2017年7月20日発売
“たまには縁もゆかりもない女子を助けてみるのも乙だろう”直江津高校の女子生徒が、相次いで失踪する事件が発生した。ミイラ化した状態で発見された少女達の首筋には、特徴的な傷痕があってー?大学一年生になった阿良々木暦は、犯人を突き止めるべく走り出す!“物語”シリーズモンスターシーズン、開幕!
弱小野球部の三ツ木高校は、エース月谷と主将笛吹のもとで確実に実力をつけていった。急成長を遂げるチームの中、捕手の鈴江は月谷の投球に追いつけず苦しむ。一方、ライバル東明学園の木暮も、思わぬ乱調でエースナンバーを剥奪される危機に。それぞれが悩みと熱い想いを胸に秘め、最後の甲子園へ向けて走り出す!! 感動の高校野球小説、クライマックス!
小料理屋「ゆきうさぎ」でアルバイトを続ける碧は、大学の友人の玲沙から、母親の再婚相手のことがわからず悩んでいると相談を受けた。弟から聞いたのと実際に会ったのとで、様子が違ったのだ。碧は「ゆきうさぎ」につれてきたらどうかと提案するが? 表題作に加え、決断を助けるアイスクリーム、縁を結ぶ肉だんご、懐かしの茶碗蒸し……などをご用意しています。
時は大正。妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼神悪路王を蘇らせ、朧と名付けて使役鬼としている。ある時、同級生の初江に誘われてチャリネ(サーカス)を見に行った二人は、不思議な術を使う男・花月と出会う。自我を失くしたように花月に付き従うチャリネの踊り子たち。さらに初江も花月に心を奪われて…。人の心に巣食う鬼たちのあやかし事件簿。
最愛の妻を亡くし、酒と博奕に溺れていたユウジ。競輪記者エイジと出会い、似た者同士の二人は意気投合する。また、弟分的存在で亡き妻とも親しかった芸能プロ社長三村との再会。そして、執拗に小説執筆を勧めてくる編集者木暮がいた。生きるのに不器用な“愚者”たちとの出会いと別れが、過去に縛られるユウジにもたらしたものとはー。男たちのこの上なく切ない絆を描く自伝的小説の最高傑作。
戦いの気配が次第に濃厚になっていた。岳都で高山の民を加え調練の日々を送る岳飛。南宋水軍の韓世忠は遭難した梁紅玉を救うため、張朔の交易船を襲った。南下してくる南宋軍に対し岳飛は警戒を強め、小梁山の秦容と手を組むことに。金国では轟交賈の蕭〓(げん)材が、物流の動きがおかしいことを察知する。そんな中、小梁山と甘蔗園が何者かに襲撃されたー。本格的な水上戦と新たな山岳戦に臨む第九巻。
四十五歳、職なし、バツイチ、彼氏なし。ミチルにあるのは元夫から譲られたマンションと貯金の三百万円。若くて可愛くてチヤホヤされたバブルの頃が忘れられず、そうかといって将来に不安がないわけでもない。恋愛、子供、親、仕事。あたし、これからどうするんだろうー。それでもミチルはめげずに前を向く。時代の波に翻弄されながらも懸命に今を生きる女性に贈るハートフルストーリー。
東京・多摩地区在住のフリーター・甲田には認知症の母がいる。母の介護を口実に仕事を辞めたのに団地の自治会役員を押し付けられてしまう。住民の自分勝手なクレームに翻弄される毎日。遂に近くに住み着いたホームレスの男性を追い出せと言われ…(「団地の孤児」)マンモス団地に住み暮らす人々の日常と街の様相を描いた7つの連作短編集。この一冊には理屈を超えて、感情を揺さぶるパワーがある。
南海のカゲロウ島に配属された朔中尉。特攻隊長として、常に死を目の前にして過ごす彼は、島の少女トエに出会う。おとぎ話のような二人の恋。戦局が緊迫する中、遂に出撃命令が下るー(「島の果て」)。生々しく描かれる感情表現と、やわらかな筆致で綴られる情景描写との両立により決定的な存在感を放つ島尾戦争文学。趣の異なる8編を、寄せては返す波のように体感できる短編集。写真、関連年譜も収録。
横浜港にほど近い港みらい署。短気で手が出やすい女刑事・海月と、その暴力を嬉々として受けるドMの後輩でイケメン・亘は署の名物コンビ。横浜市内で誘拐事件が発生、二人も捜査に加わるが、犯人は身代金の受渡し場所を次々と変更して警察を翻弄する。指定場所は、横浜の観光名所ばかりで…?表題作ほか、SMクラブで起きた密室殺人事件など、全三編を収録した「実は本格」ミステリー事件簿。
古代アレクサンドリア図書館は、いまも存在しているー。射殺された大学教授アルノがエミリーに残した手紙には、7世紀に忽然と消えた伝説の図書館の現存がほのめかされていた。エミリーは、謎だらけの教授の言葉に導かれ、幻の図書館を探す旅に出る。一方、ワシントンDCにも、図書館の行方を追う者たちがいた。手段を選ばない彼らの魔の手がエミリーに迫りくる!ノンストップ史実ミステリー。
2036年、NASAのペリー・ローダン少佐は、連絡の途絶えた月のアームストロング基地を調査するため、“スターダスト”で月面に向かった。彼らは月で驚くべき光景を目にする。そこには巨大宇宙船が着陸していたのだ。一方地球では、異星人との接触の報に米中露をはじめとする国際社会が激しく動揺する…世界最長SF“宇宙英雄ローダン”を現代の創造力で語りなおす新プロジェクト、遂に日本刊行開始。
チャンドリアンのしわざと思われる殺戮の調査のため、トレボンの町へと急行したクォートは、ただひとり生き残ったという目撃者から状況を聞き出そうとした。だがその目撃者とは、なんと麗しのデナであった!惨劇の現場へ調査に赴いた二人は、そこで怖るべき竜のドラッカスと遭遇する。狂乱し町を襲うドラッカスに、クォートは秘術を駆使して敢然と立ち向かうが…話題沸騰の正統派本格ファンタジイ第1部、堂々完結!