2017年10月20日発売
あれから数千年。汎銀河共和国も衰退した時代、ゴミ拾いの少年バンジョー・ウエキ・タイラーは、銀河の片隅で自らを「ゴザ168世」と名乗る少女を助ける。ラアルゴン帝国復興にまい進する少女と行動を共にするうちに、銀河の流れを大きく変えてゆくことにー!?話題のアニメを全編書き下ろし&追加エピソード満載で描く、ファン待望の「宇宙一の無責任男」シリーズ正統続編がここに誕生!
森若沙名子、28歳。経理一筋6年目。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて…?
川原が去り、中杉支店長のもと新体制となったK支店。夏実は、川原とは違うタイプの厄介者である中杉や、相変わらずの面々に振り回される毎日。そんな中、K支店を拠点として、市制八十周年記念のシティガイドを制作することに。複数の支店が参加する大きなプロジェクトだ。各支店から集められたのは、選りすぐりのクセモノたち。夏実のストレスは溜まる一方で…?
鎌倉、江ノ電の駅からほど近い丘の上に、三兄弟が営むカフェがある。「そのカフェで座敷わらしを見ると、幸せになれる」との噂を聞いて、多くの客が訪れる。初恋の人を探しに来た老婦人や、父を慕う引きこもりの少年ーそんな中、黒いコートを着た不吉な男が現れた。男は死に神を名乗り、三年前の事故で死んでいるはずだった三男の綾人を迎えに来たと言うのだが…!?
ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の釆岐島高校に進学した。釆岐島には「神隠しの入り江」と呼ばれる場所があり、夏の初め、和希は神隠しの入り江で少女が倒れているのを発見する。病院で意識をとり戻した少女の名は七緒、16歳。そして、身元不明。入り江で七緒がつぶやいた「1974年」という言葉は?感動のボーイ・ミーツ・ガール!
一族の巫女におりる神託によって繁栄してきた木津音家。だが、もう何年も神託がおりていない。分家の娘ながら御印のある紅葉は、本家に迎えられた。当主・寛人の目的は紅葉と神狐をつがわせ、次代の巫女を産ませること。寛人から道具扱いされ、寛人の娘で巫女の結花を慕う使用人たちから冷たく当たられー本家に報復するため、紅葉は神狐を巻き込み反旗を翻す…!
人殺しの弁護は、正義なのか?恩人を刺し殺したと自首してきた男。彼は人望ある工場経営者。新米弁護士・本條務は、被告人の弁護を任される。減刑を勝ち取るため、務は被害者の旧悪を調べ上げ、法廷で次々と暴くー。「もうやめてっ!」被害者の娘・香菜が叫んだ。務は悩みながらも、事件の真相を探ると予想外な展開が…。人間の陰影を鋭く切り取り、読む者の倫理観を問う、長編ミステリー。
呼延凌率いる梁山泊軍と兀朮率いる金国軍が、激戦を展開していた。両軍とも勇将を失うも、勝敗はつかず。そんな中、梁山泊水軍も動き出す。李俊は、交易船を狙う不穏な動きを見せていた韓世忠をついに追い詰め、打ち斃す。そして秦容と手を組んだ岳飛は、北への進撃の手始めとして南方・景〓(ろう)にいる辛晃軍五万に対して攻撃を開始ー。あらゆる事態が急展開。各々が剛毅果断に挑む第十二巻。
「その赤子を殺せ」生まれ落ちたその瞬間から実母・久子に呪詛されて育った信長。癇癪もちで傾いた姿で闊歩する“大うつけ者”は、元服直後の初陣で勝利する。十九のとき父・信秀が病に倒れ、死去。織田の家督を譲られた信長だったが、久子と弟・信行から壮絶な跡目争いを仕掛けられるー。親子の情を知らずに育ち、強くなりたいと切望し続けた、傑出の戦国武将の生き様を描いた歴史長編!
