2016年6月24日発売
ある時は沈毅なる老哲学者、ある時は知謀に長けた数学者、しかしその実体は宙を駆けるトラブルシューター、その名もマグナス・リドルフ!魑魅魍魎の異星人たちを相手に、白髪白鬚の老紳士マグナスの超思考が炸裂する痛快無比な宇宙ミステリシリーズがついに登場。ミステリからファンタジー、秘境探検に海洋冒険、さらにはハードSFまで、ヴァンスのヴァラエティに富んだ世界が堪能できる連作全10篇収録。
侍を捨て料理人となった時吉とおちよの、旅籠付き小料理屋のどか屋を手伝うおしんは、出奔中の父を両国橋で見かけた。声をかけたが逃げ去られた。父は浮世絵版木彫りの職人だったが、故あって家を捨てていた。おしんの弟は大工修業中に大火にあい、亡くなっていた。江戸に戻った父が目にしたのは、十七歳で死んだ息子が遺した、焼け焦げた鉋だった。鉋を懐にした父は…。
十九歳の駒桜丈太郎は父から北町奉行所定町廻り同心の席を譲られ、今日は初出仕の日。途中で会った御用聞きの利助に連れられ本石町二丁目の辻売り絵草紙屋(瓦版屋)おろち屋に寄った。おろち屋の人たちは、父の探索の手伝いもしていたという。その日、丈太郎は、出仕を忘れる程の、世にも奇妙な事件に出会うことになって…。
19歳の浩司は官能作家志望だが、ある朝起きたら人とは違う特殊パワーが備わっていた!それは、一日に最低5回は射精しないと収まらない勃起力、硬軟自在なペニス、他人の淫らな心を感知できる能力。これによって「絶倫」化した彼は、さまざまな女性と経験し、自身の作品に生かそうとするがー。人気作家による痛快書下し官能!
昔むかし、心優しく純朴な青年カンディードは、美しき男爵令嬢に恋をしたため故郷を追放され、世界各地を転々とする。最善説を唱える恩師パングロスの教えとは裏腹に、行く先々で数々の不幸や災難に見舞われながら、試練と冒険の旅を続ける。果たして天真爛漫な青年は、行方知れずとなった恋人と再会できるのか?世界中で名高い古典『カンディード』が堀茂樹の痛快な訳文で現代に甦る!