2017年7月14日発売
メアリは、夏休みのあいだ、森のそばの屋敷に住む、大おばさまにあずけられることになった。真っ黒な子ネコについていくと、七年に一度しか咲かないふしぎな花“夜間飛行”を見つける。それは、一夜かぎりの魔法をさずける「禁断の花」だったー。魔法を使えるようになったメアリがほうきで飛び立った先にはー絵コンテから選びぬいた美しい挿絵を多数収録!
一九七九年、軽井沢。世界を熱狂させたポップスター・ジョンは、妻と愛する息子との静かな隠遁生活を楽しんでいたーはずだった。猛烈な便秘に襲われるまでは。不安を抱え小さな医院に通うジョンが遭遇した不思議なできごと、そして奇跡。人気作家の伝説のデビュー作に「二十年後のあとがき」を加えた新装版。
「鬼勘」と呼ばれる岡っ引きの勘兵衛の家に立ち寄った新八郎は、その娘・お初から奉公先の青木甲斐守の家で、次男の新一郎の命が狙われているという話を聞く。親譲りの気の強さで、お初は自分が新一郎を守るという。町方では手出しのできない大名家。同じ頃、南町奉行のもとに、堀田備前守から青木家の相続争いについて話が持ち込まれた。探索に乗り出す新八郎だが……。表題作「鬼勘の娘」ほか七篇を収録、人気シリーズ第四作。 「鬼勘」と恐れられる岡っ引きの勘兵衛の家にふらりと立ち寄った新八郎は、その娘・お初から奉公先の青木甲斐守の家で、次男の新一郎の命が狙われているという話を聞く。親譲りの気の強さで、お初は自分が新一郎を守るという。町方では手出しのできない大名家の問題。同じ頃、南町奉行のもとに、堀田備前守から青木家の相続争いについて話が持ち込まれた。探索に乗り出す新八郎だが……。表題作「鬼勘の娘」ほか七篇を収録。南町奉行所内与力・隼新八郎。御奉行の懐刀といわれる新八が日々起こるさまざまな事件を解決する大人気シリーズ第四弾。 箱根七湯 白い殺人鬼 御老女様の恋文 鬼勘の娘 お化け女郎 金唐革の財布 新堀川慕情 さいかち坂上の恋人
越前の甲冑師だった長曽祢興里は、齢五十を前に江戸に出て、刀鍛冶を目指した。だが自己流で鍛えた無骨な刀身は売れぬ、と刀屋は冷たい。興里の刀の真価を見抜いたのは、鬼姫の異名をとる旗本家の美貌の娘邦香だった。なんと死体を重ね、興里の刀を振り下ろしてみせた。鬼姫との出会いが興里の道を開くか。
邦香の父の試斬家鵜飼十郎右衛門、弟子の正太、刀屋の幸助らの支援で、興里は虎徹と名を変え、刀匠として名を上げていく。その虎徹を自ら吉原に招いた当代一の花魁勝山の真意とは?由井正雪の隠し資金、伊達家のお家騒動と、刀造りを究めんとする虎徹の行く手には幾多の波乱が待ち受ける!
横浜・レンガ倉庫近くで、OLの涙川紗也は、自分のストーカーだった男の刺殺体を発見。その頃、東海地方は、いつ止むとも知れぬ豪雨に襲われていた。巫女の血を引く辻曲兄妹は、このまったく無関係に思える事象の背後に、古代史上の人物、日本武尊と弟橘媛を巻き込んだ、巨大な陰謀の存在を察知する!
AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。女性依頼人が殺害され、自身に危険が及ぶ中、ようやくつかんだリナ出生の秘密。それが事件を急展開させた…。乱歩賞受賞直後に刊行された圧巻の社会派ミステリー。「ミロシリーズ」第2弾!
雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか。 星降り山荘の殺人 文庫〔新装版〕刊行によせて 倉知 淳 解 説 西澤保彦
連続交番爆破事件に関与する組織を内偵する公安刑事久我、秘密売春組織を単独捜査する西池袋署刑事鷲尾、新宿路上に倒れ記憶喪失になった青年。三者三様の物語に途方もない暴力と欲望が渦巻く、危険な香り漂う大長編サスペンス。貫井徳郎初期集大成ともいえる傑作ミステリーを、待望の新装版として再刊行!
謎の少女・小織の一言を手がかりに、失った記憶を探し始める僕。自分は一体何者だ?姉はなぜ死んだ?捜査中にレイプを繰り返す悪徳刑事・鷲尾、秘密結社“夜叉の爪”を追う公安刑事・久我。時代を超えて錯綜し絡み合う三人の修羅は、やがて予想を裏切る驚愕のクライマックスへと登りつめていく…。
惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」を仄めかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついにー。猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める人気シリーズ七作目。
ヒマラヤ山脈東部、カンチェンジュンガで雪崩が発生。日本人7名が巻き込まれる惨事となった。犠牲者の一人・増田謙一の弟である直志は、兄の遺品を整理するうち、ザイルに細工がされていたことに気づく。死因に疑問を抱く中、兄の登山隊に関係する二人の男が相次いで奇跡の生還を果たす。真相がわかるかと期待した直志だったが、二人は全く逆の証言をし……。雪山という密室を舞台にいくつもの謎が絡み合う緊迫の山岳ミステリー. ヒマラヤ山脈東部、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。4年前に登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ、34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのかーー? 生存者は絶望視されていたが、高瀬という男性が奇跡の生還を果たす。単独行だった高瀬は、猛吹雪のなか兄たち登山隊に出会い助けを求めたが冷たくあしらわれ、登山隊の加賀谷だけが残って自分を助けてくれたという。行方不明の加賀谷が英雄としてマスコミを賑わせる中、今度は東という男が救助された。東は高瀬が嘘をついていて、加賀谷こそが卑怯者だと証言するのだった。 二人の生還者はどちらが真実を語っているのか? 兄の死の真相を突き止めるため、増田は女性記者の八木澤とともに高峰に隠された謎に挑む!
