2018年10月29日発売
70年前の「煉獄の日」以降、世界は原因不明の“霧"に覆われた。 その霧に触れた植物は枯れ、動物は怪物に変異し、人間は不治の病に侵された。 しかし、人類は諦めていなかった。 唯一、霧の届かない王都に暮らす人々は“霧"を逆にエネルギーとして利用し、毒の霧を中和し、怪物に対抗し得る武器“ミストギア"を開発。 そして「煉獄の日」以降、初めて王都以外を探索すべく、部隊を結成。 物語は、その人類の希望となる部隊“GEARS"の一員、ウェズから始まるー!!
大阪生まれの御曹司、東京住まいの貧乏書生 二人の男の運命や如何に!? 時は明治三十六年(一九〇三年)。ここに始まるのは、極東の島国で生まれた男たちの物語である。 東北の寒村生まれの柾木謙吉は、生家が零落し、逃げるように故鄉を離れ、出版王の書生になった。一方、銀行頭取の息子で大阪のど真ん中で何不自由なく生まれ育った水町祥太郎は、高等遊民をしていた。生まれも境遇もまったく異なる二人であったが、関東大震災直後の東京で邂逅し、意気投合する。そして不思議な縁で、接点を持つことになるのだが……。 明治末期から大正、昭和、平成という激動の九十年間を描いた、ユーモアとペーソスあふれる長編小説。 【本書に登場する人物】映画製作の道へ進む・水町祥太郎/どん底から這い上がっていく・柾木謙吉/美しき令嬢・笠尾華枝/南地芸者・本堂幾久子/美少女・千明ミチ子/出版王・笠尾喜十郎/三文文士・室松二祐/「チェザレ」と呼ばれる内務官僚・笠尾喜之/大阪の鉄道王・維康悌三/映画監督・中河原紫峰/楽壇のニューリーダー・厨子園庸光/「公平、公正であれ」と説く老教師・ジョンストン/アドルフ・ヒトラー/レニ・リーフェンシュタール/少女歌劇団「ニッポン・スヰング・ドォルズ」/インド人数学者・チャンドラカント/妖しい秘書・ナディア/満映の女優・納蘭夢華/東条英機/甘粕正彦/”あの人物”ほか
雑誌ジャーナリズムの黄金時代だったのか?集英社に、36年間在籍、社内各部署を、10回以上にわたって経巡った。週刊・月刊・年刊誌、看板雑誌、創刊即廃刊誌、編集生活の体験から、次代に送る紙つぶて。
山梨の山村にうまれた小澤開作は歯科医となって満洲へ行く。そこで出会った石原莞爾らとともにその地を「理想の国」とすべく奔走するが、その夢は軍部の暴走によって潰えた。しかし戦後もその理想が失われることはなく、それはロバート・ケネディとの面会という思わぬかたちにつながる。俊夫、征爾を育てながら、夢と理想に生きた男の伝説的な生涯。
「乙志下」(巻一四〜巻二〇の目次は省略) 巻一一:玉華侍郎 永平樓 唐氏蛇 鞏固治生 劉氏葬 米張家 湧金門白鼠 金尼生鬚 陽山龍 遇仙樓 牛道人 白獼猴 天衣山 巻一二:眞州異僧 章惠仲吿虎 大散關老人 肇慶土偶 韓信首級 江東漕屬舍 王晌惡讖 秦昌時 成都鑷工 武夷道人 龍泉張氏子 巻一三:劉子文 九華天仙 法慧燃目 蚌中觀音 盱眙道人 牛觸倡 嚴州乞兒 食牛詩 海島大竹 嵩山三異 黃櫱龍 慶老詩 蔣山蛇 論考:『夷堅志』と『建炎以來繫年要錄』(田渕欣也)