2016年12月発売
クラスカースト最下位に位置する高校生、霧島蘭。ある日、彼のクラスはまるごと異世界へと転移されてしまう。召喚した国王は彼らに、勇者として魔王を倒すこと、生徒一人ずつに戦うためのスキルを持たせたことを告げた。肝心の蘭のスキルは、なんと「眷属調教(ルナティック・セクシャル)」。文字通り、女を奴隷化できる特殊スキルだった!クラスメイトから浴びせられる忌避の目。誰も味方になってくれない状況に蘭は耐えかねて、自ら王宮を後にする。落胆する蘭は、このスキルを利用し、自分の欲望の赴くまま、クラスメイトに復讐することを誓うのだった。しかし、実際にスキルを使ってみると、クラスメイトたちとイチャイチャできるハーレム状態となってしまい…特殊スキルでハーレムを目指す、異世界ハブられファンタジー。
数多の医療グループを管理する星間協力組織『星境なき医師団』の指示と支援のもと、貧しい環境に医療サービスを提供するため数多の星を渡り歩く小型宇宙船兼医療ロボ『ナイチンゲール』。腕は超一流だが、「病」以外には興味が無い。破天荒な天才診断医・マイロン。患者を助けたいという熱意は超一流の若き看護師・キサラギ。金さえ払えば何でも調達してくる守銭奴の“口利き屋”・ミスト爺。彼ら全員がスペシャリストながら一癖も二癖もあるせいで、悪名だけが一人歩きした結果、いつしか立ち寄った惑星で滞在時間に制限をかけられるようになっていた。限られた時間の中で、時に人を救い、時に救われ、互いにぶつかり合いながら、今日も星から星へ、騒動を巻き起こしながら彼らの珍道中は続くー。
超個性的な冥府十王たちからの課題も、翻弄されつつすべて達成した后。最凶弟・言VS執着系側近・晴明の次期天后争いもひと段落してほっと一息…なのだが、晴明を天后指名したり、とんでもない修行を課してくる、歴代最強といわれる現闇皇ー父の意図がわからない。后が闇皇になるために、父が考えていることとは??そして、弟・側近・式神たちとともに后が目指すべき未来とはー!?地獄編、クライマックス!!
宮下紫緒は彼を見て思い出した。容姿端麗・頭脳明晰ながら、孤独を抱える篠宮斎ー最愛・神推しキャラの斎さまだ!!乙女ゲームに転生したと気づいた紫緒は、ヒロインとの恋を成就させて斎を幸せにするべく大奔走!だが待ち望んだ出会いイベントで、ヒロインには“彼女”と誤解され、なぜか怒っている斎には“暴挙”をかまされて…!?
妹ばかり可愛がられ、自尊心が低く育った高校生の朱音。そんなある日、五王財閥の御曹司・匠と出会い彼女の世界は一変!!一番大切にしていた絵本が縁で、毎日電話をする仲に!「私でいいの?」「俺は朱音がいい。って悪い、気安く触るべきじゃなかった」「いいの、だって匠君…おばあちゃんみたい!」「へ?」ハイスペック御曹司の愛は、自尊心0少女に届くの…か?
人殺しでムショ帰りの健一は、一攫千金を夢見て闇金の取り立てを請け負うものの、報酬はごく僅か。ヤクザの借金を踏み倒し春を売る子持ちのデリヘル嬢・早紀子の体に溺れ、三人で愛の巣を築こうと強盗事件の強奪金・五千万円をくすねて北へ逃げる。愛と家族に飢えた男が藻掻く、究極、非情のバイオレンス!
故郷の筑豊を離れ、上京してから七年。葛藤、挫折、再起をくり返し苦悩する伊吹信介は、ユーラシア大陸横断の大望を胸に秘め、シベリアへの密航を果たす。国際情勢の複雑多岐な現実に戸惑いながらも、大自然に生きる人々との出逢いに心打たれる信介。未知の世界の息吹に触れ、冒険の旅は続く。傑作長編・第八部。
球界のスター・浪岡龍一の八百長疑惑を追う刑事の半澤は、かつて甲子園の決勝で目にした投球への違和感を、今も燻らせていた。一方、執拗な取材を続ける記者・四之宮は、遂に浪岡を追い詰めるのだが。貧しい漁村からのし上がった不世出の投手は、黒か白か?衝撃のラストに息をのむ、圧巻のミステリー!
探し物が得意なアズサは夏休みに帰郷し、元バイト先を訪れる。この世とあの世をつなぐ登天郵便局では、死者が成仏せずに消える事件が頻発!彼らは生前“罪を洗い流す温泉”を訪れていた。懐かしい同僚たちから頼まれたアズサは温泉の在り処を探すが…。大ヒット『幻想郵便局』の続編を文庫書下ろしで!
二重鍵状の館、“Double Torus”。警察庁キャリア、宮司司は放浪の数学者、十和田只人に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。“堂”シリーズ第2弾。
亡き妻のレシピ帖に「私は椎茸だった」という謎のメモを見つけた泰平は、料理教室へ。不在という存在をユーモラスに綴る表題作のほか、叔母の家に突如あらわれ、家族のように振る舞う男が語る「ハクビシンを飼う」など。日常の片隅に起こる「ちょっと怖くて愛おしい」五つの「偏愛」短編集。泉鏡花賞受賞作。