小説むすび | 2018年10月25日発売

2018年10月25日発売

十二番目の天使十二番目の天使

仕事で認められ、家族にもめぐまれ、人生の最高潮のときを迎えていたジョンに、ある日突然、愛する妻と一人息子を事故で失うという悲劇が襲う。 ひとりぼっちになった彼はその日から生きる気力をなくし、自殺を考える。 そんな彼に親友ビルはリトルリーグの監督を依頼する。 それは彼を立ち直らせたいと願う親友ができる精一杯のことだった。 そのチームがかつて自分もプレーしていたことがある「エンジェルズ」であると知り、彼は監督を引き受けることにする。 彼が率いる「エンジェルズ」には、ヘマばかりする一人の小さな少年ティモシーがいた。 ボールは取れない。ヒットも打てない。まったくチームのお荷物であった。 しかしジョンはその少年ティモシーが気になってしかたがない。 息子にそっくりだったからだ。 ティモシーはへたくそなのに、逃げ出すことなく必死にプレーを続ける。 いつも精一杯走り、精一杯バットを振る。 いつしかティモシーの「うまくなりたい」「あきらめない」という純真無垢な気持ちが、チーム全体の雰囲気を変えていく。 チームはひとつになり、ついには決勝戦まで突き進むことになる。 ジョンはティモシーとのふれあいで次第に生きる勇気を取り戻しつつあった。 でもそんなティモシーには絶対人に知られたくない秘密があった・・・ アメリカで最も精神的影響力のある作家オグ・マンディーノが、人生を前向きに生きる術をあなたに教えます。 「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなっている!」「絶対、絶対、絶対、あきらめない!」この単純な言葉は、あなたに勇気を与えます。 2001年に日本で翻訳本が出版され、多くの読者を感動の渦に巻き込んだ94万部突破のベストセラー小説。 文庫化を望む声に応え、このたび待望の刊行! 1 幸せなひととき the good times 2 絶望のどん底 the utmost depths of anguish and despair 3 ビルの最後の説得 Bill's last favor 4 傷だらけの茶色いボール the aged brown baseball 5 ティモシー・ノーブル Timothy Noble 6 ジョン・ハーディング監督 John Harding of the Angels 7 新生エンジェルズ the new Angels 8 毎日、毎日、あらゆる面で… day by day in every way… 9 ティモシーの手痛いエラー Timothy's costly error 10 新品のグローブ the new baseball glove 11 勇敢な天使 one brave little Angel 12 伝説のメッセンジャー先生 the legendary Doc Messenger 13 土曜日の優勝決定戦 the championship game on Saturday 14 ずっと前から知っていた he knew it 15 絶対、絶対、あきらめない! never, never give up! 訳者あとがき 文庫版 訳者あとがき 文庫版 解説

セレナード 横光利一 モダニズム幻想集セレナード 横光利一 モダニズム幻想集

出版社

彩流社

発売日

2018年10月25日 発売

新しさ、純粋知性、真心、清廉、気高……。 多くの理想を抱えて、 ひと一倍勤勉な作家であり知識人であった 横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作が、 現代仮名遣いによって甦る! 横光の名前は新感覚派というレッテルと共に 語られることが多い。 新感覚派はモダニズム時代に勃興した、 近代日本では珍しく世界的な同時代性を有する 清冽な文学運動だったが、 それだけに日本の文壇、文学史では異端の刻印という 側面もあった。 モダニズム文学は当時の文壇文学の重鎮たちからは 若者による奇を衒った一時的流行と見られがちだった一方、 プロレタリア文学派からはブルジョワ的であると非難された。 横光利一はそうした両面の無理解を 真正面から受けて立ち、真に新しい文学の王道を拓くべく、 実作と文学理論の双方で苦闘していたのである。 収録作品 月夜 草の中 幸福の散布 頭ならびに腹 セレナード 表現派の役者 街の底 園 鼻を賭けた夫婦 美しい家 火の点いた煙草 盲腸 七階の運動 機械 薔薇 榛名 解説 モダニストの軽やかな孤独  長山靖生

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