2016年2月8日発売
象は忘れない象は忘れない
あの日あの場所で何が起きたのか(「道成寺」)、助けられたかもしれない命の声(「黒塚」)、原発事故によって崩れてゆく言葉の世界(「卒都婆小町」)など、エンターテインメントの枠を超え、研ぎ澄まされた筆致で描かれた五編。
スイッチを押すとき 他一篇スイッチを押すとき 他一篇
増加する若年層の自殺を防ごうと、政府による戦慄のプロジェクトが始まった。心理データ取得のためにあえて自殺に追い込まれる子供たちを、監視員の洋平は救うことができるのか。感動のラストに多くの読者が涙した、初期の名作大幅改稿版。ホラー短篇「魔子」も併録。
永遠をさがしに永遠をさがしに
「響き合う幸せを、音楽を愛する人々と分かち合うために。ふたりはチェロを弾き続けていたんだね」。世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音十六歳。そこへ型破りな“新しい母”がやってきてー。親子の愛情、友情、初恋、そして実母との奇跡の再会。音楽を通して描くドラマチックな感動物語。
隠し事隠し事
すべての女は男の携帯を見ている。男は…女の携帯を覗いてはいけない!同棲する彼女の携帯を軽い気持ちで盗み見たことから生まれた、小さな疑い。だが、疑いは疑いを呼び、秘密は深まるばかり。引き返せなくなった男の運命は?話題の芥川賞作家による、驚愕の家庭内ストーキング小説。
黄金の少年、エメラルドの少女黄金の少年、エメラルドの少女
代理母問題を扱った衝撃の話題作「獄」、心を閉ざした四十代の女性の追憶「優しさ」、愛と孤独を静かに描く表題作など、いずれも現代中国のさまざまな社会問題を背景に、深い失望や喪失に苦しむ人々の心もようが切々と伝わる珠玉の短篇九篇。この一冊でリーは「短篇の名手」としての名声を確立した。O・ヘンリー賞受賞作二篇収録。
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