2017年発売
貧乏貴族の家に産まれたクルト。彼の前世は天才菓子職人。クルトは長として未開の領地を開拓しながら、世界一の菓子職人を目指すー。選定の儀を終え、見事次期当主の座を勝ち取ったクルト。大貴族フェルナンデ辺境伯の信頼も勝ち取り、辺境伯の娘ファルノとの婚約も発表され、クルトはさらなる領地の発展を決意する。さっそく、クルトは辺境伯に依頼された公爵家に贈る「誰も見たことのない菓子作り」に挑むのだが…。「小説家になろう」発スローライフファンタジー待望の第二弾。
カルト教団から少女を救おうとして殺されてしまった高校生は、異世界へと転生し、とある老人に拾われる。ところがその老人がただ者ではなかった。ただ者ではないどころか、常識などまったく通じない系の「英雄」だった!!この物語は、幸か不幸か、加減を知らない英雄に育てられ、とてつもない力を身に着けてしまった転生者レインのお話。-やがて少年は成長し、ハーレムを作る!?『物理さんで無双してたらモテモテになりました』のkt60が贈る、ラブ&エッチ規格外れファンタジー!
もう一人の勇者であり、前世からのライバルでもあった冬真を倒した主人公・須崎雪こと勇者・セツ。だが、冬真を慕うガイアの暴走はとまらず、封印されし者はついに長き眠りより目を覚ます。創造神“クレアシル”-次元すら異なる神の降臨に、セツたちは絶望する!!「小説家になろう」発、痛快バトルファンタジー第4弾。書き下ろし番外編「魔王の恋路」も収録。
謎の敵「神聖薔薇騎士団」の強襲とクーナの覚醒により、大ダメージを負ったチーム“魔剣の尻尾”。何とか生き残った一行だったが、危機的状況はいまだ続いていた。そんなピンチを打開するべく“魔剣の尻尾”はクーナの父で世界最強の魔術師でもあるシリルを頼り、一路クーナの故郷であるエルシエを目指す。しかしエルシエに到着するやいなや、ソージはエルシエの民にいきなり武器をつきつけられてしまいー。「小説家になろう」発、バトルマジックファンタジー待望の第四弾!!
「科学が発展しても変わらぬものがある。 歳月を経てなお色あせないワクワク感をどうぞ」 (立原透耶) ◉第二回配本は、近未来サイバーアクション 「CITY VICE」全3冊を一挙収録! さらに、未完に終わった物語の完結編として、 特別に「CITY VICE 外伝 二つのエピソード」を 書き下ろし! そして、大人気シリーズ「チャイナタウン・ブルース」から、 「掟」「絆」を収録します。 第二回配本の解説は、 日下三蔵氏(SF研究家)が登場! 著作集は全5巻を予定! なんと、664頁の大ボリュームで、価格は第1回配本と同じ! シリーズ監修は、小谷真理(SF&ファンタジー評論家)、 アートディレクションは、YOUCHANが担当!
『天照』--それは、若く、まばゆく、常夜を照らす、光のむすめ。 隻眼の女子高生、火野坂暁が迷い込んだのは、真っ暗な異世界だった。 窮地を救ってくれた英国紳士のミニ・クーパーや〈良い飴屋〉と名乗る男が率いるヒガシ町の男達と共に、自分の命を執拗に狙うニシ町と戦うことになった暁。 決して明けぬ夜空の下に渦巻くのは、〈ニシ町〉の男達の欲望、〈ヒガシ町〉の男達の哀しみ、そして途方もない〈絶望〉の影。 そして、この国で唯一の女ーー『天照』の本当の役割を教えられた時、彼女はある決断をするーー。 「わたし、誰にもいなくなってほしくない。みんなといっしょに生きていたい」
行き倒れ寸前の10歳の少女リーゼロッテと愛犬ダシバの前に突如現れた、見目麗しい金髪のイケメンと屈強な黒服の軍人たち。なんとリーゼは彼らの国の王族の最後の生き残りで、恐るべき嗅覚でその所在を突き止めたのだという。彼女が連れていかれたのは人間と犬の姿を持つ「犬人」たちのケンネル王国だった。イケメン宰相や精悍な軍人公爵や美少年護衛やナイスミドルな騎士団員たちが「新しいご主人様」の元に押し寄せるが、みんな中身は「わんこ」! ご主人様の「愛」を競って決闘どころか他国の侵略までする始末。でもそれもこれもすべては「ご主人様」に褒めてほしいから!? そんな折、リーゼの愛する駄犬ダシバが何者かに誘拐され!? はたしてリーゼは暴走しがちなわんこたちをきちんと躾け、犬人たちの女王様になれるのか!? WEB発小説・コメディジャンルで大人気! 若干10歳の女王様が彼らの躾に奮闘する、わんわんハーレムコメディ!!
貴族に生まれながら、劣等生として不遇の日々を送っていた少年・カムイ。自ら死を望む彼の眼前に現れたのはー漆黒の剣を携えた妖艶な魔族だった。元・魔王領“ノルトエンデ”を統治する貴族からの誘い。のちに“四柱臣”と呼ばれる孤児院の仲間たちとの誓い。“黄金の世代”と称えられる皇国学院生たちとの出逢い。「腐敗する皇国に改革を」-運命はカムイを、覇道へと導いていく。
『神様のカルテ』シリーズ外、初の長編! 「お前は、ただの物知りになりたいのか?」 夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。 痛烈痛快! センス・オブ・ワンダーに満ちた夏川版『銀河鉄道の夜』! 【編集担当からのおすすめ情報】 300万部超のベストセラー『神様のカルテ』著者、 初のファンタジー長編!
