2017年発売
巡業サーカスを営む団長の父と献身的な母、天才アザラシ少年の兄、美しいシャム双子の姉、特別な力をもつ弟。愛しき“奇天烈カーニバル”は国中を騒がせ、やがて崩壊のときが来る…いまから、わが家の物語を語ろう。偏愛される伝説の名作。
戦場にて運命の再会を果たした、アルシオン王国のユウヤ・クロスフォードと、レグルス王国の使徒にして、「白光の薔薇姫」の異名を持つエルトリーシャ・ロードハイムは、マグドリアの侵攻を受けるアルシオンの救援へと向かう。ユウヤは交戦中のアルシオン軍と何とか合流し、マグドリアの攻撃を阻止しようと図るのだったが、そこにはまたしても、あの黒き強敵の姿がー。異世界の大陸・エリアールを舞台に、「使徒」と呼ばれる神秘の者たちをめぐる戦いを描くファンタジー戦記第二弾!!
「残業代、なにそれ美味しいの?」。スマホの定額使い放題がごとく酷使され続けたアラフォー社畜・松田毅は過労死した。せめて生まれ変わったら、ホワイトな会社で穏やかに過ごしたいという思いを抱いてー。死後の世界で、松田は神様にファンタジー世界への転生を告げられる。土魔法のチートをもらい、最強のゴーレム魔法が使えるエルフに転生した松田は、今度こそ念願だったホワイトな生活を手に入れられるのか!?人間不信の元社畜が、従順な“知性ある秘宝”である終末の杖と無邪気なワンコ少女と繰り広げる、人生やり直し英雄譚開幕!
最後の四天王・亡霊王ディアスネグスと戦闘を始める賀谷和久と仲間たち。だがその最中、一行はまたしてもどこかへと飛ばされてしまう。転移してしまった先、それは東京だった!?四天王に魔王、そして謎の少女・カヤも登場し、怒濤の大展開を迎える「小説家になろう」発、大人気サバイバルファンタジー完結巻!!書き下ろし番外編「結婚式」「黒豹急行」も収録。
伯爵家の次男として異世界へ転生した、雨宮裕弥ことリオン・グランシェス。スフィール家の暴挙により絶体絶命のピンチに陥ったリオンとグランシェス家だったが、アリスティアの活躍もあり、その難局を乗り越えた。騒動の終結後、グランシェス家再興のため、内政会議をひらくリオン。生産力の低下、口減らしに売られる領内の子供たち、炎上した屋敷の修復等々、問題は山積みだった。そこでリオンは、改善の一手として、領内に学校を作ることを提案するのだがー。「小説家になろう」発、幸せを求める少年と自重しない異世界姉妹の物語、待望の第二弾!
いよいよ本格的に魔法学園での教師生活がスタートした誠一。しかし、誠一が受け持つFクラスは、ひと癖もふた癖もある問題児たちばかり。何より、彼らは魔法が使えないというハンデを抱え、学園内で最弱の劣等生扱いされていた。そこで誠一は手始めに、持ち前のチートな能力で彼らに魔法を習得させようとするのだがー。校内対抗戦で、最底辺が下剋上を巻き起こす!?陰謀うずまく魔法学園を舞台にした、大人気シリーズ待望の第6弾!!
ノエル・チェルクェッティは、つねに、いつも一番でなければならない。名家の娘として将来を期待されピアノコンクールに挑んだものの、友人ジリアンに負け優勝を逃したノエル。失意のノエルは市長バロウズに唆され、人生を変えたくばと、悪魔を召喚する。「大悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した」願いを聞き届けた“代償”にと手足を奪われて初めて、ノエルは市長に騙されていたと気づく。そして漆黒の大悪魔カロンもまた、バロウズに騙され利用されたことに憤慨していた。「たすけて」絶望の淵で死に行くノエルの“第二の願い”を聞き入れたカロンは、ノエルにバロウズへの復讐を持ちかける。半信半疑ながらもカロンとともにバロウズに立ち向かい始めたノエルは、友人を害され自らも傷つき、ついに真実を知りー最後まで戦う決意をする。“被虐のノエル”の名を持つ、“ただの魔女”として。すべては復讐のために。大人気伝奇アドベンチャーゲーム小説化第一弾!
