2017年発売
夫婦にも親子にも恋人にも「裏」がある。女性4人が繰り広げる極限のサスペンス!千夏子…ブログに虚偽の「幸せな育児生活」を書くことが止められない主婦。結子…年下の夫とのセックスレスに悩む、アパレル店の店長。春花…ストレスで過食に走り、恋人との結婚だけに救いを求める保育士。柚季…優しい夫と娘に恵まれ、円満な家庭を築いているように見える主婦。それぞれの思惑が意外な形でリンクする時、絶望と希望の天秤が激しく揺れる
原因不明の奇病を患った兄は激痛に耐えかね、病院の窓から飛び降りて死んだ。兄の症状に納得がいかない妹の笹岡玲央は看護師から、義姉の真奈美が兄の腫れた足に巨大な蜘蛛を乗せていたと聞く。美しく聡明で献身的な義姉の「本当の顔」とは?玲央の幼なじみの天才毒物研究者・利根川由紀が調査に乗り出す!
事件解決に貢献したマリィに「あるもの」をおねだりされ、青くなる小山田刑事。一方、派手に活躍するマリィたちに、オカルト誌「マー」が目をつけた!二人の、そして八王子の未来はどうなる!?魔法使いマリィ、消えるー?シリーズ最高潮!ユーモアミステリーシリーズ第3弾。
捜査において、痛恨のミスを犯した警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係(三知)は解体され、捜査員はそれぞれ所轄署に異動となった。その一人、目白署に配属された西澤は、万引き犯の話から詐欺事件の手がかりをつかむ。捜査を進めると、別の犯罪の影が見えてきた。それは、あまりにも非道な犯罪だった…。警察小説「ナンバー」シリーズ初の長編。
一度のミスが命取り。発言には細心の注意を払い、自分の居場所を確保するのに汲々とするーこれは小学校児童の話である。優等生の相原真帆は、良かれと思って取り組んだことが、まさかの結果となり、一気に侮蔑の対象へと転落する。周囲に踏みつけにされるつらい日々に、真帆は転校するしかなくなってしまう。新たなクラスでも“階級”の中でもがく真帆。勇気を奮って彼女が選び取ったポジションとは…。「傍観者」の罪もあぶり出す、問題作にして著者渾身の一作。
高校三年生になり、大学受験も意識しだした葵。不器用ながらも、ゆっくりと距離を縮めていく葵と清貴の前にある日、贋作師の円生が現れた。清貴に『白磁の香合』の鑑定を依頼した円生は、「本物だ」と言う清貴の言葉を否定して去っていく。それからしばらくして、円生は学校帰りの葵の前に現れた。間一髪で清貴が現れ事なきを得るが、その後、清貴は葵に別れを切り出す。二か月後、失意の底にいる葵に店長から電話が入った。「清貴が兵庫から帰ってきたんです」-大ヒット・キャラクター小説第7弾!
大人気シリーズ「京都寺町三条のホームズ」の公式読本が、ついに登場!これまでにシリーズに出てきた京都のスポットやグルメを清貴が案内する「舞台案内」、カラー写真でおくるスポット紹介、イラスト付きキャラクター紹介&誕生秘話、葵の誕生日パーティーの夜を描いた書き下ろし中編小説「バースデーの夜に」など、シリーズの魅力が満載!ファン必携の一冊です。
他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。分かるのは、好きになった人の嘘だけ。幼い頃から、大切に想う人たちからの嘘に苦しめられてきた聖は、もう誰も好きにならないよう、心を閉ざし生きてきた。だがそんなある日、聖は嘘とは無縁の明るく素直な転校生、二葉晴夏と出会ってしまいー。「誰かを好きになりたい、でも好きになったら…」嘘を憎む少年と、嘘をつかない少女がおくる切ない青春ストーリー。
上方の落語家・木の葉亭枝鴬の孫娘である梓は困惑していた。なぜなら祖父が数十年ぶりにとった弟子が、たぬきだったからだ。いくら人間に化けられるとはいえ、たぬきが落語家を目指すなんて聞いたこともない。こだぬきは代金を木の葉で支払ったり、飼い犬のクロに追い掛け回されたり、失敗ばかり。しかし、慣れない生活に戸惑いながらも落語家になるため一心不乱に頑張るこだぬきに、いつしか梓は心を打たれー。読めば心が温まる青春落語ものがたり。
はぐれ長屋の近くで、母子が三人の武士に襲われた。母子をかばい、三人と斬り合っている男が、長屋に越してきたばかりの安田十兵衛だと気付いた源九郎は、さっそく助太刀に入り、三人を追い払う。源九郎たちはその母子を、しばらく長屋で匿うことにしたが、ある日、大身旗本の家臣が長屋を訪れ、「母子の命を守って欲しい」と懇願してくる。大好評シリーズ第三十九弾!書き下ろし長編時代小説。
京橋の呉服屋「角屋」の四歳になる太吉が勾引され、二百両を要求する脅し文が投げ込まれた。角屋の内儀の証言から、武州浪人の矢崎新兵衛に疑いの目が向けられ、北町奉行所の同心らがその行方を追っていた。一方、矢崎の人柄を知る南町与力の結城半蔵は、勾引しに角屋の奉公人が絡んでいると睨み、探索を開始するが…。時代小説の名手が放つ、好評シリーズ第四弾。
最愛のひとは、父の仇だったー吉原での香競べの帰途、秘蔵の伽羅・黒影夜叉を狙って襲ってきた長谷川一馬と対決し、斬られたおりん。絶体絶命のところで真木野左内に救われるも、薄れゆく意識の中で嗅いだ左内の匂いは、おりんに残酷な事実を突き付けた。追い打ちをかけるように、突如おりんの目が見えなくなる。一方、市中では凶悪な企みが着々と進んでいた。江戸が香るシリーズ、完結!書き下ろし長編時代小説。
書籍編集者・川北未南子の前に突如現れた美しい青年・曾根崎雅人。彼から預かった原稿は、巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは、22年前に実際に起こった連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。『私が殺人犯です』と題された本はたちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように挑発行為を続ける。社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』。スチールフォト掲載の豪華特別本! 驚愕の先の涙、涙! 小説というもう一つの衝撃。 書籍編集者・川北未南子は苦悩していた。突如現れた美しい青年・曾根崎雅人から預かった原稿は、巧みな文章で綴られ、彼女を魅了した。しかし、そこに書かれていたのは、22年前の、すでに時効が成立した連続絞殺事件、その犯人による告白だったのだ。はたして、この本は出版されるべきなのか。だがーーわたしはもう悪魔の虜になっていた……。 出版された『私が殺人犯です』は、たちまちベストセラーとなり、曾根崎は熱狂を煽るかのように挑発行為を続ける。犯人逮捕を果たせなかった刑事の無念。そして、被害者遺族たちのやるせない思いーー。社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』が登場。スチールフォト掲載の豪華特別本!
