小説むすび | 2018年7月13日発売

2018年7月13日発売

ギリシア富豪の花嫁の掟ギリシア富豪の花嫁の掟

甘い蜜月も、結婚も、愛も、 刹那の幻にすぎなかった……。 最愛の父の死に打ちひしがれていたリンジーは、五番街を彷徨うなか、 ギリシア富豪アントニオスと出会い、めくるめく恋に落ちた。 それが、悲劇の始まりだったーー夢のような蜜月を経て結婚し、 ギリシアでの新婚生活が始まったが、異国の花嫁を待っていたのは、 彼女を白眼視する冷たい家族と、慣れない上流社会の洗礼だった。 夫は仕事しか愛さず、孤独に耐えかねたリンジーは母国に逃げ帰った。 やがて、アントニオスが半年間の沈黙を破り、彼女を連れ戻しに来た。 「余命わずかな母のためギリシアに戻れ。これは夫としての命令だ」 わたしを愛しているから戻ってほしいわけではないのね……。 リンジーは失望しつつも、わずかな愛の残骸にすがり、要求をのんだ。 涙誘う愛の物語を紡ぎ続ける作家ケイト・ヒューイットの2部作〈新妻物語〉の第1話。リンジーが幸せなシンデレラでいられた時間はあまりに短いものでした。離婚を望むならギリシアへ戻ってこいと主張する夫ですが、彼女が本当に望むのは、彼の深い愛で……。

愛のため夜を駆けて愛のため夜を駆けて

彼と赤ちゃんと一緒に生きていきたい。 でもそれは、願うのも愚かな夢物語……。 小さな小さな天使さん、お願い、早くパパを安心させて。 看護師ナディアは、生死の境をさまよう早産の双子に語りかけた。 双子の父親で医師のギデオンは、不眠不休の看護でもはや倒れる寸前だ。 今回の代理母出産を望んだ妻とは、すでに離婚が成立したらしい。 複雑な事情を抱えた彼を案じつつ、赤ちゃんたちの世話を焼くうち、 ナディアは3人を愛し始め、ずっとそばにいたいと願うようになる。 けれども彼女は、人に話したくないつらい過去を心に秘めていた。 十代のころ、実の父親によって悪党に売り飛ばされたのち、 そこでの生活に耐えかねて逃げ出し、今なお忍び暮らしているのだ。 父子との絆が深まるほど、身を引くべきだという切ない思いが増し……。 愛と切なさで読み手の胸を揺さぶるジョージー・メトカーフ。本作では、壮絶な人生を歩むナディアを主人公に、すべてを乗り越えた愛は何よりも強いと感じさせてくれる珠玉のロマンスを描きました。

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