2016年6月発売
小学校の徒競走での一等賞をきっかけに始まった「常に一番を目指す」男、秋田泉一。何度失敗しても立ち上がり、あくなき挑戦を続け、思いがけぬチャンスをつかんでいく。その一途な生き方を、高度経済成長期からバブル崩壊を経て平成の今日に至るまで、時代風景と重ね合わせながらユーモアたっぷりに描くエンタメストーリー。
都内で連続殺人事件が発生。遺体は頭部を切断し、星座を象ったオブジェにすげ替えられていた。警視庁特殊犯捜査係へ異動となった和賀は「ゾディアック」を名乗る犯人を追う。だが捜査の過程で、思いもよらぬ人物に犯人の魔の手が迫る。殺戮の連鎖を止めるべく、最強女子高生・夏月が再び立ち上がるー。シリーズ堂々完結。
突如、人類文明圏に襲来した謎の“異人”の戦闘艦は、少数にもかかわらず圧倒的な破壊力で人類の宇宙艦隊を殲滅し、次々に植民惑星を制覇してゆく。事態を憂慮した宇宙監視軍情報部は、マドックス大尉に極秘任務を与えた。はるか辺境星域にあるという廃墟星系を探し出し、今はなき異星種族が遺した伝説の巨大戦艦を持ち帰れというのだ!人類の生き残りをかけ、マドックス大尉は探索を開始するが、その行く手には…!?
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代ー両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音に声をかけられる。彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが…並行世界の自分は自分なのか?
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界ー両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦は、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う。たがいにほのかな恋心をを抱くふたりだったが、親同士の再婚話がすべてを一変させた。もう結ばれないと思い込んだ暦と栞は、兄妹にならない世界へ跳ぼうとするが…彼女がいない世界に意味はなかった。
犯罪集団によって物乞いやスリをさせられてきた少年マルコ。組織から脱走を図った彼は、逃げ込んだ先で腐乱した男を発見する。その死体には、巨悪の思惑が絡み合う国際的な陰謀が隠されていた。一方、カール警部補が率いる特捜部Q。未解決の変死事件を調査していた助手のアサドとローセたちは、ある外務官僚の失踪に疑いを抱くが…。個性溢れるキャラクターたちが大人気、これぞ世界レベルの警察小説。シリーズ第五弾。
普通の生活を送ろうとしていたマルコだったが、非道な叔父が率いる犯罪集団に見つかってしまう。必死の逃亡を図るも、彼を狙うのはかつての仲間たちだけに留まらなかった…。事件の鍵を握る少年を巡って、激しい追跡劇が繰り広げられるコペンハーゲン。はたして特捜部Qはマルコを救うことができるのか。シリーズ史上最高の疾走感とサスペンスフルなストーリー。カールやアサドたちQの面々にも、大きな転機が訪れる!
初老の男が5歳の少年の母親を捜している。2人に血の繋がりはなく、移民船で出会ったばかりだ。彼らが向かうのは過去を捨てた人々が暮らす街。そこでは生活が保障されるものの厳しい規則に従わねばならない。男も新たな名前と経歴を得てひとりで気ままに生きるはずだったが、少年の母親を捜し、性愛の相手を求めるうちに街の闇に踏み込んでゆくー。人と人との繋がりをアイロニカルに問う、ノーベル文学賞作家の傑作長篇。
人を惹きつけてやまない天性の魅力をもったクニ・ガルと、皆殺しにされた一族の復讐を胸に生きる男マタ・ジンドゥ。ザナ帝国打倒の旗印のもと、ふたりは永遠の友情を誓ったはずだったー。帝国との戦いが激しさを増すなか、マタは鬼神のごとき活躍で都市を制圧していく。いっぽうクニは驚きの奇策を講じ、帝国の首都パンでついに皇帝を捕らえる。だが、ある行き違いから自身が裏切られたと思い込んだマタは、クニと袂を分かち、覇王として即位することを宣言する。運命に選ばれたふたりの男を中心に、戦いのなかで煌めく人の願いと祈りを描き出した幻想武侠小説、第二巻・第一部完結篇。
世界中の女性に愛されるウエディングドレスを制作し、国際的なファッションデザイナーとして活躍する佐倉玖美。草分け的な婚礼貸衣装業を展開し、結婚式のひとつの様式を築いた服飾研究家の田代窓子。生い立ちも性格も体つきも対照的な女学校の同級生。「夢」と「自立」をめぐる女たちのレジスタンス!
深夜の救急医療室で働く岬純也のもとに、白銀の瞳をもつ美少女・悠が現れる。致死率95%の奇病から生還した「ヴァリアント」である悠は、隔離地域「憩いの森」からの脱走者だった。ヴァリアントに異常な憎悪を抱く刑事・毛利の追跡が迫る中、悠は反政府組織が企む「ある計画」を純也に明かすのだがー。手に汗握る怒涛の展開、一気読み間違いなし!
