小説むすび | 2018年6月15日発売

2018年6月15日発売

ローズガーデンの贈り物ローズガーデンの贈り物

庭に薔薇の花が咲き乱れるこの屋敷で、 一緒に赤ちゃんを育てられたら……。 エミリアは奇跡のような妊娠を果たしたーー 不治の病で逝った夫が体外受精専門クリニックに遺した精子を使って。 ところが、ある日、出向いたクリニックで取り違えの事実を告げられる。 おなかにいる子の父親が亡夫ではなく、知人の大富豪サムだなんて! 独りで不安な彼女は、田園地方にあるサムの屋敷にたどり着いた。 クリニックの院長からともに説明を受けたあと、 “困ったことがあったら、いつでも来ていい”と言ってくれていたから。 優しい出迎えといたわりの言葉に、エミリアの気持ちは激しく揺れた。 ハンサムで精悍なサムに強く抱きしめてほしいけれど、 赤ちゃんと私に対して何の義務もない彼に迷惑はかけられないわ……。 いかにもイギリス作家らしい繊細な物語を紡ぐC・アンダーソンの新作をお届けします。身重のエミリアは、やむなくサムの屋敷で暮らし始めますが、けなげにも仕事と住む家を探そうと努めます。そんな彼女を見かねたサムは庭の手入れをしてほしいと申し出て……。

仮面の富豪とエマの秘密仮面の富豪とエマの秘密

人生を変えた、あの夜の甘美な過ち。 宿した命の秘密を、彼はまだ知らない。 きらびやかな仮面パーティの夜、エマは生まれて初めて激しい恋に溺れた。 目が合った瞬間に惹かれあい、顔も名前も知らないまま体を重ねたが、 ふたたび会う約束はしなかった。仮面をかぶった私は大胆で奔放な女。 でも本当は地味で退屈。素顔の私を知れば、彼はきっと幻滅するわ……。 だが3カ月後、仕事で派遣された会社のハンサムな社長、 ジョナの手を見た瞬間、エマは心臓が止まりそうになった。 そこにはふたりが互いを忘れないようにと刻んだ目印があったのだ。 あの運命の夜の恋人はーーおなかの子の父親はーーこの人なの? 妊娠に悩むエマの心も知らず、デートに誘ってきたジョナ。 ああ、彼は私が誰だか気づいてもいない……。 鮮烈デビュー作、D-1581『愛を忘れた氷の女王』の奇想天外なストーリー展開と個性豊かなキャラクター描写で話題をさらい、一躍人気作家となったA・ローレンス。今作では、“氷の女王”の異名をとる姉シンシアと正反対な性格の妹がヒロインになります。

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