かつて政争に敗れた柏木靫負(ゆきえ)が、千利休の流れを汲む高名な茶人となって国に帰ってきた。孤狼の心を胸に秘めた男は、家督を養子に譲り、山裾の庵で隠遁生活を送る。今日も山月庵に客を招く。派閥抗争の最中に喪った、妻の死の真実を知るために。これぞ直木賞作家の真骨頂! 静かなる闘争の記。 静謐で、熱い心が滾っている。また、人生を信じたくなる。 ー朝井まかて(作家) 茶室という戦場では、すべての真実が見抜かれる。 刀を用いぬ”茶人の戦”が、静かに、熱く、冴え渡る! 『陽炎の門』『紫匂う』につづく、大好評「黒島藩シリーズ」第3弾! かつて政争に敗れた柏木靫負(ゆきえ)が、 千利休の流れを汲む高名な茶人となって国に帰ってきた。 孤狼の心を胸に秘めた男は、家督を養子に譲り、山裾の庵で隠遁生活を送る。 今日も山月庵に客を招く。派閥抗争の最中に喪った、妻の死の真実を知るために。これぞ直木賞作家の真骨頂! 静かなる闘争の記。
東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺産の整理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。Xシリーズ、待望の第4作! プロローグ 第1章 河童の祟り 第2章 河童の仕業 第3章 人間の仕業 第4章 人間の夢 エピローグ 解説:猫目トーチカ 著作リスト
ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作! 第1章 スペードの3 第2章 ハートの2 第3章 ダイヤのエース
アウトドアが趣味の公務員・沖らは、仮面の男・黒沼が所有する孤島での、夏休み恒例のオフ会へ。赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。さらには意図不明の密室が連続し……。果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは? 「タイトル当て」でミステリランキングを席巻したネタバレ厳禁の第50回メフィスト賞受賞作 「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)第1位!(国内篇 新人部門) 「タイトル当て」で ミステリランキングを席巻した ネタバレ厳禁の第50回メフィスト賞受賞作 麻耶雄嵩さん驚嘆! 「ロジカルな思考に裏打ちされた手筋の確かさと豊かな発想力」(解説より) アウトドアが趣味の公務員・沖らは、 仮面の男・黒沼が所有する孤島での、 夏休み恒例のオフ会へ。 赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、 メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。 さらには意図不明の密室が連続し……。 果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは? 読者への挑戦状 第一章 類は友を呼ぶ 挿話 ×××××××× 第二章 呉越同舟 第三章 水を得た魚 挿話 清水の舞台から飛び降りる 第四章 焼けぼっくいに火がつく 挿話 壁に耳あり障子に目あり 第五章 虎穴に入らずんば虎子を得ず 挿話 井の中の蛙 第六章 快刀乱麻を断つ 第七章 出る杭は打たれる あとがき
隆盛を極めたタイタニア一族に深刻な亀裂が。次期藩王を狙うイドリスは藩王暗殺未遂事件を機にアリアバート、ジュスランに叛逆罪を宣告。さらには二人を討つべく、一族の怨敵ファン・ヒューリックを自軍へ迎えいれる策に出た。謀略の渦巻く中、ついに戦端が開かれる。本格銀河叙事詩の名作、待望の第4巻。
鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。だが未解決事件の話を聞けば、態度は豹変、客へ推理が甘いと毒舌のつるべ打ち。そして並外れた思考力で、密室内の「十字架」磔(はりつけ)死体など四つの殺人の謎に迫る。愛すべきキャラクター、笑い、衝撃トリック満載の傑作短編集! 「喫茶店を舞台にした作品でデビューした自分などは 居場所を追われてしまうのではないか、と慄きさえした」 ーー岡崎琢磨(「珈琲店タレーランの事件簿」著者) 衝撃のどんでん返し! 『謎解きはディナーのあとで』 本屋大賞受賞作家渾身の ユーモア・カフェミステリ! 鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。 だが未解決事件の話を聞けば、態度は豹変、客へ推理が甘いと毒舌のつるべ打ち。そして並外れた思考力で、密室内の「十字架」磔(はりつけ)死体など四つの殺人の謎に迫る。 愛すべきキャラクター、笑い、衝撃トリック満載の傑作短編集! 第一話 春の十字架 第二話 もっとも猟奇的な夏 第三話 切りとられた死体の秋 最終話 バラバラ死体と密室の冬