小説むすび | 2017年6月8日発売

2017年6月8日発売

その犬の歩むところその犬の歩むところ

『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。 『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。 名匠ボストン・テランが帰ってきた。 犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。 傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。 GIV--ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。 犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。 この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。 『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。

JimmyJimmy

出版社

文藝春秋

発売日

2017年6月8日 発売

明石家さんまが連続ドラマを初めてプロデュースした作品のノベライズ化。 子どもの頃から何をやっても大失敗ばかりの駆け出し芸人・大西は、人気絶頂の明石家さんまと出会い、芸人としての才能が開花!唯一無二の存在となり、やがて芸人の域を超え、世界的な画家へと転身する。 一方、さんまも快進撃を続け、国民的スターへと上りつめていく。そんな二人と彼らを取り巻く強烈なキャラクターたちとの15年にわたる交流、そして嘘のようで本当に起こった爆笑エピソードの数々。 1980年代の大阪。突拍子もない言動を繰り返し、幼いころから失敗ばかりの大西秀明は、高校卒業後、どこにも就職できず、吉本興業の舞台進行の見習いとして「なんばか月」に出入りしていた。ある日、大失敗した大西は反省を示すべく自ら裸になって階段にチンチンを紐で括りつけ大騒ぎに。そこにやってきたのが人気絶頂の芸人・明石家さんま。ふたりはこうして衝撃の出会いを果たす。 さんまは大西を面白がり、身の回りの世話を許すことに。以降大西は、さんまやその芸人仲間の村上ショージ、Mr.オクレ、なんば花月の世話係のおちゃこおばちゃんらとともに笑いあふれる日々を過ごすようになる。 そんなある日、新喜劇の舞台に立つことになった大西は舞台上で大失敗をしてしまう。クビになりかけた大西を、さんまは自らの進退をかけて救う。そして、ひどいイジメを受けてきた吐露する大西に「みじめな過去は笑いとばせ」と伝え、この強烈なキャラクターを持った青年を人気芸人に育て上げようとさんまは決意。大西はその後、さんまによって「ジミー大西」と名付けられ、師に導かれるまま、高宮京子という専任マネージャーも付くほどの売れっ子芸人になっていく。 数年後、”お笑い”という自分の居場所を見つけた大西だったが、それはさんまから与えられたものでしかないということにも気づき始めていた。芸人としての力のなさに悩み、引退も考える最中、テレビ番組の企画で絵を描くことになり、大西の思わぬ絵の才能が知れ渡る。

ヒーロー 家族の肖像ヒーロー 家族の肖像

■読書推進運動協議会 リーフレット「2018若い人に贈る読書のすすめ 〜成人・卒業ー新たな一歩を踏み出したフレッシュなあなたに〜」掲載 不治の病の父親とその家族が向き合う最期の優しい日々-- ドイツの語り部ラフィク・シャミのパートナーでもあり、 画家・文筆家として活躍するロート・レープ初の邦訳小説。 死ぬこと、生きること、わかりあうこと、愛することーー 人生で大切なことのすべてがここにある。 それはある日、突然はじまった。癌だった。--腎細胞癌。 大家族を夢見たヒーロー(ヘルヴィッヒ)・ヴィーラント。 家族は増え、会社も経営し、人生は順調かに思えた。 ところが、自らの病をきっかけに、家族のほころびがつぎつぎとあらわになりはじめる。 5人の子供と孫たちが抱える悩みや問題の数々。 長女の家庭内不和、次女との軋轢、会社経営をめぐる長男とのすれちがい、 次男の会社の経営不振、非嫡出子を産んだ孫娘。 そして、最愛の妻とは、死について向かい合えず・・・。 家族とは何なのか、死を宣告されたときに、人は残りの時間をどうすごすのか、 あなたがヒーロー・ヴィーラントだったら? あるいは、あなたが余命を宣告された患者の家族だったら・・・? 家族といえども個人。欠点もあれば、ぶつかりあうこともある。 不治の病のヒーローは、病と、そして崩壊しそうな家族とどう向き合うのか。家族たちの選択は? それぞれの視点から語られる、心に響く「ある家族の物語」。 ヘルマンヘッセ賞はじめ、数々の賞を受賞したドイツを代表する作家ラフィク・シャミの妻にして、 装丁を手がける画家でもあるロート・レープの家族小説。

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