2017年6月発売
池波正太郎生誕100年企画として、歌舞伎界の大看板・松本幸四郎を「鬼平」こと長谷川平蔵役に迎え、 映像化、ドラマ化。 「鬼、新時代。」が始まります! 21世紀の国民的時代小説ともいえる「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻の【決定版】は、 カバーデザインも見どころで、全巻揃うと圧巻の広重の世界となります。 第12巻収録作品は、「いろおとこ」「高杉道場・三羽烏」「見張りの見張り」「密偵たちの宴」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の7篇。
池波正太郎生誕100年企画として、歌舞伎界の大看板・松本幸四郎を「鬼平」こと長谷川平蔵役に迎え、 映像化、ドラマ化。 「鬼、新時代。」が始まります! 21世紀の国民的時代小説ともいえる「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻の【決定版】は、 カバーデザインも見どころで、全巻揃うと圧巻の広重の世界となります。 第13巻収録作品は、「熱海みやげの宝物」「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」「一本眉」の6篇。
『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。 『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。 名匠ボストン・テランが帰ってきた。 犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。 傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。 GIV--ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。 犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。 この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。 『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。
明石家さんまが連続ドラマを初めてプロデュースした作品のノベライズ化。 子どもの頃から何をやっても大失敗ばかりの駆け出し芸人・大西は、人気絶頂の明石家さんまと出会い、芸人としての才能が開花!唯一無二の存在となり、やがて芸人の域を超え、世界的な画家へと転身する。 一方、さんまも快進撃を続け、国民的スターへと上りつめていく。そんな二人と彼らを取り巻く強烈なキャラクターたちとの15年にわたる交流、そして嘘のようで本当に起こった爆笑エピソードの数々。 1980年代の大阪。突拍子もない言動を繰り返し、幼いころから失敗ばかりの大西秀明は、高校卒業後、どこにも就職できず、吉本興業の舞台進行の見習いとして「なんばか月」に出入りしていた。ある日、大失敗した大西は反省を示すべく自ら裸になって階段にチンチンを紐で括りつけ大騒ぎに。そこにやってきたのが人気絶頂の芸人・明石家さんま。ふたりはこうして衝撃の出会いを果たす。 さんまは大西を面白がり、身の回りの世話を許すことに。以降大西は、さんまやその芸人仲間の村上ショージ、Mr.オクレ、なんば花月の世話係のおちゃこおばちゃんらとともに笑いあふれる日々を過ごすようになる。 そんなある日、新喜劇の舞台に立つことになった大西は舞台上で大失敗をしてしまう。クビになりかけた大西を、さんまは自らの進退をかけて救う。そして、ひどいイジメを受けてきた吐露する大西に「みじめな過去は笑いとばせ」と伝え、この強烈なキャラクターを持った青年を人気芸人に育て上げようとさんまは決意。大西はその後、さんまによって「ジミー大西」と名付けられ、師に導かれるまま、高宮京子という専任マネージャーも付くほどの売れっ子芸人になっていく。 数年後、”お笑い”という自分の居場所を見つけた大西だったが、それはさんまから与えられたものでしかないということにも気づき始めていた。芸人としての力のなさに悩み、引退も考える最中、テレビ番組の企画で絵を描くことになり、大西の思わぬ絵の才能が知れ渡る。
夜の街でやんちゃが少し過ぎた俺は、裏社会の大物である祖父ちゃんの差し金でマンションの管理人見習いに。だがそこは高額の家賃を払って規約を守り、住人とトラブらない限り、どんな奴でも入居可能。「なんでもアリ」のマンションだった。マンション内での殺しは茶飯事、日本人だけでなく、各国からもくせ者たちが集まっている。任期は1年だが、命がいくつあれば足りるだろうか……。痛快ノワールコメディ。
最愛の人を喪った武蔵は、笑みを絶やさなかった。それは鉄壁の鎧のごとくであって、余人の付け入る隙を与えぬがためである。 槍術の達人・宝蔵院胤栄、そして天下の剣豪・柳生石舟斎とあいまみえながら見据えるのは佐々木小次郎の姿。ときに憎しみに近い妬心を、ときに身を捩りたくなるような懐かしさを覚えさせる男。 いざ、決戦のとき。衝撃と感涙のクライマックスに向けて物語は猛然と突き進む。 堂々のシリーズ最終巻!
その夜、カメラマン志望の大学生・木下英志は夜景を撮っていた。人気のない公園で鈍い音を聞きつけカメラを向けると、そこには一人の女性がいた。彼女は屈強な男たちを叩きのめすと、車椅子の老人を伴い車へと消えた…。後日、改めて画像を見た英志は気づく。-似ている。横顔が、あの子に。カメラが捉えた不可解な事件に隠された哀しい過去とは?
