2018年4月発売
3カ月後には、もう永遠に会えなくなるーー いとしい我が子と、愛する彼に。 マッケナは進学費用を工面するため、富豪の依頼で代理出産した。 赤ちゃんには二度と会えないと思っていたが、 アレルギーのせいで母乳が必要だとわかり、 急遽、父親のデズモンドと3人で暮らすことになる。 瀟洒な屋敷でマッケナを迎えた彼はとてつもなくハンサムで、 マッケナはたちまち心を奪われてしまう。 だがデズモンドは、彼女にはまるで無関心だった。 無理もないーー彼は自分の遺伝子を受け継ぐ子供が欲しいだけ。 3カ月経てば、私は彼らの人生に関われない契約なのだから。 よそよそしく遠ざけられたマッケナは傷ついて……。 斬新なプロットと、とびきりホットなラブシーンが魅力の実力派、キャット・キャントレルの最新作をお贈りします。切ない代理出産がテーマの今作には、すべてを自分の思いどおりにしようとする、究極の傲慢ヒーローが登場! 一気読み間違いなしの逸作です。
夢の1週間のあとの残酷な現実ーー 彼が愛を拒むのは、なぜ? リタは長身で精悍なジャックと出逢った瞬間、熱い恋におちた。 夢のような1週間はまたたく間に過ぎ、 彼は必ず手紙を書くと言い残して去っていった。 だが約束は破られ、やがてリタは妊娠に気づく。 私は捨てられたのだ。 リタは悲嘆に暮れながらも、ひとりで赤ん坊を産む決意をした。 半年後、リタは世界的な船会社のCEOとなった彼と運命の再会を果たす。 しかし、ジャックは人が変わったような冷酷さで、 子供が生まれるまでという期限つきの結婚をリタに承諾させてしまう。 そして、寝室の冷たいベッドに横たわる孤独な夜に耐えていたある夜……。 USAトゥデイのベストセラー作家として名高い、ディザイアのベテラン、モーリーン・チャイルド。様々な設定で起伏に富む物語を綴る彼女の100作目となる記念作は、大富豪との身分違いがテーマの王道シンデレラストーリー。どうぞご堪能ください。
イモジェンは18歳の時、ドラッコと婚約した。10歳年上で、亡き父の右腕だったドラッコは、子供の頃からの憧れの人。すばらしい男性、そしてやっと実った初恋。彼女は幸せを感じていた。だが結婚式の日、ドラッコとのただならぬ関係をほのめかす義母の言葉を否定しようともしない彼に失望して、イモジェンは教会から走って逃げた。4年後、一度は放棄した父の遺産が必要になり、弁護士に連絡をとってイモジェンは帰郷することに。だが、待ち合わせ場所に現れたのはードラッコだった。とまどうイモジェンにドラッコは言い放つ。「君と僕はまだ婚姻関係にある。妻として僕の子供を産んでもらう」
秘書のリサは、あるとき仕事を通じて出会った若いフランス人貴族から、熱烈な求愛を受ける。その気になれないリサがどう断ろうか考えあぐねていると、“急に都合が悪くなった”とデートの誘いを取り消す報せが。伝言を届けたのは、ラオール・デ・サンドニと名乗る男性ー彼はフランスの大企業の経営者であるばかりか、くだんのプレイボーイ貴族の兄で、軽率な弟を心配しているという。リサは、威厳をたたえたハンサムなラオールに激しく惹かれるが、フランスに城を持つ貴族の跡取りである彼は、雲の上の人だ。そしてリサのことを、金目当てに弟に近づいたと思い込んでいる…。
ジュリアーナと富豪のブレイクは、“友人同士”の夫婦だ。互いの便宜を図り、世間体と財産を保つために結婚した二人は、ベッドでの相性もよく、安定した関係を築いていた。そんなある日、ブレイクの乗った飛行機が行方不明になり、彼は結局ぶじ戻ったものの、ジュリアーナは半狂乱になった。夫は友人なんかじゃない…わたしは、彼を愛している!問題は、気づいてしまったその気持ちを伝えられないこと。ブレイクは妻に愛されることを望んでいない男なのだ。告げられない想いを胸に秘め、彼女はその夜、奔放に夫を愛した。皮肉なことにブレイクは、妻の変化を不倫の兆候だと思い込みー
アリソンはマキシモ・ロッシの大邸宅の前に立ちつくした。 本当に、これがおなかの子の父親の家なの? 仕事ひとすじの彼女は結婚せずに一人で子どもを育てようと、 人工授精で妊娠したが、とんでもない過ちが起きた。 間違った人物の精子が使われてしまったというのだ! 然るべき検査と手続きのため、アリソンは提供者を訪ねたのだが、 マキシモはまったく信じてくれず、威圧的に言い放った。 不妊治療を受けていた妻が亡くなり、精子は処分されたはずだと。 そしてこう続けた。「僕の正式な肩書は、トゥラン国皇太子。 もし君の話が本当なら、その子は我が国の未来の君主ということだ」 人工授精の間違いから始まる、ドラマティックなシンデレラ・ストーリーです。一生を独身で過ごし、シングルマザーとして子どもを育てるつもりだったヒロインが、なんと一躍王妃に?HQロマンスの人気作家による、華やかなロマンスです。
