2017年9月8日発売
ベスティア帝国との戦争で“深紅”という異名をつけられたレイ。ギルムに戻った彼は、正体不明のモンスターが暴れているという情報を聞き、未知の魔石を求めて、休む間もなく貿易の中心となる港街・エモシオンへ向かった。賞金首モンスター・レムレース。それは海中に身を隠しながら船や街を襲っていた。姿を見せず、一方的な攻撃を繰り返す強敵に、レイとセトはどう挑むのかー!?バトルにグルメに大忙しの異世界気まぐれ漫遊記!
度重なる活躍で聖女疑惑を掛けられてしまったセイ。なんとかバレずに済んだけれど、監視付きの王宮で、本格的に魔法を学ぶことになってしまう。さらには、スパルタ講師のお眼鏡に適いすぎて、実戦訓練に連れて行かれることに…。「貴女には傷一つ付けさせません。私が守ります」ってそれ、“研究に必要な貴女には”って意味ですよね!?安心安全簡単な森だから、なんてヤバいフラグが立ちまくっている実戦訓練がそのまま終わるはずもなく…!?
その日、世界は得度の光に包まれたー。徳なき荒野に変貌したアフター徳カリプス14年。地には無人の得度兵器が闊歩し、人類を強制成仏へと導く。生き残った人々は、僅かな徳エネルギーの残滓を集めて命を繋いでいた。そんな末法の世界で、採掘屋の二人ガンジーとクーカイは莫大なエネルギーを秘めた「仏舎利」を求めて荒野を走る。出会うのは、徳を生む少女、舎利ボーグ、ブッシャリオン…荒唐無稽な事象に満ちた徳パンクSFが、今開幕!!
ゲームなどの知識に乏しく、ステータスポイントを全て防御力に振ってしまったメイプル。動きも遅く、魔法も使えず、挙句の果てには兎にすらどつき回される始末。あれ、でも全然痛くない…っていうか、ダメージゼロ?極振りの結果、手にしたスキルは“絶対防御”。さらには一撃必殺のカウンタースキルまで取得してー!?あらゆる攻撃を無効化し、致死毒スキルで蹂躙していく『移動要塞型』新人、自らの異常さに気づくことなく、出陣!
両親を亡くしてから、妹と愛犬と仲良く暮らしてきた茜。彼女はある日、『聖女』であるらしい妹の巻き添えをくらい、異世界に召喚されてしまった。しかも、家ごと。そのうえ…「おねえちゃんのプリンとご飯が食べられないなんて嫌ッ!」という妹のわがままによって、異世界で料理をするはめに!?王子に騎士団長、山の主に妖精まで、茜の家には次々に珍客(トラブル付き)がやってくる。あったか手料理でおもてなしして、みんなをお腹いっぱい&笑顔にしちゃいます!
アレクシア・ローゼンバーグは行き倒れかけていた。名誉ある家柄でありながら、反逆者の汚名を着せられ八年。お家再興を目指すも協力者は皆無で、諦めかけたその時ー。「あなたの執事、レナス・エーベルハルトでございます。さあ、どうぞ存分にお蹴りください!」変な奴が現れた。ドMな執事は、再興を目指すなら男として生きるべしと言う。「お前の趣味では?」と思わなくもないが…。変態執事の力と兄の名を借り、いざ帝国攻略!!
レティシアから貰った別荘へと遂にたどり着き、初めてこの世界での「みんなの居場所」を手に入れたナギ一行。海竜の祭に沸く街を楽しみたいところだが、背後では巫女・イリスを狙う邪悪な企みも進行していた。偶然再会したエルフの冒険者少女・ラフィリアも合流し、一行は二手に分かれることに。だがその先には更なる困難、“海竜の試練”が待ち受けているらしく…。はたしてナギはかつて巫女を救った伝説の勇者の再来となれるのか!?
私の存在意義なんて、どうでもいい。…けれど、私自身が歩いてきた結果が今、ここにある。隣国トワイルとの開戦に、アカシア国の陰謀を感じたアイリスは、今まで自分を支え信頼し、共に歩んでくれた全ての人々の力を借りて奔走する。そんななか、最前線で第一王子アルフレッドー即ちディーン戦死の知らせが届き…!?バッドエンドから始まったワーキングお嬢様の物語、様々なものを喪い、そして得て、彼女が見つけた“幸せ”とは!?
