2016年3月11日発売
今年、デビュー10周年を迎えたGReeeeNの初の単行本が発売決定。 歯科医のため、今もなおそのプロフィールが明かされないGReeeeN。 彼らが“これまで歩んできた真実”を元に綴った人間愛の物語。 本作は、アスリートやアーティストのノンフィクションでベストセラーを重ねる作家・小松成美が4年に及ぶ取材を重ね完成した長編青春小説となっている。 そこには、リーダーHIDEと、兄でありプロデューサーであるJINとの、兄弟の生い立ち。そしてメンバーnavi、92、SOHとの出会いと青春の日々、GReeeeN誕生の瞬間、メンバーの絆が克明に綴られている。 歯科医として活躍しながら、ミリオンセラー・アーティストまで上り詰めたGReeeeNの“奇跡”と“軌跡”の物語が、ついに明らかに! その時、『キセキ』がHIDEの耳に届いた… 震災から1か月以上が過ぎても、ほとんどの人たちはいまだ自宅に戻れない。放射能汚染は日を追って深刻さを増していたし、除染など到底追いつかない現状で、子供たちは公園や学校の校庭で自由に遊ぶことも禁止されていた。小学校の5年生か、6年生。何、聴いているんだろうなぁ? イヤホンから流れ出しているはずのメロディを、英篤は想像していた。そして、2人の横を通り過ぎようとした時、彼女たちが口ずさんでいる歌が耳に届き、英篤は立ち止った。 ♪日々の中で 小さな幸せ 見つけ重ね ゆっくり歩いた『軌跡』 僕らの出会いは大きな世界で 小さな出来事 巡り合えた それって『奇跡』 (第7章 『キセキ』より)
明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。 明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。 そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。 日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。 発端 もうひとつの発端 経緯 発掘調査 嵐の前 嵐 暴風雨の底で 解読 真相 解放
父と母の半生を中心に、複雑な一族の系譜を私小説作家が揺るぎなく描き切った長編小説。新たに発見された、著者の手の入った原稿で野口冨士男の処女作ともいえる作品を七十余年の時を経て、初の文庫化。
昭和五年、「文学時代」懸賞小説に当選し文壇にデビュー。繊細な筆致で庶民生活の心理の葛藤を情感豊かに描き、「神楽坂」は芥川賞候補作となる。表題作のほか生地秋田を題材にした「凍雲」、「父」「旅役者の妻より」「女心拾遺」「〓(く)女抄録」「鴻ノ巣女房」を収録。胸を病み三十七歳で逝去、坂口安吾によって伝説化された薄命の女性作家矢田津世子の代表的短篇小説八篇。
スパイ容疑で逮捕されたフランス亡命貴族のロンドンでの裁判。とある医師の娘が証人となり、弁護士の奇策もあって被告は罪を免れる。一方パリの居酒屋では血腥い計画が着々と練られ…。二つの首都の間で絡み合った因縁の糸が解けていくなか、革命の足音が近づいてくる。(全2巻)
ルーシーと結ばれロンドンで幸せな家庭を築いたダーネイだが、元の使用人を救うべくパリに舞い戻るや、血に飢えた革命勢力に逮捕されてしまう。彼の窮地を救うため、弁護士カートンは恐るべき決断を下す…。時代のうねりの中で愛と信念を貫く男女を描いた、ディケンズ文学の真骨頂。
変人として有名なチャレンジャー教授は、南米に絶滅動物たちの生息する台地が存在すると主張する。真偽を確かめるべく、新聞記者の「ぼく」、懐疑派のサマリー教授、スポーツ万能のロクストン卿は探検隊を結成し、アマゾンの奥地を目指すが…。胸躍るSFの大傑作を読みやすい新訳で!
瓦職人の藤助は、屋根の上から盗人が商家へ押し込む様子を遂一見ていた。真面目に仕事に精を出しても浮かばれない世の中…。そう悟った藤助は、大名家の下屋敷に忍び込む。天井裏から見たのは、武士を強請る願人坊主・宗善の姿。藤助は宗善とともに大名家を相手に、大金をせしめる謀に手を染めるが…。世にはびこる悪事に般若同心・柚木源九郎の鉄槌が下る!
