2017年7月発売
ロンドンの最高級ホテル、リッツのレストラン。 スティーブンがポケットから取りだしたダイヤの指輪を見て キャロラインは目をみはった。プロポーズに迷いながらもイエスと答える。 やがてお祝いのダンスを終えたとき、社長が近寄ってきたーー マーク・ライダー。鋼色の目と漆黒の髪を持つ、彼女の上司。 ダンスに誘われ、マークの手がウエストに触れた瞬間、 キャロラインの全身に震えが走った。 マークの秘書として働き始めて以来、ずっとこの感覚に抗ってきた。 彼を見るたび、気持が高ぶり、そして不安になる。 わたしはスティーブンを愛しているはずなのに……なぜ? 〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1994年の今回は、大御所エマ・ダーシーに次ぐ驚異の販売部数を記録した伝説的作家、サラ・ホーランドが登場。究極の傲慢ボスヒーローの熱烈アプローチに、やがて秘書はメロメロになって……。
ロンドンでパーティ・プランナーの助手として働くメリッサは、 地中海の小国ザフィリンソスを訪れていた。 近々開かれる、カジミーロ国王が主催する舞踏会を手伝うためだ。 だが、彼女にはもう一つ、重要な目的があった。 じつは2年前、カジミーロとメリッサは束の間の情熱を分かち合い、 メリッサは妊娠。彼に知らせぬまま密かに息子を産んでいた。 カジミーロには私の口からきちんと真実を話したい……。 国王への謁見を許されたメリッサは、すぐに自分の愚かさを呪った。 カジミーロは彼女のことなどまったく覚えていないばかりか、 耳を覆いたくなるような罵倒を浴びせ、手酷く追い払ったのだ。 2011年に刊行された、人気作家シャロン・ケンドリックのシークレットベビー作品をお贈りします。以前とは別人のような国王の変貌には、じつは誰にも知られてはならない秘密があったのでした。
旅先のイタリアで道に迷ったエリンは、黒馬にまたがったハンサムな男性、フランチェスコに助けられた。うぶな彼女はたちまち恋に落ち、翌日には彼に純潔を捧げ、5日後には結婚式を挙げていた。エリンはそのとき初めて知った。フランチェスコがイタリア名門銀行の経営者であると。かすかな動揺は、やがて夫に対する不信へと変わっていく。彼ほどすてきな人が、なぜ私を選んだのだろう?ある晩、パーティ会場で夫が別の女性とキスしているのを見て、エリンのなかで何かが壊れた。私は愛されていなかった…。彼女はすぐに家を出たー身ごもっていることを隠したまま。
キャピーは幼いころに両親を亡くし、今は動物病院で働きながら、怪我で半身不随となった兄とつましい生活を送っている。ある日、車の衝突事故に巻きこまれたキャピーは、その場に偶然居合わせた院長のベントリーに救われて、驚愕した。いつも気難しく、キャピーにはとくにきつく当たっていた彼に、こんな心優しい一面があったなんて…。それ以来、互いの家を行き来するようになった二人は距離を縮め、キャピーはベントリーとの結婚さえ夢見るようになった。ところが翌週、突然別人のように冷淡になったベントリーから、キャピーは耳を疑う言葉を浴びせられる。「君はくびだ。出ていけ」
5年ぶりに南の島で再会した婚約者には、すでに恋人がいた。帰るに帰れずテンプルは途方に暮れ、船着き場へと向かうが、船員に女は断ると言われ、男装して船に乗り込むのだった。2人用船室に待ち受けていたのは、物憂げな美しい男性リック。“孔雀宮の主”だと名乗る貴人は、皮肉めいた笑みを浮かべて、おどおどした少年姿のテンプルをじっと見つめたーその夜、激しい船酔いに陥ったテンプルは、深い眠りのうちに男装をすべて解かれてしまう。翌朝、怯えるテンプルにリックは、悠然と微笑んだ。「女の子だって、最初からわかっていたよ」
職場の女性たち全員が、同じビルに事務所を持つ弁護士、高級スーツに身を包む独身貴族ザカリーに夢中になっている。ひょんなことから、ジェニーはザカリーと知り合うが、なぜか彼は、平凡なジェニーをこそ“理想の妻”だと思い込み、あっという間にプロポーズされてしまうのだった。しかし、ジェニーは5週間前に婚約者に捨てられたばかりで、少なくとも今は、どんな男性ともかかわり合いたくない。そう思っているのに、男っぽい魅力のザカリーを前にすると、田舎の娘みたいに、彼を意識せずにはいられなくて…。
経営者フリンをヘザーは一途に愛したが、彼はあっさりと捨てた。離婚したてのフリンにとって、恋は慰みにすぎなかったのだろう。身も心も引き裂かれて、ヘザーは会社を辞め、家も転居した。その8カ月後、あり得ない、招かれざる客が訪れる。大きな仕事を終えたフリンが、執拗に彼女を捜しだしたのだ。同じ過ちは犯さない。わかっているのに彼に目が吸い寄せられる。しかも、フリンの口から予想だにしなかった言葉がこぼれた。「ヘザー、結婚してくれ。きみだってまだぼくを求めている」だがすぐに、彼が息子の母親役を求めているだけだと気づき…。
7年前に、忽然と姿を消したライアンが町に戻ったと知り、 ジャナの胸に、一瞬にして暗い影が差した。 16歳のころ、ジャナは屋敷に住むライアンと愛し合っていた。 だが、部屋に踏み込んできた彼のおじに見つかって、思わず、 「ライアンに連れ込まれたの」と嘘をついてしまったのだ。 その日のうちにライアンは勘当され、翌日には屋敷を去った。 そうして、ジャナの初恋は無残な形で終わりを告げたーー 長い空白の時を経て再会した彼は、いまや別人のように、 彼女を嘲笑していた。「復讐を受ける覚悟はできているか?」と。
