2018年2月1日発売
働くって、生きるってどういうことだろうー。モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、世界じゅうで誰からも必要とされてないー!?何をやってもうまくいかなかったり、はみだしてしまったり。寄るべない気持ちでたゆたうように生きる若者の、云うに云われぬ憂鬱と活路。はりつめた心とこわばった躰を解きほぐす、アンチ・お仕事小説!
被害者と加害者、その家族たちの“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う四つの事件。社会の歪みが生み出す不平等に、虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。非力な彼らを餌食にする犯人を前に、刑事のまなざしが怒りに燃える。私たちが願うのは、被害者の幸せだけでいいのだろうか?
我、天下を掌握せり。主君・信長の横死。その時、秀吉の天下人への道が拓かれた。日本史上最大出世の完成。だが、猿面の下に隠した苦悩は、残されたままだったーー。「豊臣秀吉が語る、天下人ができるまで」ついに完結。 我、天下を掌握せり。主君・信長の横死。その時、秀吉の天下人への道が拓かれた。日本史上最大出世の完成。だが、猿面の下に隠した苦悩は、残されたままだったーー。 「豊臣秀吉が語る、天下人ができるまで」ついに完結。
この町では、人の命に価値は認められない。 生き延びるため、己の技能を磨かなければ、追放あるのみーー。 ある晩、血にまみれた少女が織の家の敷地内で発見された。 舌を切られた少女の手の平に彫られていたのは、織り子のエリアナの名前だった。 少女の素性と入れ墨のことを探るうちに、 エリアナは町の背後に見えない組織の力が蠢(うごめ)いていることに気づく。 度重なる洪水が島を襲い、未知の病によって動植物や島民に異変が起こり始め、 織り子たちが織り上げた道はゆっくりと沈んでいく。 やがてエリアナは、糸が織られるように絡みあう島の過去と現在に、 自分の運命も編みこまれていることを知る。 織り子たちが織り上げた糸の壁ーーもしくは、島では固く禁じられている夢のなかにいるかのように。