2018年4月25日発売
小江戸川越で知る人ぞ知る喫茶店『珈琲くろき』。なんでも、副店長の胡桃が猫絡みの悩み事をすべて解決するという。誰が呼んだか、川越のドリトル。そんな恥ずかしい異名までつく始末。今回は身代金目当ての猫の誘拐という、今までにないシリアスな事件に巻き込まれ!? 見た目美青年、口を開けば毒舌の相棒ポウたちとともに、事件解決に奔走する。川越の町を駆け回る騒動は二転三転、思いもよらぬ方向へ進んでいき──? 1 動物王国 2 胡桃とホストクラブ 3 胡桃、会社へ行く 4 猫はどこだ!? 5 再び、猫はどこだ!?
プライドが高いがゆえに就職が決まらなかった蒼衣は、熱中するダイビング以外の時間を持て余していた。そんなある日、ドルフィントレーナーの求人を父から聞き、泳げる仕事ならと試験を受けてみることに。難関の選考を通過し、晴れて採用された蒼衣は相棒のイルカ、ビビと共にショーデビューを目指して働き始める。しかしその矢先、イルカには致命的な異変がビビに見つかりー。水しぶきの舞うひと夏を描く、青春お仕事小説!
駿州沼里藩の江戸留守居役を務める深貝文太郎。主家である水野家と懇意の旗本・内藤家の奥方から、殺された妻に似た人を見たと聞くが、行方は知れなかった。翌日、大規模なお手伝い普請が実施されるとの噂を聞きつけた。千代田城の外堀の底をさらい、櫓の改修も行うとのこと。水野家が指名されれば、財政破綻しかねない。普請回避のため、文太郎は情報収集に奔走、公儀の一番の権力者、阿部大和守に近づこうとするがー。
作品とともに、わたしたちと浅見光彦の旅は続きます。 素晴らしい謎と冒険の数々を、これからもーー。 能の水上流宗家の嫡男・和春の七回忌に催された追善能。宗家である和憲の二人の孫、和鷹と秀美もそれぞれ「道成寺」と「二人静」を舞うことになっていた。しかし、和鷹は舞台の最中に蛇面をつけたまま急死する。センセーショナルな和鷹の死、兄妹間の後継問題などに注目が集まる中、和憲の行方もわからなくなる。秀美は祖父の残した言葉を頼りに吉野へと向かうが……。惨劇に隠された悲劇に浅見光彦が挑む。シリーズ屈指の人気作!
針金で縛られた遺体が発見された。傍らには、謎の血文字ーー。 鳴海理沙警部補率いる文書解読班に出動命令が下った。 理沙がダイイングメッセージの解読に注力する一方、 班員の矢代は、新任の夏目と共に遺品の中から小説らしき文章を発見する。 幻想小説『永久囚人』の一部で入手困難な稀覯本だと判明し、その原本を辿っていくと、 さらなる殺人事件が起きてしまい……。 文字を偏愛する理沙が、本に隠された殺人事件を解き明かす!
ヘクセンナハト第二夜でアメリカ校に勝利し、決勝に進出した日本校。だがアメリカ校の裏工作が発覚し、ドイツ校とイギリス校の試合が延期になってしまう。魔法少女ファンタジー、運命を変える第4弾!
和風の異世界に転生した俊輔。子供の頃から鑑定術や魔闘術を練習し、「力」を手に入れた俊輔は、親の反対を振り切り冒険の旅へ! 困難も超ポジティブ思考で乗り越える最強転生者の異世界ぶらり旅スタート!
かつて最強の魔術師として恐れられたバラムは、弟子に裏切られ討伐されてしまう。それから100年後。駆け出し魔術師の少女・ミュールが露天商に格安で譲ってもらった魔術書は、実はバラムが封印された姿で!?
ライン王国で修行をこなし、新たな魔法をマスターしたアッシュは、リングラントと再会し共にアリアン王国へ。魔力の質を高めることを決め、世界樹のてっぺんを目指すことになるが…新展開の第5弾!
青春大炎上……『横浜大戦争』で話題の若きストーリーテラー、超弩級書き下ろし! 目が覚めると、夕方の16時23分。外は雨が降っている。大学を中退して、仕送りもなく、2年近く続いた居酒屋のバイトもやめた。携帯も壊れた。ただひとり付き合っていた人妻ともケンカした。アパートの部屋を飛び出した僕は、なんとなく訪れた新宿の古びたバーで、かつて天才児として名を馳せていた親友の「サクマ」と再会して、ひさしぶりにビールを飲んだ。そのときには、すでに、貨物列車に轢かれて死んでしまっていたはずのサクマと……。 親友の死の謎を追いかけて、僕はようやく、自分の意思で動きはじめていた。「バビロン」とは何か? サクマは「バビロン」にいるのか? ユーチューバー、女天才弁護士、伝説の元プロレスラー、美少女の元同級生……使えるものはなんでも使って、親友の死の謎を追いかける!
愛と憂国の闘病記。「欧米歴訪」の成果実現を目前に、馬車事故に遭遇。西郷との「征韓論大分裂」、大久保・板垣との「大阪会議」を経て「西南戦争」の悲劇に至る史実に迫る大作(下巻)。
説経節から浪曲まで、〈声〉に担われた語り物の流れを現代へとつなぐ、創作「水の物語」。 一引き引けば千僧供養、二引き引けば万僧供養……説経「小栗判官」「さんせう太夫」「愛護の若」、八百比丘尼伝説、そして近代の浪曲とパンソリへ。 声は命を乗せて、死者たちへ、そして未来へと流れる。水は自他の境も、国境も越える。 私は水のアナーキスト、虐げられ、虐殺された無数の死者たちの魂をカタル者、言語と制度の檻を破って、命の流れを明日へと解き放つ巫女。 【挿画・坂本大三郎】 はじまりはじまり 狂っちまえよ、と影が言う なもあみだんぶーさんせうだゆう こよなく愛する 「説経 愛護の若」異聞 恨九百九十九年 旅するカタリ 八百比丘尼の話 かもめ組創成記 千年の語りの道をゆく ─┼放浪かもめと澤村豊子── かもめ組資料 上演台本