傲慢だという噂の新社長には、まだ会いもしないうちに、身なりが悪いと断じられ、ピッパは昇進を見送られてしまう。あまりの理不尽さに打ちのめされるが、気を取り直して、その夜のパーティには、美しく装って出席することに。そこで、すばらしくハンサムなイタリア男性が話しかけてきた。今まで仕事一筋だったピッパは、一目で惹かれる自分に戸惑うが、彼に乞われると、なぜか流されるように一夜を共にしてしまう。だが翌日、出社した彼女は社員総会に出て愕然とする。あろうことか昨夜の男性ーアンドレオが社長だったのだ。
温泉×遊園地=前代未聞の“湯〜園地”実現記念 別府大学の温泉研究会に属する明礬湯太郎。温泉道を極めるため留年を続ける、十三先輩に誘われ、「別府フロマラソン」に出場することに。各温泉郷に散りばめられた「当たり湯」を一日で探し当て、見事一番にフロマラソンを湯破したものは、願いが一つ叶うという。淡い想いを抱き、優勝を目指す湯太郎の行く手には、強力なライバルが…市内の温泉を駆けずりまわる過酷なレースを、湯太郎は完湯することができるのか!? 特徴 ○著者は、別府市在住で小説家・別府大学講師の澤西祐典! ○小説の舞台は別府八湯! 別府の温泉、名所などが多数登場します ○登場する温泉については「別府八湯温泉道名人会」および別府大学学生が注釈協力 ○カバー裏には別府エリアマップを掲載
コルゼウム皇国の藩主・ドウ・ゲン・マボガ十六世コノガが出奔し、オレの助けを求めてやってきた。その他にもおしゃれを極める貴族の令嬢や何やら裏のありそうなエルフの賢者、そして勇者ちゃんまで村を訪れー。何度も言いますが、オレはただの村人です!
殺されたアルをなんとか復活させたアッシュは、その代償で意識不明状態を彷徨うことになった。約2か月後、側近奴隷たちの手厚い介護のおかげで目覚めることができたが、それも束の間、冥界山脈からケルベロスたちがエターナル帝国へと攻め入ろうとしていた。一方、奴隷としてアッシュに買われた同郷出身のサラは、帝国での豊かな生活に感謝しつつもアッシュが父の仇ではないかと疑念を抱き…-「小説家になろう」発、大人気異世界冒険ファンタジー第五弾!
男をめくるめく快楽へと導く淫魔サキュバス。不慮の事故により命を落とした蓬莱利一は転生支援課の勘違いによりサキュバスに転生させられてしまう。しかも、サキュバスが生きていくためには、男性の精液をしぼり取り、食らわなければならないという。そんなことは死んでもできないと断固拒否する利一。すると支援課の職員は、精液の代わりとなる食材として、牛乳があることを利一に伝えるのだがー。牛乳だけが唯一の頼み!?元オトコのサキュバスが、命懸けで牛を飼育する!「小説家になろう」発の異世界ミルクファンタジー!
「苦情?バルベールから?」年越しの宴の興奮も覚めやらぬ中、カズラとジルコニアは領主ナルソンから隣国バルベールに関する報告を受けていた。曰く、バルベールの国境沿いの村が1つ、完全に破壊されたらしい。バルベールはこの襲撃をアルカディア人の仕業と決めつけ、賠償金を請求してきたのだ。休戦協定の中、かつてない緊張をみせる両国。そしてカズラの胸には、すっきりしないものがうずまいていてー。「小説家になろう」発、異世界救世ファンタジー待望の第七弾。
長き眠りより目覚めた創造神“クレアシル”は、人間の罪を裁くために創りだした七聖剣を、セツたちに差し向ける。創造神とセツたちによる世界を賭けた戦いがついに始まったー。「小説家になろう」発、痛快バトルファンタジー完結巻。書き下ろし番外編「死神の休日」も収録
魔剣クヴァル・ベステとの精神世界での対決を経て、アンネが“第二段階解放”を会得するなど、さらなるレベルアップを果たしたソージ率いるチーム“魔剣の尻尾”。しかし、ここで足踏みはしていられないと、一行は過酷な地下迷宮での特訓を決意する。そんな中、ソージはエルシエの長、シリルから呼び出しを受ける。そして、謎の敵・神聖薔薇騎士団の正体と、彼らがクーナを狙う本当の理由を知ることになるのだがー。「小説家になろう」発、バトルマジックファンタジー待望の第五弾!!
異世界に召喚された大学生・蔵人は、転移早々、王の娘を襲ったという濡れ衣を着せられ、投獄されてしまう。毎日毎日、獄卒長の陰険なイジメを受けていたところに、美しい半獣人の女奴隷が現れて…。男に生まれたからには、美女とお宝を目指す冒険に出て何が悪い!?「小説家になろう」発、ゲス勇者の異世界冒険ダークファンタジー。番外編「蔵人の異世界グルメ」も収録。
婚礼式典を前に帝都カイゲンに集うクランロードたち。 死化粧を纏いシカバネと化して復讐に燃えるロード・ヒロ。 カズミツ幕府の復活を目前にしてーー〈カゲ〉の叛逆が始まる。 我を失い傷ついた〈雷虎〉(アラシトラ)ブルウと再会を果たしたユキコ。 内に秘める命の瞬きに覚醒した彼女は、自由を求めて再び戦地へと飛ぶ。 「かつてない大嵐が、シマを覆う。嵐は私がその名を呼ぶのを待っている」