地廻りと呼ばれ、吉原の妓楼に上がらず素見をする一人の男の骸が切見世で見つかった。探索を始めた吉原裏同心・神守幹次郎は、下手人を川越に追う。一方、番方に女の子が生まれて沸く会所だが、突如現われた「倅」に悩む会所の七代目頭取四郎兵衛。「秘密」を打ちあけられた幹次郎は自ら動くがー。テレビドラマ原作となった人気シリーズ、待望の第二十四弾!
南町奉行所の定町廻り同心・玉島千蔭は、猿若町の中村座から三階役者が首を吊ったと知らせを受ける。早速かけつけた千蔭は、骸があった場所でその死に不審を抱く。調べを進める千蔭の前に明らかになってきたのは、芝居の世界に横たわる漆黒の「闇」だった(表題作「土蛍」)。人気シリーズ、待望の第五弾は、珠玉の短編四編を収録。読者を唸らせる時代推理小説の大傑作。
一九九二年、世界最大のフィルム会社ソアラの日本法人に勤務する最上栄介は、デジタル製品の販売戦略担当を命じられる。銀塩フィルム全盛の時代、最上は半信半疑のままデジタル製品の売り込みを模索するが、その奮闘を凌駕する速さで、写真業界にデジタル化の波が押し寄せる。技術の進歩によって駆逐される産業と超優良企業の転落を、圧倒的臨場感で描き出す。
過去の事件を模倣した連続殺人の犯人を追う捜査一課の雪見喜代志。ミッション系の全寮制女子校で日々贖罪のために祈る山村朝里。厄介な事件に孤独に挑む不屈の男、藍川慎司。そして、交わるはずのなかった彼らを結ぶ名探偵の存在が、至る所に浮かび上がる。ミステリ、学園、アクション、サスペンス…。無数のジャンルがひしめく気鋭のミステリ名手による快心作!
「娘は預かった」高校生の娘を誘拐した犯人は父親・岡田亨に電話でそう告げた。犯人の要求は二千万円の身代金を娘の母親に持って来させること。猶予は約一週間。だが、日系ブラジル人の母は、日本での交通事故で人を死なせて故国に逃亡、行方不明になっていた。単身ブラジルへ渡った父は、妻を探し出し、彼女を説き伏せられるのかー。サスペンスフルな傑作ミステリー。
ミーコは、風俗と福祉の仕事を両立しながら娘のチーコを育てるシングルマザーだ。幼い頃に両親に見捨てられ、躾の厳しい祖母との関係に苦しんだ過去を持つ。苦労の絶えないミーコだが、彼女の特技は、毎日一つ、小さく光る宝物を見つけること。ミーコの宝箱に入っている、一番大切な宝物とは…。一人の女性の半生を通して、母と子、人と人の絆を温かく描き出す。
IT企業の最終面接に臨んだ河東俊介は、目を疑った。面接会場は無人で、テレビモニターとビデオカメラ、そしてスマホが置かれているだけだったのだ。スマホからの声は、彼にとんでもない指示を出し始めたー。(「見えない相手」)強烈すぎる面接官、思いがけないトラップ…。学生たちの就職活動で起こる驚くべきできごとをリアルに描く、映画『シュウカツ』原作!
洞口美矢子は夫の実家の隣家に移り住み、専業主婦となった。子供はおらず、仕事を望むも、ままならない毎日。地方都市での生活は、東京育ちの彼女には何ら満たされないものだった。ある日、同窓会で酔った夫が旧友の田伏を連れて帰る。垢抜けた田伏の振るまいに、惹きつけられてしまう美矢子。官能の喜びに自らを開き、男の腕のなかでたゆたう人妻の行き着く先は…。
将軍の毒味役、通称鬼役の矢背蔵人介は、毒味御用の一方で、江戸の悪を成敗してきた。そんな鬼役を支える家族がいる。養母で薙刀の達人の志乃、剣は不得手だが勉学熱心な息子の鐵太郎、成敗御用を支える用人の串部六郎太…。そんな家族たちの「もうひとつの物語」を綴った短編六編を収録。鬼役ファンならずともハマる一冊。
真葛が九百九十九匹の妖を捕らえねばならない期限は、ひと月後に迫っていた。そんな折、弟・太一の実の親だという夫婦が現れる。生まれてすぐに姿を消した我が子ではないかというのだ。亡き母・凛が赤子を連れ帰った嵐の夜、いったい何があったのか。太一の出生の秘密、うわんの正体ー数々の謎がとける時、真葛を待つ波乱の運命とは?人気シリーズ第一部完結編。