19歳のシャナンは、姉の忘れ形見、姪のケリーとともに、 豪奢な屋敷の片隅にある古い家を借りて、つましく暮らしていた。 だが、主が亡くなり、若き後継者ニックが移り住んでくると、 彼が保護者のように、ケリーとシャナンにつきまとい始めたのだ。 ある夜、眠ってしまったケリーを寝室まで運んでくれたニックは、 子供を寝台に下ろすと身を屈め、すばやくシャナンの唇を盗んだ。 「さあ、これでぼくを嫌う理由ができたね」 男らしい美貌に、皮肉めいた笑みを浮かべながら。 真意が読めないシャナンは、あわてて彼から身を離したが……。
あの事故から、9年ーゲイルに残されたのは痛みだけだった。髪の生え際と両腿、右肩から背中にかけての傷跡。こんな体では誰とも結婚できないと諦めかけていたところに、女嫌いで有名な、名門の大地主アンドルーに求婚される。子供の面倒を見るための肉体関係のない結婚でいいと言われ、鵜呑みにしたゲイルは周囲の反対を押し切って、子供が産めない体だという事実を言えないまま承諾してしまう。そのせいで、どれほど彼を愛したくても愛せない、新たな痛みを生み出すことになろうとも知らずに。
傷心のままミリーが夫レアンドロのもとを去ってから、1年。 夫の子を身ごもっていると姉に告げられたのも記憶に新しい。 だが、その姉も今は亡く、ミリーは遺された赤ん坊のことで、 久しぶりに自宅に戻り、銀行家の夫の帰りを待ちわびている。 姉が欲しかったのなら、姉と結婚すればよかったのに、 なぜ私と結婚したの……胸に渦巻く哀しみを消せないままに。 そこへ、以前と変わらぬセクシーさで現れた夫は、 ミリーが赤ん坊を引き取りたいと知るや、平然と答えた。 「子どもの母親になりたいなら、僕の妻としてここに留まるんだ」
ケリーは、ロンドンの店に入ってきた男性を見て驚愕した。 ギリシアの不動産王、テオ・ディアコスではないか。 14カ月前、私を紙屑のように捨てた男が、今さら何をしに? おののくケリーに、酷薄な微笑を浮かべて、テオは言った。 「きみの手を借りたいことができてね。連れ戻しに来たのだ」 相変わらずの身勝手な言い分に憤りつつも、ケリーは安堵した。 どうやら“あの秘密”がばれたわけではないらしい。 翌日、脅しまがいの彼の要求に屈し、ケリーはアテネに発った。 密かに生んでいた、テオとの間の我が子を身内に託して。
上原蒼は海辺の病院を訪れる。 かつて、彼もここに入院していた。突如として謎の奇病に冒されたかつての仲間たちの殆どは死に絶え、生き延びた者たちもいまだに退院できていない。 蒼は”あの日”起こった出来事を思い出し、語る。とある地方都市に蔓延した、大人が死に至り、子供に力が宿る病のこと、そして戦いの結末をーー。
夢の中にある世界〈不思議の国〉の住民である蜥蜴のビルは、砂漠を彷徨う中でドロシイと名乗る、案山子とブリキの樵とライオンを連れた少女に出会う。彼女の助けを借りて不思議の国へ戻ろうとするビルだが、その最中にオズ支配者・オズマ女王の宮殿の一室で死体が発見される。強力な魔法と軍人たちに守護されていた部屋で、だれがどうやって殺したのか? 夢と現実双方で起きる事件の意外すぎる真相とはーー『アリス殺し』シリーズ最新作。
凄腕の女性弁護士アイゼンベルクは、ホームレスの少女から弁護を依頼される。彼女の友人のホームレスの男が若い女性を殺害し、死体を損壊した容疑で逮捕されたのだ。しかもその男がアイゼンベルクの元恋人だったと判明する。高名な物理学教授の彼がなぜホームレスになり、殺人の被疑者に? 二転三転する事件と、法廷での熾烈な論述戦の果てに明らかになる、あまりに意外な犯人。ミステリドラマの脚本家としても名高いドイツ推理作家協会賞受賞作家が贈る傑作ミステリ!
しがない社畜生活に嫌気がさしていたレイジは、ある日ふと気がつくと、異世界に転移していた。そんなレイジが、異世界で手にしたスキルは、なんと“創薬”スキル。戦闘系スキルではない“創薬”スキルにがっかりするレイジだったが、スキルで作ったポーションは瞬く間に人気になり、集めたお金でドラッグストアを開店することに。そしてレイジは、店にやってきた珍客たちの依頼を、創薬スキルで叶えながらスローライフを満喫していく。元社畜の平凡な青年が、異世界の田舎町でのんびり楽しく暮らすほのぼのファンタジー!