2017年7月20日発売
1974年東京。探偵・浜崎順一郎は事務所近くで身なりのよい少年を保護した。少年を親元に送り届けた浜崎は、彼の父親がかつての悪友で、今や名家の継嗣となった石雄であることを知る。だが、旧交を温める間もなく石雄の義妹が殺された。逃亡した容疑者が見つかれば解決と思われたが、なぜか石雄は事件に関わるなと主張し…名家の悲劇と男の友情を描く傑作私立探偵小説。
祖父の死の謎を解いたジェイコブは、特殊能力をもつ「奇妙なこどもたち」とともに、ハヤブサに変身したまま人間の姿に戻れなくなってしまったミス・ペレグリンを助けようと、ウェールズの小島から小さな船に乗って英国本土へとめざす。しかし彼らには、怪物たちの魔の手が次から次へと襲いかかる…。
怪物たちの攻撃を危機一髪で切り抜けた「奇妙なこどもたち」は、ついにロンドンにたどりつく。しかしロンドンもことごとく彼らに襲撃され、もはや「虚ろな街」と化していた。ミス・ペレグリンははたして人間の姿に戻れるのか。そして、奇妙なこどもたちの運命は…?ファンタジーノベルの金字塔、待望の第2巻が日本上陸!
十一月のある晴れた休日、ニーダムは姪のメープルとともに、ロンドン郊外のシドナムにある水晶宮を訪れる。人々でごった返す、きらびやかなガラスの宮殿に、突如大きな悲鳴が響き渡った。袋づめの首なし死体がどこからともなく降ってきたのだ。死体の手に握りしめられていたボロ布には、「死神」という赤い文字。外では、暴風雨が吹き荒れ、人々は水晶宮に閉じ込められてしまう。混乱する人々の前に、カラスの仮面をつけた黒ずくめの男が姿を現わす。それは、おぞましいショーの始まりだった…。
第四作品集に至っても、未だ驚異的なクオリティーを保ちつ<ブラウン神父>シリーズ。不可解かつ幻想的な殺人の謎「大法律家の鏡」、この世の出来事とは思えぬ状況で発生した金塊消失事件「飛び魚の歌」、常識を超えたユーモアと恐怖の底に必然的動機がひそむ「ヴォードリーの失踪」など珠玉の10編を収録。シリーズの精髄ともいうべき逆説とトリックの凄みが横溢する、唯一無二の名短編集が、読みやすく新しいカバーでリニューアル!
湖のほとりの館で育てられた、血の繋がらない六人の娘。養父が突然死亡し、娘たちには遺書と出生地らしい座標が遺された。長女マイアの座標が示すのは、リオ・デ・ジャネイロにある“蘭の館”。ここが自分の生まれた場所なのか。希望と不安を胸に訪ねたマイアだったが、主らしい老婦人に手ひどく拒絶される。失意のマイアの前に現れたのは…。世界的ベストセラー作家の自信作。
“蘭の館”の老婦人に追い帰されたマイア。だが二度めに訪れたときメイドがこっそり手渡してくれたのは、館の主一族の歴史の一部だという手紙の束だった。そこに記されていたのは80年前に生きた、マイアと瓜二つの顔を持つひとりの女性の哀しくも数奇な運命の物語。作品が30を超える言語に翻訳され、世界中で1000万部を売り上げた、ベストセラー作家が放つ傑作シリーズ開幕。
夏祭りにやって来た、裏染天馬と袴田柚乃たち風ヶ丘高の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物しても、お釣りが五十円玉ばかりだったのはなぜ? 学食や教室、放課後や夏休みを舞台に、不思議に満ちた学園生活と裏染兄妹の鮮やかな推理を描く全五編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続き、“若き平成のエラリー・クイーン”が贈るシリーズ第三弾は、連作短編集。解説=村上貴史 ■目次 「もう一色選べる丼」 「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」 「針宮理恵子のサードインパクト」 「天使たちの残暑見舞い」 「その花瓶にご注意を」
その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動きはじめた。25年前に、この場所で何があったのかーー。気鋭の初長編が待望の文庫化。
山下智久主演。 フジテレビの 大人気医療ドラマの 1stシーズンが文庫本で登場! 2008年に放映されたドラマ『コード・ブルー』のノベライズを、2017年7月の3rdシーズン放映に合わせ、待望の文庫化! 4人のフライトドクター・フェロー、藍沢、白石、緋山、藤川が、指導医・黒田のもと、悩み、葛藤しながら成長していく…過酷な救命救急現場を舞台に交錯するさまざまなヒューマンストーリーにグイグイ引き込まれること間違いなし!!
山下智久主演。 フジテレビの 大人気医療ドラマの 2ndシーズンが文庫本で登場! 2010年に放映されたドラマ『コード・ブルー』2ndシーズンのノベライズを、2017年7月の3rdシーズン放映に合わせ、待望の文庫化! 4人のフライトドクター・フェロー、藍沢、白石、緋山、藤川は、さまざまな現場で命をつないでいく。藍沢の生い立ち、白石と彼女の父親との関係など、登場人物たちのプライベートな部分も少しずつ明かされ…。
謎解きは鑑定人にお任せ 女子大生の香純(かすみ)は、雑貨店で手に入れた一枚の犬の絵をきっかけに、ちょっと怪しげな男に声をかけられる。 渡された名刺には「絵画バイヤー」という肩書きがーー。 これまで興味はあっても知識はなかった絵画の世界で、いくつかの小さな事件に巻き込まれる主人公。 怪しげだったが頼りになる絵画バイヤーの高枓(たかとう)と生意気な近所の男子高校生の聡(さとし)と、絵画にまつわる事件やトラブルを解決。 絵画の知識と見聞を広め、さらにちょっぴりの恋心で、新しい世界を見出す物語です。
神戸にある小さなフランス料理店「レストラン・タブリエ」で働く、 明るくはっきりとした性格のソムリエの頼子と、おとなしくて真面目な料理人の美奈。 性格が真逆な二人は、話したことさえほとんどない。 町の小さなレストランでは、年齢を重ねてもずっと現場の体力勝負で、昇給もあまり期待できない。 「わたし、どうなりたいんやろか」。 仕事にプライドも愛着も持っているけれど、三十歳目前に将来について悩む二人が、 とあることから仲良くなり、一緒に暮らすようになる……。 読むとちょっと元気になれる、女子ふたりの仕事と恋と友情の物語!