上高地で有馬英継の刺殺体が発見された。安曇野で農業を営む二十歳の青年だ。穂高登頂を目指した五人のパーティのリーダーだったが、折りからの雪で下山を余儀なくされ、上高地まで引き返してきたその翌朝のことだった。そして英継が山に出かけた日に、父の国明は舞鶴に出かけて行方不明となっていたのだ…。長野県警安曇野署・道原伝吉の捜査で次第に明らかとなってきた不可思議な過去と新たな殺人事件!?舞鶴で何が起きていたのか?上高地・舞鶴・小浜を舞台に描く、書下し長篇旅情ミステリー。
いとこのユースティスとともに、突然ナルニアに呼び戻されたエドマンドとルーシーは、カスピアン王やリーピチープと再会し、行方不明の7人の貴族を探す船旅に同行することに。だが行く先々の海域には、未知の生き物や、一行の心を惑わす不思議な出来事が待ち受けているのだった。
再会は雪降る静かな夜だった。店にやって来た女性は、流葉爽太郎の中学時代の級友・菜摘。ふと淡い思い出が蘇る。もちろん彼女の訪問には理由があった。それは日本初上陸となる海外ファッション・ブランドの広告制作依頼。彼らの前に立ちはだかる無数の壁、少しずつ近づく二人の距離。そして、プライドをかけた広告戦争の行方は!?流葉シリーズの新たなシーズンが始まる!
「古いもの」が好きなケンは、古代遺物の『レコード』が奏でる魅惑的な調べに聴き入る毎日を送っていた。そんな彼が恋をしたのはジャケット写真の中で微笑む女性。「彼女に会いたいんだ」大それた願いは思いがけぬ出来事を招き…。(「ボクはニセモノ」)中古品やおさがり、古いものに宿る思いが巻き起こす物語を、ユーモアとシニカルで包み込んだすこし不思議な短編集。
「杉原爽香の娘を殺して」夜明け前の公園で交わされた契約が、危険な事件の連鎖を誘い込む。不穏な思惑などつゆ知らず、学校行事の一環で山間のキャンプ地に赴くこととなった爽香と娘の珠実。楽しいはずの旅行先で、殺意は着実に迫りつつあった…。新たな事件、移ろう人間関係、それぞれの成長。登場人物が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ第三十弾!
辻堂で発見された女性の惨殺死体の状況は、すでに犯人が死亡したはずの三年前の猟奇連続殺人、通称“アラストル事件”を彷彿とさせるものだった。藤沢南署の若手刑事・佐倉真理子と、幼馴染みのニュースキャスター・水瀬智世は、協力して犯人を追うが…。殺人の連鎖に、加熱する報道合戦とネット世論、翻弄され続ける警察。現代の犯罪の闇を抉る、傑作ミステリー。
国友塾大学文学部史学科の准教授・村主周一郎は、自他ともに認める西洋史オタク。講義には、取り上げる時代に合わせた「コスプレ」姿で臨む変わり種である。そんな村主の元に、次々と不可思議な事件が持ち込まれる。血塗られた伝説、怪しげな財宝探しに、奇妙な暗号。真面目だけど破天荒な教授が、歴史から得た知識を駆使して謎を解く、知的ユーモアミステリー。
八世紀後半、東北地方には蝦夷とよばれる先住民が独自の文化で生活を続けており、そこへ豊かな資源を求めて大和朝廷が侵略を始めていた。東北地方で滅ぼされたアビ一族の生き残りにして鮫狩りの少年アビは、鮫狩りの師匠オンガとともに想い人宇伽の影を求めて故郷へ。そこでアビが見たものはー。戦後児童文学を作り上げてきた著者が遺した感動の大作、初文庫化。
汐崎藩藩主・堀田家憲に御三家尾張藩主の姫との縁談が持ち込まれた。汐崎藩の御刀番頭・左京之介は、その「土産」に名刀「関の孫六」が献上されると聞いて不審を抱くが、ある旗本の所と、水戸藩にも関の孫六があることが判明する。いずれが本物なのか。そして水戸藩闇同心、尾張藩土居下組が「幻の名刀」を狙って襲い来るー。壮大なスケールに引き込まれるシリーズ第八弾。
「消息を絶った密偵を捜してほしい」-縁切り寺慶光寺の御用宿「橘屋」の用心棒・塙十四郎は、元老中の楽翁こと松平定信から密命を受けた。早速、越後入りした十四郎の前に現れたのは、二分された藩の実態と貧困に喘ぐ民百姓の姿だった。藩政を正すために十四郎がとった「秘策」とはー。弱き者への慈しみが溢れた著者の代表シリーズ、四年ぶりの書下ろし第十七弾。