2017年7月20日発売
祖父の死の謎を解いたジェイコブは、特殊能力をもつ「奇妙なこどもたち」とともに、ハヤブサに変身したまま人間の姿に戻れなくなってしまったミス・ペレグリンを助けようと、ウェールズの小島から小さな船に乗って英国本土へとめざす。しかし彼らには、怪物たちの魔の手が次から次へと襲いかかる…。
怪物たちの攻撃を危機一髪で切り抜けた「奇妙なこどもたち」は、ついにロンドンにたどりつく。しかしロンドンもことごとく彼らに襲撃され、もはや「虚ろな街」と化していた。ミス・ペレグリンははたして人間の姿に戻れるのか。そして、奇妙なこどもたちの運命は…?ファンタジーノベルの金字塔、待望の第2巻が日本上陸!
十一月のある晴れた休日、ニーダムは姪のメープルとともに、ロンドン郊外のシドナムにある水晶宮を訪れる。人々でごった返す、きらびやかなガラスの宮殿に、突如大きな悲鳴が響き渡った。袋づめの首なし死体がどこからともなく降ってきたのだ。死体の手に握りしめられていたボロ布には、「死神」という赤い文字。外では、暴風雨が吹き荒れ、人々は水晶宮に閉じ込められてしまう。混乱する人々の前に、カラスの仮面をつけた黒ずくめの男が姿を現わす。それは、おぞましいショーの始まりだった…。
第四作品集に至っても驚異的なクオリティーを保ちつづける“ブラウン神父”シリーズ。容疑者の不可解な行為の謎と意外な真相「大法律家の鏡」、この世の出来事とは思えぬ状況で発生した金塊消失事件「飛び魚の歌」、常識を超えたユーモアと恐怖の底に必然的動機がひそむ「ヴォードリーの失踪」など全10編を収録。シリーズの精髄である逆説とトリックが冴える、逸品揃いの短編集。
湖のほとりの館で育てられた、血の繋がらない六人の娘。養父が突然死亡し、娘たちには遺書と出生地らしい座標が遺された。長女マイアの座標が示すのは、リオ・デ・ジャネイロにある“蘭の館”。ここが自分の生まれた場所なのか。希望と不安を胸に訪ねたマイアだったが、主らしい老婦人に手ひどく拒絶される。失意のマイアの前に現れたのは…。世界的ベストセラー作家の自信作。
“蘭の館”の老婦人に追い帰されたマイア。だが二度めに訪れたときメイドがこっそり手渡してくれたのは、館の主一族の歴史の一部だという手紙の束だった。そこに記されていたのは80年前に生きた、マイアと瓜二つの顔を持つひとりの女性の哀しくも数奇な運命の物語。作品が30を超える言語に翻訳され、世界中で1000万部を売り上げた、ベストセラー作家が放つ傑作シリーズ開幕。
夏祭りにやって来た、裏染天馬と袴田柚乃たち風ヶ丘高の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物しても、お釣りが五十円玉ばかりだったのはなぜ? 学食や教室、放課後や夏休みを舞台に、不思議に満ちた学園生活と裏染兄妹の鮮やかな推理を描く全五編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続き、“若き平成のエラリー・クイーン”が贈るシリーズ第三弾は、連作短編集。解説=村上貴史 ■目次 「もう一色選べる丼」 「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」 「針宮理恵子のサードインパクト」 「天使たちの残暑見舞い」 「その花瓶にご注意を」
10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動き出した。俊英の初長編。
翔陽大学附属北部病院(翔北病院)の救命救急センターに配属された、藍沢、白石、緋山、藤川の4人のフライトドクター・フェロー。彼らは、指導医・黒田による容赦なく厳しい実地訓練に耐え、個性が強く少々やっかいな患者たちの治療に悩み、奮闘しながら成長していく…。自身の人生と職務のはざまで揺れ動く医療従事者たちの姿を描いた大人気ドラマの1stシーズンのノベライズ。物語は、ここからはじまった!
指導医・黒田が去り、新たに翔陽大学附属北部病院(翔北病院)の救命救急センターに着任した橘のもと、藍沢、白石、緋山、藤川はさまざまな救命現場での経験を積んでいく。そんなある日、急性肺炎で入院し、病室で眠っていた藍沢の祖母・絹江が気になるうわ言を発した…。新たなステージへ向けて、4人のフェローは不安や葛藤を抱えながら自分たちの“道”を探していく。大人気医療ドラマの2ndシーズン。
女子大生の香純は、雑貨店で手に入れた一枚の犬の絵をきっかけに、ちょっと怪しげな男に声をかけられる。渡された名刺には「絵画バイヤー」という肩書きがー。これまで興味はあっても知識はなかった絵画の世界で、いくつかの小さな事件に巻き込まれる香純。怪しげだったが実は頼りになる絵画バイヤーの高科と、生意気な近所の男子高校生の聡と、絵画にまつわる事件やトラブルを解決します。
神戸にある小さなフランス料理店「レストラン・タブリエ」で働く、明るくはっきりとした性格のソムリエの頼子と、おとなしくて真面目な料理人の美奈。性格が真逆な二人は、話したことがほとんどない。仕事にプライドも愛着も持っているけれど、三十歳目前に将来について悩む二人が、とあることから仲良くなり、一緒に暮らすようになる…。読むと元気になれる、女子ふたりの仕事と恋と友情の物語!