蕎麦が不味いので有名な「恵比寿蕎麦」を切り盛りする(?)銀太、秀次の兄弟。幼馴染の貫三郎が、色っぽい後家に言い寄られてると知って気が気でない。なんでも、首筋に赤い蝶の痣を持つこの女、亭主が次々に死ぬんだという。さらに、兄弟にとって因縁浅からぬ闇の組織が、意趣返しに動き出す。
放談社週刊ミライ編集部の望来は、かつて指一本で勇名を馳せた達人を取材しに山に入る。人の尊厳を一瞬で奪う筆舌に尽くしがたい凄技を操る達人から、望来は技の手ほどきを受けることに。そこへ編集長刺傷の報が。ヤクザの逆恨みか、それとも…!?事件解決に乗り出す望来はもう、かつてのひ弱な記者ではなかった!
同級生の殺人容疑で逮捕された14歳の息子。だが弁護士に何も話さない。真相は。親子は少年審判の日を迎える。吉川文学新人賞受賞作 第37回吉川文学新人賞受賞作 *選考委員のコメントより 伊集院静氏 思わず唸った。 薬丸岳という小説家の力量と才能に頭が下がった。 大沢在昌氏 より道のないまっすぐな物語は、最後まで密度を失わず、 重く暗い話でありながら、目をそらすことを許さない。 名状しがたい感動を私は味わった。 京極夏彦氏 提起された問題は読み手のい許に届き、 読者それぞれが「つけられない結末」を共有できる。 恩田陸氏 もし自分が主人公の立場に立ったら、と 胸が痛くなるような心地でハラハラしながら読んだ。 第一章 第二章 第三章
「そこに、死体が沈んでいる」衝撃的な匿名通報が東京水上警察に届く。ガイシャの頭部には、進水式で使う斧が突き刺さっていた。通報発信元は、焼死体を乗せたまま航行する豪華客船セレナ・オリンピア号船内。絡み合う疑惑を乗せて母港に帰還する豪華客船に、熱血刑事・碇拓真が急行する!文庫書下ろし。「新東京水上警察」シリーズ第3作。
当代きっての作家たち、ガチンコ競作シリーズ!慶長五年九月十五日、霧立ちこめる地に戦国時代の終焉を告げる運命を背負った男たちが集結した。天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」。徳川家康率いる「東軍」圧勝の理由、石田三成率いる「西軍」敗北の契機、そして両軍の運命を握る男。七人の作家が七人の武将の視点で描く競作長編「決戦!」シリーズ初陣。刊行当初から話題沸騰!業界初の立体的(3D)な競作長編! 当代きっての作家たち、ガチンコ競作シリーズ! 慶長五年九月十五日、霧立ちこめる地に戦国時代の終焉を告げる運命を背負った男たちが集結した。天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」。徳川家康率いる「東軍」圧勝の理由、石田三成率いる「西軍」敗北の契機、そして両軍の運命を握る男。七人の作家が七人の武将の視点で描く競作長編「決戦!」シリーズ初陣。 葉室麟「孤狼なり」(石田三成) 冲方丁「真紅の米」(小早川秀秋) 伊東潤「人を致して」(徳川家康) 天野純希「有楽斎の城」(織田有楽斎) 矢野隆「丸に十文字」(島津義弘) 吉川永青「笹を噛ませよ」(可児才蔵) 木下昌輝「怪僧恵瓊」(安国寺恵瓊) 刊行当初から話題沸騰! 業界初の立体的(3D)な競作長編! 「決戦!」シリーズは、映画「関ヶ原」を応援しています! 葉室麟「孤狼なり」(石田三成) 冲方丁「真紅の米」(小早川秀秋) 伊東潤「人を致して」(徳川家康) 天野純希「有楽斎の城」(織田有楽斎) 矢野隆「丸に十文字」(島津義弘) 吉川永青「笹を噛ませよ」(可児才蔵) 木下昌輝「怪僧恵瓊」(安国寺恵瓊)
父が遺してくれた家に、見知らぬ家族が住み着いた。しかも我が物顔で。「居候の女性が出て行ってくれません」。悩める十六歳から大洋新聞の「よろず相談室」に届いた一通の人生相談。掲載された回答から導かれた予想外の悲劇とは。投書される誰にでも起こりうる身近な事件が、大きな殺意に繋がっていく。
JALの元フライト・エンジニアが、フライト・レコーダやボイス・レコーダを始めとする様々な資料を基に、事故当日のコックピットの様子を徹底的に検証する。果たして、123便に助かる術はなかったのか?事故の原因と過程を推察しつつ、祈りを込めて描いた「もう一つの結末」とは?1985年8月12日を描いた迫真のドキュメントノベル。