を激しく憎む捜査官・高峯倫は、ある日、都内で秘密裏に開催される謎のコスプレ集団の集会への潜入を命じられる。だが、それは街にはびこる悪党たちをゲーム感覚で殺す、巨悪たちの殺戮の饗宴=「デモンズパーティー」への参加を意味していた。ニンジャ、ピエロ、パンプキン…その頂点に君臨する残忍な異形の巨悪たちとの遭遇が、倫の中で燻っていた悪に対する「何か」を変えていく…。
西暦二〇三〇年七月七日、旧日本時間で十六時三十二分十六秒ー人類は空を奪われた。突如、上空に現れた正体不明の飛行物体『衛精』の無差別攻撃により、すべての航空機が警戒空域(199フィート)以上の高度を飛ぶことを許されなくなった。人々は低空を飛行することに特化させた超低高度飛行艇を開発したが、それでも本来のスピードには到底及ばず、空を失った代償はあまりにも大きかった。そんな時代において安全空域を優に超えた空輸を行う一人の運び屋がいた。船団を組んで物資を運ぶことが常識となった時代において、銀髪の犬耳少女チェルシーを相棒に、孤高に空を駆ける男。-イバ・タクロウ。北太平洋航路の最速横断記録保持者である彼の元には、今日も実現不可能な依頼が舞い降りてくる。