かつて、いずれの時代にも重宝された能力があったー。“微気候”の研究者・八雲助壱は「雲の倶楽部」なるバーを訪れ、小瓶を預かった。八雲は、雲のアーティスト・かすみ、夢で天候を予知する早樹との運命的な巡り会いから、自分たちが代々受け継いできた“天候を感知”する能力を知る。果たして、「空の一族」とは?そして、小瓶との関係は?脈々と続く一族の謎に迫る壮大な気象エンタメ!
「スシ!スシ!スシ!」いじめっ子エイダンがまた絡んでくるー。親の仕事の都合でオーストラリアに移った少年・真人。言葉や文化の壁に衝突しては、悔しい思いをする毎日だ。それでも少しずつ自分の居場所を見出し、ある日、感じる。「ぼくは、ここにいてもいいんだ」と。ところがそれは、母親との断絶の始まりだった…。異国での少年と家族の成長を描いた第32回坪田譲治文学賞受賞作。
「こいつにだけは絶対に負けたくない!」テニスの練習試合で他人を見下すような態度の対戦相手・順一を見て、中学2年の孝司は無性にそう思った。ところが、ある大会で2人はダブルスを組むことに。ハンデがあり、性格もプレーも正反対な彼らは、不器用ながらも、本気でぶつかり合う。そんな中、大会前にある事件が起こり…。一途な情熱を鮮やかに描く、第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。
愛だけでは生きていけない。だけど、愛がない人生はつまらない。人生にうるおいを、読書にも愛を。一口に愛といってもその形はさまざま。異性への愛、兄弟愛、祖国愛etc.収録作品のジャンルも純文学から恋愛小説、時代小説までバラエティ豊か。笑える話も、泣ける話もあって、楽しみ方いろいろ。「愛」をきっかけに、豊かな読書ライフを始めてみては?短掌編あわせて19本、自信と信頼のラインナップ。
戦後間もない1947年、探偵作家クラブは設立された。その後、関西探偵作家クラブとの合併や法人化に伴う名称変更を経て“日本推理作家協会”となった作家団体は、今年で70周年を迎える。初代会長の江戸川乱歩から現代表理事の今野敏まで。協会の歴代理事長を務めた14人の作家が夢の競演!日本ミステリー界の第一線で傑作を生みだしてきた作家に脈々と受け継がれる妙技を綴じ込めた究極の一冊。
モネの“睡蓮”で有名な村で発生した、奇妙な殺人事件。殺された眼科医は女好きで、絵画のコレクターでもあった。動機は愛憎絡み、あるいは絵画取引きに関する怨恨なのか。事件を担当するセレナック警部は、眼科医が言い寄っていた美貌の女教師に話を聞くうちに、彼女に心惹かれていく。一方、村では風変りな老女が徘徊し…。『彼女のいない飛行機』で人気を博した著者の傑作ミステリ。
プロボクサーを目指し共同生活を始めた、少年院帰りの不良・沢村新次と、庄屋で働く引っ込み思案な二木建二。性格は対照的だが、二人はいつしか深い絆で結ばれていった。だが、見ず知らずの人を憎み、打ち負かすことへの疑問を払拭できない建二は、自分を変えるために、唯一の友人である新次を対戦相手として意識し始める…。心の空白を埋めようともがく二人の若者と彼らをとりまく濃密な人々。運命に翻弄されながらも必死に生きる人間の切なくも苛烈な物語。寺山修司の長編小説を、現代を舞台に蘇らせた映画版を完全ノベライズ。感動のラストを迎える後篇。
国の借金は千兆円を超え、基礎的財政収支は赤字が続く。国債が市場で吸収されなくなった時、ヘッジファンドが国債を売り浴びせた時、国家破綻は現実となる。総理は「オペレーションZ」の発動を決断し、密命を帯びたチームOZは「歳出半減」という不可能なミッションに挑む。官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、内部の裏切り者ー。日本の未来に不可欠な大手術は成功するのか?明日にも起こる危機。未曾有の超大型エンターテインメント!