2017年9月21日発売
故郷の大学に非常勤講師の職を得て、高校生の娘を連れ実家へ戻ってきたジョージアは、親友のシド(世にも不思議な、歩いて喋るガイコツだ!)と再会した。人間だったときの記憶のない彼が、見覚えのある人物と遭遇したのをきっかけに、ふたりはシドが生前は何者だったのかを調べはじめる。だが、その過程で忍びこんだ家で死体を発見、殺人事件の謎まで背負いこむことに……。たっぷり笑えてちょっぴり泣ける、ミステリ新シリーズ。
帝都を騒がす大怪盗ロータスが盗みに失敗した! 東京は浅草の高層建築「凌雲閣」。その一角に飾られた油絵を盗もうとした怪盗は、番人に見つかり絵を置いて逃げたというのだ。この椿事は記者の高広の耳にも届く。ロータスは高広とも天才絵師・礼とも因縁浅からぬ相手、ただ失敗したとは思えない。高広と礼が調査を始めると、ロータス一連の窃盗事件の主任検事となっていた安西と再会する。怪盗と検事、今は敵対関係にあるが、かつては昔馴染みであり並んで駆け抜けた時代があったのだ。決別した二人がついに相まみえる。大好評〈帝都探偵絵図〉シリーズ第四弾。
今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。 時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となりー。 ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。 ドラマ化、映画化、舞台化など話題作続々、伊吹有喜最新刊!
静岡県の海辺、あさぎ町にある喫茶店『猫の木』。そこには猫のかぶり物を被った風変わりなマスターがいる。恋愛不精のOL・夏梅は、二年間通い続ける常連だが、彼の素顔はいまだ知らない。そんなある日、ひとりの男が猫を預かって欲しいと店を訪れるー。猫頭マスターと夏梅のジレジレ恋がいよいよ動き出す!?そして、猫のかぶり物に隠された秘密とは!?大人気シリーズついに完結。
呉市で護衛艦の調理を担当する海上自衛官の利信は、パッとしない艦内の食事、とくに海軍カレーに思い悩んでいた。改善が必要なメニューと、調理員同士の微妙な人間関係に苦悩するなか、レストラン・オーナーの友理恵と出会う。同じ料理を愛する者として友理恵に悩みを聞いてもらいつつ、開催が決まった「呉海自カレーグランプリ」で、艦の名誉をかけた勝負に挑むことに…。