2016年6月発売
浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。彼女を出迎えたのは偏屈者の法医学の権威、光崎藤次郎教授と死体好きの外国人准教授・キャシーだった。凍死や事故死など、一見、事件性のない遺体を強引に解剖する光崎。「既往症のある遺体が出たら教えろ」と実は刑事に指示していたがその真意とは?死者の声なき声を聞く、迫真の法医学ミステリー!
川内原発のHPが乗っ取られた。そこにはテロ組織ISを意味する画像と共にカウントダウンの表示が!テロ予告に慌てた日本政府は、最強の傭兵藤堂浩志にISのサイバー部隊が潜むパリでの捜査を依頼した。現地に飛んだ浩志はISへの潜入を試み、パリからブリュッセル、そしてラッカへと乗り込んでいく…。緊迫する世界情勢とテロの関連を赤裸々に描くアクション大作。
「会ってほしい人がいるの」男手ひとつで育てた娘の実希が結婚相手を紹介したいという。相手は昔住んでいたマンションの隣人、古市家の真だった。彼との結婚を祝福したい父・孝彦だったが、真の母と亡き妻の間には何か確執があったようなのだ。悩む孝彦の前に、学生時代の恋人・綾乃が現れ、力を貸してくれるというが…。父が娘を想う気持ちが心を打つ傑作家族小説。
「なぜ、初心者を残雪の北アルプスに…」旅行作家・茶屋次郎の友人糸島が遭難死した。茶屋は、糸島の死を看取り、一人山から生還した金堀という男に疑いを抱き、身辺を探るため日光・鬼怒川へと赴く。しかし、会おうとしていた糸島の知人が川で不審死を遂げ、その後も関係者が次々に襲われる…。渓谷に抱かれた温泉地で、茶屋が暴き出した驚くべき真相とは!?
プロ野球チームの監督殺害の容疑で、戦力外通告を受けた投手が逮捕された。新人弁護士・中垣拓也のもとに弁護の依頼が舞い込む。容疑者はかつて共に甲子園を目指した球友、宇土健太郎だった。高三の夏、ある事件をきっかけに絶交した二人。脳裏には、ほろ苦い“約束の記憶”が蘇る。中垣は宇土の無罪を勝ち取れるのか?法廷サスペンスと青春小説が融合する傑作ミステリー。
自意識過剰で独りよがり。刑事になったのは警察小説を書くためー難ありの言動が災いし、窓際部署「よろず係」に飛ばされた真々田幸介は、高級老人ホームから失踪した寺尾いづみの捜索を命じられる。愚痴りながらも駆け回るうち、探り当てたのは、戦後の闇を生きたいづみの過去と贖罪、連綿と続く卑劣な犯罪の構図だった…。人間の深い業と情を抉り出す、渾身の警察小説。
柳原堤で物乞いと浪人が次々と斬殺された。殺しの夜の隅田川には奇声が響いてたという。探索を命じられた北町奉行所の平同心・日暮龍平は、絶大な人気を誇る女義太夫姉妹の存在を知る。その美しく物悲しい節回しとは対照的な、ひいき筋の旗本の異様な興奮振りを龍平は疑うが…身分を楯にした傲慢な若侍の暴走を、龍平の剛剣が裁く。迫真の時代小説第二弾!
切れ者だが頑固で偏屈、そう揶揄されながらも六十八歳で同心に復帰した二ツ森伝次郎。ある日、彼を訪ねてきた老爺には、二十四年前に駆け落ちし失踪した娘がいた。ところが、浅茅ヶ原で見つかった白骨は自分だと、その娘が夢枕に立ったと言う。あまりに荒唐無稽な話だが、伝次郎は愚直に信じ探索を始めたー(「暖簾」)。女剣士真夏も加わり、益々痛快なシリーズ第二弾。
偉大な師米津寛兵衛の死から一年が過ぎようとしていた。惣三郎は江戸から石見道場の面々を引き連れ、鹿島で追善法要を行なうことを決めた。ところがその矢先、大岡忠相より探索の密命が下される。それは養子相続を巡る、奇怪極まりない事件だった。翻って剣術修行中の清之助は、名高い大和柳生の門を叩く。切磋琢磨する友と出会い、静かに師を弔う清之助だったが…。
闇夜の尖閣諸島上空。舞島茜のF15Jは、星空を塗りつぶすほどの巨大な影に対し、“対領空侵犯措置”に当たっていた。中国による凄まじい頻度の領空接近に対抗して、小松基地から移動訓練で那覇基地に着いた矢先であった。影は高翼の四発機で輸送機のようだ。国籍は不明。警告を無視し飛行していたが、突如、巨大な機体を茜の機にぶつけてきたー迫真の航空アクション!
