2017年9月21日発売
全国38紙で連載された巨弾歴史小説、待望の文庫化!戦国の乱世に、偉大な先代の跡を継いで家長となった上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家という「三人の二代目」は、天下布武を目指す織田信長の圧力にさらされながら、それぞれに生き残りを模索する。そして、本能寺の変勃発。彼らの決断はー。動乱の時代を生き抜く、したたかな知恵と勇気の物語。
全国38紙で連載された巨弾歴史小説、待望の文庫化!戦国の乱世に、偉大な先代の跡を継いで家長となった上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家という「三人の二代目」は、天下布武を目指す織田信長の圧力にさらされながら、それぞれに生き残りを模索する。そして、本能寺の変勃発。彼らの決断はー。動乱の時代を生き抜く、したたかな知恵と勇気の物語。
警視庁捜査支援分析センターに配属された神尾文孝は、超記憶症候群の上司、羽吹允をコンビを組むことになる。配属初日、日野市で発見された女性の遺体は銀色の繭に包まれ、美しいとも思えるものだった。都内で連続する事件。羽吹の記憶と洞察力が冴え渡る。 第一章 第二章 第三章 第四章
「十年前、白バラが咲く英国庭園で『リーベル』という名の美女に出会った」叔父の思い出話を胸に英国へ留学した青年・佐貴。当のアルグライト伯爵家を訪れるも、そんな庭園も女性も存在しないと一蹴され、敷地内で起きた庭師殺人事件の容疑者にされてしまう。佐貴の無実を信じてくれたのは、伯爵家の跡取り息子にも拘わらず自由を奪われた美少年・アーネストだけでーー? リーベルの庭 プロローグ 第一章 秘密の庭園 第二章 白バラはかく語りき 第三章 小さな奇跡と大きな翼 エピローグ 冷たい炎 あとがき
テーマは「館」、ただひとつ。今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジックーー! 収録作品:東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』、一肇『銀とクスノキ 〜青髭館殺人事件〜』、古野まほろ『文化会館の殺人 --Dのディスパリシオン』、青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』、周木 律『煙突館の実験的殺人』、澤村伊智『わたしのミステリーパレス』 テーマは「館」、ただひとつ。 今をときめくミステリ作家たちが提示する「新本格の精神」がここにある。 奇怪な館、発生する殺人、生まれいづる謎、変幻自在のロジックーー! 読めば鳥肌間違いなし。謎は、ここにある。新本格30周年記念アンソロジー第二弾。 収録作品: 東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』 一肇『銀とクスノキ 〜青髭館殺人事件〜』 古野まほろ『文化会館の殺人 --Dのディスパリシオン』 青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』 周木 律『煙突館の実験的殺人』 澤村伊智『わたしのミステリーパレス』 東川篤哉 『陽奇館(仮)の密室』 一肇 『銀とクスノキ 〜青髭館殺人事件〜』 古野まほろ 『文化会館の殺人──Dのディスパリシオン』 青崎有吾 『噤ヶ森の硝子屋敷』 周木 律 『煙突館の実験的殺人』 澤村伊智 『わたしのミステリーパレス』
隣国パンジャリーの内戦によって大きな功績を挙げたウィラード。その才能は山猫傭兵団の内部より、むしろ外でこそ評価されつつあった。かつての強敵、火神傭兵団が引き抜きを企て、女傭兵ミュアキスが派遣されてきている。彼女の存在はモテない団員たちの嫉妬を煽り、ウィラードの団内での立場を悪くさせていた。戦争の影響はビムラの町にも波及し、負け組についた傭兵団の多くが解散の危機に瀕していた。傭兵たちが所属先を失うことを憂慮した傭兵ギルドのソムデンは、山猫傭兵団に対して新入団員の受け入れを要請する。「ウィラードさん、あなた今、自分で思っている以上に重要人物ですよ」
聖騎士:アシュレたち一行は、荒廃した王国をあとに青く輝く海の向こう、カテル島を目指していた。法王庁の追及を逃れるための逃避行。それは聖騎士の資格を失い、家門が取り潰されかねない苦渋の選択だった。それでも、信じた仲間たちのため、アシュレは一歩を踏み出す。だが、その直後、激戦の傷と疲れから意識を失い倒れ込んでしまう。そして、ふたたび目を覚ましたとき、そこに待ち受けていたのは想像を絶する光景だったー。
異世界で第二の人生をおくることになったセイギこと灰崎正義、25歳。小国ノライの辺境の町、トリョラで異邦人として暮らす中で、トラブルに見舞われても、交渉スキルを駆使して何とか乗り切る。「ペテン師」呼ばわりされつつも、ようやく平穏に暮らせると安堵していた。だが、トラブル解決と引き換えにセイギは小国ノライの義勇軍の代表となる。また悪いことに、巨大帝国アインラードとノライの戦争が始まってしまった。絶望的な戦力差での戦争を、ノライ将軍である「赤目」ことドラッヘの指揮の下、セイギは義勇軍代表として戦争に参加することになるのだがー!?
大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺電車。なかでも現役最古のモ161形177号は、大阪の街を85年間見つめつづけてきたー戦時下に運転士と乗客として出会ったふたりの女性の数奇な運命、バブル期に地上げ屋からたこ焼き店を守るべく分闘するキャバクラ嬢たち、撮り鉄の大学生vsパパラッチvs第三の男の奇妙な対決…昭和8年から平成29年の現代まで、阪堺電車で働く人々、沿線住人が遭遇した事件を鮮やかに描く連作短篇集。
美しい11歳の従姉妹アーダに出会ってまもなく、14歳のヴァンは彼女の虜となった。青白い肌の博学なアーダと知的なヴァン。一族の田舎屋敷で、愛欲まみれの恋を繰り広げる二人はしかし、ある事情により引き裂かれる。著者の想像力と言語遊戯が結実する傑作長篇
辺境の採掘惑星がライバル企業に襲撃された! 戦闘を生き延びた3隻の宇宙船は、住民を救出して惑星を脱出する。だが、敵の戦艦が迫るなか、船団では凶暴化ウイルスが蔓延し、船の人工知能が暴走を始めていた……。メールや文書ファイルでつづられた異色SF
ナイジェリアの小さい町に暮らす四人兄弟。厳しい父が不在の隙に兄弟は学校をさぼって魚を釣りに行く。しかし川のほとりで出会った狂人は、長男が兄弟の誰かによって殺されると予言したーー九歳の少年の視点で生き生きと語られる、闇と笑いに満ちた悲劇の物語
干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ。男は偽名を使っていた。男は何者で、何故消されたのか? 過去に遡るエーレンデュルの捜査が浮かびあがらせたのは、時代に翻弄された哀しい人々の真実だった。北欧ミステリの巨人渾身の大作。
両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、〈ジェリーフィッシュ〉事件後、閑職に回されたマリアと漣は、P署の刑事ドミニクから依頼を受ける。幻の青いバラを同時期に開発した、テニエル博士とクリーヴランド牧師を調査してほしいと。しかし両者への面談直後、温室内で切断された首が発見される。バラの蔓が扉と窓を覆い、密室状態の温室には縛られた生存者と「実験体七十二号がお前を見ている」という血文字も残されていた。年末ミステリベストに全てランクインした、『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!