小説むすび | 2016年6月14日発売

ノンキャリ事務官が挑む「地球の謎」

初恋の少女との出会いと別れ、放浪の日々、パリ・コミューンとの遭遇、親しい人たちの死…。５０年の時を経て、１つの旅が終わり、また新たな旅が始まる！壮大なスイス・アルプスの自然を背景に、１人の人間の魂の遍歴と成長を描く感動の表題作（本邦初訳）、ほか１編。

ふいに思い知る、すぐそこにあることに。時に静かに、時に声高にー。直木賞作家が描く「死」を巡る十の物語。

元女優の母と“元叔父”の父、近所で暮らす実父。そして反抗期の妹と十六歳のぼく。それでも平穏だったわが家を、その人の存在が揺さぶり始めた…。崩壊の危機に瀕した「家族」が“熟成”していく一年間を綴った物語。