空一はさくらに、まだ想いを寄せている。さくらは神代を想っている。そして神代は、過去に一人だけ真剣に惚れた女性がいたと、さくらにこぼす。恋をしたくなるといわれているブルームーンの夜が訪れるなか、作曲・神代広平、作詞・佐野さくらの曲作りが始まる。だが、できあがった曲を聞いた夏希は青ざめ、さくらに告げた。「あの曲は、お姉ちゃんのための曲なの…」様々な想いが交錯するなか、感動のフィナーレ。
東京のとある町で暮らす伴一家。中学一年生の長女・桜子は、半年前に母親が病気で他界してから、一家の家事全般を一手に引き受けている。自分が家族を仕切らなければ、という責任感ゆえだった。そんなある日、父・奏太が、交際0日で結婚したというアメリカ人女性・アリスを連れて帰国する。母が亡くなって間もない時期にやってきた新しい母親を認めることができない桜子は、アリス追い出し作戦を展開。家族を巻き込み、様々なバトルを仕掛けていく…。
世界有数の資産を持つ実業家にして誰もが認めるプレイボーイ、アダム・ラクロワー新しいクライアントとして事務所に現れた彼を前に、弁護士のマディは顔をしかめた。アダムはかつてある事件で関わった因縁の相手だ。そんな人の依頼を受けるなんて、とんでもない話。そもそもどうしてわたしを指名するの?だが妹を親代わりに育てているマディにとって、大口の仕事は必要だ。悩んだすえ、彼女はアダムの依頼を引き受けることにする。ただ、余裕たっぷりなアダムのほほ笑みに、なぜか胸のざわめきを抑えることができずにいた。
ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚ー父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」
バスから見かけた自然公園の前を歩く美しい少女ーシェルウートゥと、彼女に心奪われた少年ーカティオム。ようやくたどり着いた2人の関係は、その公園の前でときどき会って5分ほど会話を交わす、ただそれだけ。惹かれているのに、どうしても手の届かない少女。素性も住んでいるところも、彼女は何も教えてくれない。「彼女のことをもっと知りたい」カティオムが意を決してフォロン達の事務所の戸を叩いたとき、それは精霊と人間の関係をあらためて問いかける、事務所のメンバーにとって他人事ではない重要なできごととなった。フォロンとコーティの物語、第2弾堂々登場!
秩父ダンジョンで格上のボスモンスターを倒し、一気にBランクへ駆け上がった大和と『ザイ=ラマクカ』のメンバーたち。一旦は冒険を忘れ、鎌倉での日常生活に立ち戻った彼らだったが、ある日そこにー満身創痍の少女・礫がやって来る。「助けてください。私たちのギルド『石岩道』は壊滅しました。そして、未だ千人の命が失われる危険に晒されています」奥多摩山中でのクエスト中に、突如“ダンジョンの深層にしか現れないはずの”ラスボス『邪竜プドロティス』に襲われ、礫の兄・ロックを初めとした多数のメンバーが捕らわれてしまったというのだ。大和たちは突然の事態に絶句するも、かつて助けられた友の救出に立ち上がることを決意する。ところが戦いの最中、彼らは「ゲーム」と「現実」が融合した事で地球に現れた、国が秘匿していた恐るべき『もの』を目にしー!?「お義兄ちゃんは、英雄になりたいと思う?」今、プロローグは終わりー本当の『カロン・ファンタジア』が始まる。
天使の美少女セフィロスの導きで異世界最強の神に転生したサダメ。圧倒的な神のパワーと、世界システムを書き換える権利を得たサダメは、新たなる天地創造という壮大なスケールの使命を託されたのだがー神級チートでハーレムゲット!?可愛い天使と送る笑いと感動の神様ライフ!!
尖閣諸島付近で日本の民間機と中国の偵察機が原因不明の墜落事故を起こした。その裏には、各国がしのぎを削る国産ステルス戦闘機開発プロジェクトの影がー。AI時代の国際インテリジェンス小説登場!