銀鉱で成り上がったメキシコ生まれの主人と従者の出立から始まる物語はやがて、黒人の奏でるギター、街頭を轟かす謝肉祭の喧噪、ヴィヴァルディのオペラ、ルイ・アームストロングのトランペットへと、変幻するテンポのうちに秩序は多元的に錯綜していく“幻想交響曲”で幕を下ろす。擬古的な文体で周密な作品空間を描き出し、響きわたる雑多な楽音で読者を圧倒する傑作。
■読書推進運動協議会 リーフレット「2018若い人に贈る読書のすすめ 〜成人・卒業ー新たな一歩を踏み出したフレッシュなあなたに〜」掲載 不治の病の父親とその家族が向き合う最期の優しい日々-- ドイツの語り部ラフィク・シャミのパートナーでもあり、 画家・文筆家として活躍するロート・レープ初の邦訳小説。 死ぬこと、生きること、わかりあうこと、愛することーー 人生で大切なことのすべてがここにある。 それはある日、突然はじまった。癌だった。--腎細胞癌。 大家族を夢見たヒーロー(ヘルヴィッヒ)・ヴィーラント。 家族は増え、会社も経営し、人生は順調かに思えた。 ところが、自らの病をきっかけに、家族のほころびがつぎつぎとあらわになりはじめる。 5人の子供と孫たちが抱える悩みや問題の数々。 長女の家庭内不和、次女との軋轢、会社経営をめぐる長男とのすれちがい、 次男の会社の経営不振、非嫡出子を産んだ孫娘。 そして、最愛の妻とは、死について向かい合えず・・・。 家族とは何なのか、死を宣告されたときに、人は残りの時間をどうすごすのか、 あなたがヒーロー・ヴィーラントだったら? あるいは、あなたが余命を宣告された患者の家族だったら・・・? 家族といえども個人。欠点もあれば、ぶつかりあうこともある。 不治の病のヒーローは、病と、そして崩壊しそうな家族とどう向き合うのか。家族たちの選択は? それぞれの視点から語られる、心に響く「ある家族の物語」。 ヘルマンヘッセ賞はじめ、数々の賞を受賞したドイツを代表する作家ラフィク・シャミの妻にして、 装丁を手がける画家でもあるロート・レープの家族小説。
駄女神とチートステータスなのに慎重な勇者。新たな敵は音速で飛ぶ巨大蝿、攻撃が通らない死神ーーこれまでよりハードな怪物だった! 神界に篭もってチートスキルを習得し、無数のパワーリストを外して挑むが……?
1560年ーー各地で剣術を学んだ秀一は、桶狭間の戦いの幕開けを前に織田信長のもとへと戻った。歴史の知識を駆使し、今川の首を狙う秀一。しかし、彼の行動によって日本の歴史が少しずつ変わってしまい……?
寄生で手に入れた魔法を使いこなすため、エイシは魔法学校へ体験入学をすることに。するとまさかのアンデッドを率いるテロリストが学校に乗り込んできて……?
私の可愛い妹を見つめる、私の婚約者。出逢った瞬間恋に落ちていく二人を見たとき、私は既視感に襲われた。ああ、またか。かつての人生でも、婚約者は私の妹に恋をした。私はその光景を、ただ成す術もなく見つめるだけだった。-どうして、私だけが同じ時を繰り返すのだろう。抗いきれぬ運命。巡る時の中で、それでも私は彼を好きになる…。
江戸中期、勘定奉行の荻原重秀が財政立て直しに辣腕を振るった陰に、四人の猛者がいた。金の採掘量減少を受け、重秀が金の含有率を下げる御法度の貨幣改鋳を行うと、四人は十万両分の金を積む御用船を強奪。それは金の枯渇感を煽るための重秀公認の裏工作だったが…。日の目を見ることのない者が暗澹たる時代に光を灯す歴史エンタテインメント。
お夏が再会したその男は、親に捨てられ泥棒稼業に身をやつした過去の持ち主だった。一時期はまっとうな道を歩もうとした彼だが、世間の風は容赦ない。「生まれてこなければよかった」。捨て鉢な気持ちで喧嘩を起こした彼を救ったある浪人。その恩人が窮地に陥った時、男は一度だけ泥棒に戻る決意を固めるのだが…。心に優しい風が吹く第七弾。
博打の罪で遠島となった丹次は八丈島で平穏に暮らしていた。だがある日、新たに来た旧知の男が衝撃の話をもたらす。実家の乾物問屋が兄嫁に潰されて親は首を吊り、兄・佐市郎は行方知れずだという。優しい兄の窮状を知った丹次は焦燥にかられ、島抜けして遙か彼方の江戸を目指そうとするが…。時代劇の人気脚本家が贈る骨太の新シリーズ始動!