2017年5月10日発売
“××だ”その二文字を口にするのが、どれほど難しいことかー。ポップで躍動感あふれる、湯浅ワールド全開のアニメーションを小説で紡ぎだす。さらにアニメでは描ききれなかった、父・照夫たちの目線からの物語も交えた、もうひとつの「ルー」の作品世界がここに。
ラガニア陸軍は勝手に敗走。少しも勝った気がしないユタカは、敵軍が捨てていった武器や弾薬で補給作業を指示し次の戦闘に備え動き出した。しかし、武器の弾薬の補給は思うようにいかず、要の戦車も未だ砲台がつかない状況であった。そんな不安要素を山ほど抱え奔走するユタカのもとへ、エルフ軍が『ケルタンのお気楽果樹園』でエスカナ正規軍と戦闘に入ったとの知らせが届く!ただのミリオタ高校生・島田ユタカの本当の戦いが始まる。
俺(32歳サラリーマン)は営業で培った話術と秘めたるチート能力で、ヤンデレお嬢様と結婚を果たし、生存確定!!お嬢様のご機嫌取りに、新婚旅行を提案するがー突然の隣国の侵略で戦地に駆り出され、忙殺状態に。どうにか戦争を治めたはいいものの、旅行をすっぽかしてしまう!そんな、俺のもとに、お嬢様から血塗られた手紙が届く。『イマカラアイニイクベアト』…死地の脱出叶わず、またしてもデッドブラグ!?
冒険者に襲われ、モンスターを手懐け、貴族を助けたりしながら着々と英雄への道を目指すアース。そんな彼の耳に、町の近くでゴブリンの大群が目撃されたという情報が入った。大規模な討伐隊が組まれ、アースとポロも安全な視察部隊の一員として討伐に参加するが、高ランク冒険者でさえ敵わない敵にいつのまにやら追い詰められ、絶体絶命!!全滅するかと思われたこの大討伐。死を目前にしたアースの能力が、起死回生のチャンスに繋がる…か!?
のんびり羽根を伸ばすため温泉地へ向かっていたナギ一行。だが途上、アンデッドに襲われていた幼女・イリスを成り行きで助けてしまう。聞けば領主の娘として、早くも領内実務を任されているらしい。だが、建設的な提言をしても親に却下され、彼女を守るべき兵士たちは自分可愛さに言う事を聞かず…。そんなイリスに魔物の再襲撃が!気丈に振る舞っていたが辛そうだった彼女をナギは結局放っておけずー!?名ばかり管理職ロリを救え!好評ハーレム道中記第3巻!
犯人が誰かなんて魔法でわかっちゃうよ?若手刑事・聡介の家に家政婦として住むのは何と魔法少女。でも魔法で犯人がわかってもそれじゃ逮捕できねえんだよ…。ヘタレ刑事・聡介の(意外に)冴えた脳細胞が動き出すのはここからだー魔法と本格ミステリの禁断の融合が生んだ掟破りのユーモア・ミステリ。
鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。でも中学入学の日、電車内で見知らぬ少年に窮地を救われたことをきっかけに、彼女に変化が起き始める。少女から大人へー荒野の4年間を瑞々しく描き出した、この上なくいとおしい恋愛“以前”小説。全1冊の合本・新装版。
フクロモモンガが逃げたと思しき古いアパートの部屋には、ミイラ化した死体が。いったい誰が何の目的で死体のある部屋でモモンガの世話を?謎の大型生物が山の集落に出現。「怪物」を閉じ込めたという廃屋はもぬけのからだった。キリン飼育員・僕(桃本)にツンデレ獣医・鴇先生、アイドル飼育員・七森さん、そしてカルト的人気の変態・服部君、オールキャストで大活躍!文庫オリジナル、“楓ヶ丘動物園”ミステリー第4弾!
航空業界に吹き荒れる逆風の中、遠藤や森尾が働く成田空港の大航ツーリストにもリストラの圧力が。さらに、エリート本社出向社員・星名の不可解な言動にも翻弄され、人のいい遠藤が遂に出社拒否!?「常にお客様のため」にトラブルを解決してきた空港スタッフたちの奮闘ぶりに胸が熱くなる大人気シリーズ第3弾!
中学三年生のヒロシは、背は低め、勉強は苦手。唯一の取り柄の絵を描くことも、最近は情熱を失っている。クラス替えで、気になる女子と同じクラスになったはいいけれど…。自分自身の進路と人生に迷いながらも、仲良くなったクラスメイトたちに起こる事件に立ち向かう。少年の成長の日々を描く傑作青春小説。
人気、実力とも当代随一の作家5人が腕を競う、恋愛小説アンソロジー。3年越しの恋人が無断で会社を辞めてショックを受け、結婚を焦るOL。夏の日、大人の異性との出逢いに心を震わせる少年と少女。長年連れ添った夫婦の来し方、そして行く末。人の数だけ恋の形はあるー。人の心が織りなす、甘くせつない物語の逸品。
日本を代表するSF作家たちが人工知能を題材にショートショートを競作し、それを「対話システム」「神経科学」「自動運転」「人工知能と法律」「環境に在る知能」「人工知能と哲学」「ゲームAI」「人工知能と創作」の8つのテーマ別に編集、テーマごとに第一線の研究者たちが解説を執筆した画期的コラボ企画。“AI作家”の新作「人狼知能能力測定テスト」も収録。文庫オリジナル。
駒形そこつ長屋に起居する与多寅右衛門。かつて越後四条藩主の影武者を務め、町の事件を次々と解決する彼のもとに、碁敵として謎の男が通い詰める。小柄で白髭、前歯の欠けた素性の知れぬこの老人、なにやら思惑があるようだ。幕閣の政争にも巻き込まれ、寅右衛門の身に大きな変化がー。絶好調シリーズ、急展開の第三弾!
吉原近くの親父橋のたもとで見つかった女の死体は首を切り落とされ、背中の皮が剥ぎ取られていた。事件をさぐる幡随院長兵衛の前に現れる恐るべき男たち。天竺徳兵衛、柳生十兵衛、そして十兵衛と互角の勝負を演じる若き美剣士・舫鬼九郎。謎が謎呼ぶ展開と壮絶な剣戟シーンで読者を魅了する、極め付きの長篇時代活劇!
当代随一の女形・五代目岩井半四郎と知り合い、再三、芝居への招きを受けていた小籐次。断り切れずついに承諾、しかも、おりょうも同道することにー。いつになく華やいだ気分の小籐次だが、平穏な日々がそうそう続くはずもなかった。久慈屋に気がかりな事態が出来。加えて、御鑓拝借の因縁に、再び火がついたのである…。
人のこころの奥底には、おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだー。このところ様子がおかしい老密偵・相模の彦十に、何が起こったのか(「むかしなじみ」)。密偵に盗賊、同心たちの過去と現在を縦横に描き、目が離せない。全七篇を収録。
食い気盛んな同心・木村忠吾の大好物は、深川の一本饂飩。柚子や摺胡麻、葱などをあしらった濃目の汁で食べる。ある日、「同席、かまわぬかしら?」と巨体の侍が忠吾に近づいてきた(「男色一本饂飩」)。老盗人の名人芸とは(「穴」)。全七篇を収録。
『三国志』をはじめ長年中国歴史小説を書き続ける著者が、自らの歴史観、世界観、小説観を余すところなく開陳した一冊。『三国志』をめぐる多彩な論考と、五木寛之、井上ひさし、宮部みゆきらとの歴史小説をめぐる対話、さらには碩学・白川静との中国古代史をめぐる対話など、読者を宮城谷昌光の世界へと誘う最良のガイドブック。