人類の多くが滅び、モンスターと異種族が跋扈(ばっこ)する新世界“アース”。そのアースを裏で支配する“見えざる敵”の存在。世界の謎に迫る村人・鏡たちと、その影で秘めるーメノウの覚悟。そして今、世界の命運をかけた戦いの火蓋が切って落とされる!!
「笑い声から想像できる喘ぎ声が好き」社内で人気のイケメン、眞野灰路の口から衝撃の性癖告白を受けたOL、平田嘉奈。しかも、隠れてボイレコに笑い声まで録音しているという。え?憧れの彼が一気に犯罪スレスレの変態紳士に変貌?あり得ないんですけど!?そしてその日から、灰路と嘉奈の恋愛攻防戦が始まる。バレンタインデーには指輪を贈られ「僕の奥さんになって」と迫られ、デートの約束もさせられるも「絶対に付き合わない」と頑なな嘉奈だが、一ヶ月後には東京へ転勤だという灰路の毎日の甘い囁きと、己の性癖に何の迷いもないストレートなアプローチに徐々に心のこわばりが解けていく。だが嘉奈には“声”に関する大きな悩みがあって…。お互いのリビドーに素直になった二人に、エロスの女神は微笑むのか!?
人工人格家電の自殺疑惑、非実在キャラクターを殺したと主張する被告人、雇用を迫る対人支援用ロボット。起こりえない事件を解決するため男たちは燭台に火を灯す。それは「真実を映し出す」と語り継がれる、フォマルハウトの三つの燭台。
常に密やかに、優雅に、挑戦し続けてきた作家の言葉が、無数の映像や小説、夢や記憶の断片と共に繊細に紡がれ、誰も読んだことのない、前代未聞の物語として誕生した!二つの批評的エッセイに縁取られ、六つのフォト・コラージュに彩られた小説群。
警察官になって六年目。(いちおう)テロ対策部門を志望していた僕は、能力も性格も平凡。なのに、県で一番大きい警察署の署長から突然スカウトされて、『刑事一課強行係』の刑事になった。とにかく、せっかく刑事になったんだ。時効完成のXデーまで三箇月の『あの事件』。全国指名手配犯の女にとっては、じき天国。追いかける警察にとってはもう地獄。運命のその日が来るまで、あきらめるわけにはいかない。あの女を、捕まえてみせる!経験と創造力の奇跡的な融合。元キャリア警察官の著者にしか描きえない、未曾有の警察小説!
金なし、地位なし、才能なしーなのに、幸せな男の物語。時は明治39年。業界紙編集長を務める宮本銀平に、母校・一高野球部から突然コーチの依頼が舞い込んだ。万年補欠の俺に何故?と訝しむのもつかの間、後輩を指導するうちに野球熱が再燃し、周囲の渋面と嘲笑をよそに野球狂の作家・押川春浪のティームに所属。そこへ大新聞が「野球害毒論」を唱えだし、銀平たちは憤然と立ち上がるー。明治球児の熱気と人生の喜びを描く痛快作。
なぜか自分以外には誰の姿も見当たらない…。治験バイトのため入っていた病院で、長い眠りから覚めたシマダミロクは驚愕する。事態を解明すべく都心に向かった彼が他の生存者たちの力を得て知ったのは、「太陽のしゃっくり」を引き金に原発危機、感染症の蔓延、ライフライン停止が同時発生し、人類が滅亡へとまっしぐらに突き進んでいること。そんな絶体絶命の状況下で、看護師の国枝すずに囁かれた言葉がミロクの頭をよぎる。「最後の一人になっても、頑張ってくださいね」。驚異の想像力で我々の未来を予見する、純文学×SFの到達点!