母と私の間には何があったのかーー。注目の新鋭が親と子の繊細な関係を描く二篇。父の不在。愛犬の死。不妊の疑い。実家の片付け。神社の縁日。そして謎のカセットテープ。離婚した母とその娘との、繊細で緊張感ある関係を丁寧に描き出した表題作。死の淵にいる娘を為すすべもなく見守る父の苦悩を描く第155回芥川賞候補作「短冊流し」を併録。圧倒的描写力と研ぎ澄まされた想像力で紡ぎ出す新鋭の飛翔作二篇。
選考委員の星野智幸氏、桐野夏生氏絶賛、新潮新人賞受賞の新鋭の話題作。九州長崎の漁村の島を舞台に、一族をめぐる四世代の来歴を女性の語りで綴る。ほころびていく意識から湧き出る声を聴き取り、「縫わんばならん」と語り継ぐ……「過去に、記憶に、声に、もっと深く、まっすぐ向き合っていきたい」-- 語り合うことで持ち寄る記憶の断片を縫い合わせて結実したものがたりは、人生の彩りを織り成す。
村雲達6人のクルーメンバーは、そう裕福でない日々の中で捻出した費用で、念願の新艇を手に入れる。早速、三日月島をスタートに開催される外洋ヨットレースへの参加を揚々と決める。小笠原諸島近くのその島には申し分ないサービスを提供するホテルがあり、ヨット乗りには夢のような島だった。盛り上がる「大きな少年」たちを、時に辛辣な言葉をかけながらも温かく見守る家族や恋人たち。唯一の懸念は、きな臭い世情不安だけだった。メンバーの一人である諸橋は物理学を専門とし、政府のあるプロジェクトに加わっていたのだ。独身を通してきた村雲は、お礼セーリングに美しい女性輝喜を互いの愛犬二匹とともに連れてきた。若くてフリーターの洋平はシングルマザーとの交際を真剣に考え、ベテランの相原は自分の体力と人生の限界を感じていて、メンバーそれぞれがそれぞれの思いとともにレースに向かおうとしていた。準備のために三日月島に先入りしていたメンバー、しかし合流するはずの諸橋や家族たちが当日になっても到着しない。本人たちの携帯も通じない。やがて一切の通信も凍ってしまい……。世界で何が起きているのか? --切ない、心に迫る、ディストピア小説。 プロローグ 一 1 月天号のころ 2 白い貴婦人、現る 3 三日月の島 4 風に気づくとき ブレンダン・コーから村雲佑へのメール 二 1 それぞれの風 2 ソラとリク 3 お礼セーリング 4 不穏な風 メイヤー副支配人から神谷宗吉へのメール 三 1 支配人とシェフ 2 回航前 3 壮行会 4 星と釣りの海 村雲から輝喜へのメール 四 1 楽園 2 もう一つの青い空 3 やってこない人々 4 岸辺 5 前夜 エピローグ
「わたし、北大に行きます。真の変人と出会わんがために!」 北海道大学2年、コドリタキ。珍妙なせんぱいと、身体を張った「変人研究」はじめました。 「自称」変人の皆さんへ。--住野よる(作家) 住野よる氏も共鳴! 個性という言葉が切々と胸に迫る、こじらせ系青春小説! 特別な自分の演出のために変人ぶろうとする、偽りの変人。それが、通称“やっかいさん”。 北海道大学2年コドリは、ある理由から“真の変人”を追い求めている。だがそれゆえ、やっかいさんから好かれがち。 ある日、心理系コース4年・アリハラと「とんでもない出会い方」をする。アリハラはコドリとやっかいさんらの関係に興味津々……かきまわし、あらゆるイベントを起こしたがる。 「アリハラこそ真の変人なのではないか?」と希望を持ったコドリは、あえて振り回されるうち、封印していた自分の気持ちと向き合うように。 しかし、アリハラには別の目的があった……。 あなたは「特別な人」ですか? それとも「やっかいさん」ですか? 読み終えたあとは自由になれる、今までにないこじらせ系青春小説!
千景とまゆ子。高校の同級生である二人は十年ぶりに再会し、思いがけず一緒に暮らすことになる。薬剤師の千景は、定年退職した大学の「先生」の元を訪れては、ともに線虫の観察をする日々。スナック勤めのまゆ子は、突然訪ねてきた「先生」の孫と、カタツムリの飼育を巡り、交流を深めてゆく。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの「深い関係」と「秘密」とに改めて向き合うことになる。そして…?「生」と「性」のままならなさを印象的にすくい上げるデビュー作。第40回すばる文学賞受賞作。
元高校物理教師という異色の経歴を持つ神村五郎は、卓越した捜査能力により平刑事なのに署内では署長についでナンバー2の扱い。「第二捜査官」の異名を取る。相棒の新米刑事・西尾美加は元教え子だ。飛び降り自殺と思われた事件の真相に迫った「死の初速」。死体のない不可解な殺人事件を追う表題作「虹の不在」など四篇を収録。難事件に蒲田中央署の捜査官たちが挑む大好評警察ミステリー。