久留米藩主・虎之助がついに江戸の町に戻ってきた。まずはやくざの若親分として最大勢力の万五郎一家を潰したいところだが、相手は千二百人もの大軍勢。そこで虎之助が一発逆転を狙って挑んだのは、なんと相手の得意な舟いくさだった。その一方、将軍・綱吉に疑念を抱かれた虎之助はとうとうこの国の首領とも戦うことに…!?ド迫力の最終巻!
有名作家の父を亡くし無一文になったイジー。そんな彼女に突如、城が遺贈されたとの知らせが…!?その城を訪ねると、目が不自由な公爵が世捨て人のように暮らしており、城を譲った覚えはないという。城はいったいどちらのものなのか?行くところのないイジーは心を閉ざした彼と、城の権利を争いながら、奇妙な共同生活をおくることに…イジーの父の代表作をこよなく愛する人々の活躍も見どころの、RITA賞受賞作!
元アメリカ陸軍レンジャー部隊隊員のタッカー・ウェインと、相棒の軍用犬ケインは、ロシアのウラジオストクに滞在中、シグマフォースのペインター・クロウ司令官から連絡を受ける。ペインターの要請は、ロシア製薬業界の大物アブラム・ブコロフの出国を手引きすること。だが、簡単に思えたこの依頼のせいで、タッカーとケインはシベリアからヴォルガ川までロシアを横断する間、執拗に敵から追われることになる。ブコロフ、その娘のアーニャ、研究助手のウトキンとともに逃避行を続けるタッカーとケインは、「アルザマス16の将軍たち」が差し向けた追っ手だけでなく、仲間内の裏切り者の影も警戒しなければならなかった。敵が躍起になって手に入れようとするブコロフの大発見とは、いったい何なのか?
ブコロフが存在を確信するLUCA-「全生物の共通祖先」は、植物界の幹細胞ともいうべきもので、人類に大きな恩恵をもたらす可能性と同時に、生物兵器として悪用した場合には地球の生態系を壊滅させる力も秘めていた。百年以上前の植物学者の日誌に残されていた「黙示録の種子」の言葉と謎の暗号を手がかりに、タッカーたちはナミビアの山岳地帯の洞窟に向かう。ボーア戦争当時、イギリス軍と戦うボーア人たちが砦として立てこもったその洞窟で、タッカーはLUCAの捜索を行ないつつ、敵を迎え撃つための準備を進める。果たしてタッカーはLUCAを発見できるのか?悪の手からLUCAを守り切ることができるのか?地球の生態系の未来を賭けた最終決戦の時が、刻一刻と近づいていた。
ウェイワード・クレッセントにデービットが帰ってきた。龍のオーマ、そしてシロクマのオーマをも宿したフェインーグラントとして甦ったのだ。デービットは龍グウィランの逆位した炎の涙=邪悪な力をもつ闇の炎を北へ運ぶ使命を負っていた。再会の喜びもつかの間、親しい人々がこの世から去る…。魔女グウィラナから闇の炎を閉じ込めた黒曜石を取り戻したデービットは、炎の力を無害化するために、ソフィーの特別な龍・グレースが流した無垢な涙と溶け合わせ、中和させることを思い付く。だが、実験は失敗。黒曜石から飛び出た闇の炎が、龍の子供を身篭るリズの中に入ってしまって…。
ルーシーは母を助けるために、デービットのしもべとなったジャーナリストのタムと、最後の12頭の龍のうちの1頭ーガウェインヌが眠るといわれるスカッフェンベリーの丘に向かう。伝承によれば、赤い髪の乙女が龍の体に触れ、歌を歌えば目を覚ますという。そしてもう一つ、スカッフェンベリーには伝説の癒やし手、ユニコーンのテラメルが龍とともに眠っていた。ルーシーとタムは丘近くのゲストハウスに宿をとるが、そこには怪しげな魔女ミズ・ギーも宿泊していた。龍、人間、そして宇宙空間からやってきた高次元の種族、フェインとイックス。すべての謎が次々と明かされ、人類はいま新たな世界の扉を開ける!
モルダーとスカリーがFBIを去って10年以上が経った。しかし、かつての上司スキナー副長官が二人を呼び寄せる。異星人によるアブダクトと政府陰謀の関係を証明する新たな証人が現われたと告げられる。動画ニュースサイトを運営し自らキャスターを務める保守派の陰謀論者、タッド・オマリーがモルダーとスカリーに協力を求めたいというのだ。ふたりは彼の案内で、異星人に誘拐された経験を持つという女性、スヴェタを訪ねる。彼女の話を聴いたモルダーは、これまで思いもしなかったある“真実”に気づかされることになる。モルダーたちは再び真実を追い始める…。
オレゴン州で殺人事件が発生する。目撃者によれば人間の姿をした奇妙な生物だったという。しかしモルダーは中年の危機を迎え、超常現象に捧げてきた過去を振り返り、すっかり自虐的になっていた。そんな時にちょうど、森でデートしていたカップルが、怪物を目撃するという事件が発生する。調査すると現場には複数の死体があった。目撃者によると怪物はトカゲのような姿をしていたという。捜査を進めるモルダーは、ガイ・マンという男と出会う…。