小説むすび | 2018年6月15日発売

2018年6月15日発売

The MANZAI 十五歳の章 上(2)The MANZAI 十五歳の章 上(2)

中学二年の秋、転校生の歩はクラスメートの秋本に呼び出され、突然の告白を受ける。「おれとつきおうてくれ!」だがしかし、おまえもぼくもれっきとした男だろう! 驚愕のあと嫌悪する歩に、秋本は漫才コンビの話だと言って熱烈アプローチ。全身全霊で断る歩だったが、一方的に秋本のペースに呑まれ折しも秋の文化祭、劇『ロミオとジュリエット』を漫才でやる羽目に……。なんでそんなにぼくに構うんだよ、ぼくなんてこんなにつまらない人間なのに…。歩は前の学校で不登校になり、諍いになった両親の気分を変えようと姉が父をドライブに連れ出して事故死してしまった。遺された母と二人、母の実家近くに引越してきたが、歩の時間は止まっていた。しかし、秋本と出会ってから自分の時計の針が動き出すのを感じていた……。繊細かつユーモラスに描いた青春小説シリーズ第一弾。 おつきあい、発光少女 笑う人、笑わない人 悲劇のロミジュリ ふつうでないこと 未熟な革命 これからのロミジュリ The MANZAI △関係 雨の公園 ゲロゲロ事件 対策本部 情けなさとかっこよさ

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