2018年9月25日発売
遺伝子操作で新しい生物が次々に作られ、食べ物は合成物ばかり。人々は巨大企業とエリートたちに支配されている。人工世界に異議を唱えるエコ原理集団「神の庭師たち」と、その中で暮らす孤独な女性トビーと少女レン。突然、新型ウイルスが襲ってきて地上は廃墟となる。偶然生き残ったトビーとレンは、それぞれの隠れ家で固唾を吞んで様子を窺う。圧倒的な構想力と息もつかせぬストーリー展開で読ませる近未来小説。
遺伝子操作で新しい生物が次々に作られ、食べ物は合成物ばかり。人々は巨大企業のエリートと平民に二分されている。人工世界に異議を唱えるエコロジカル宗教団体「神の庭師たち」と、その中で暮らす孤独な女性トビーと少女レン。突然、新型ウイルスが襲ってきて地上は廃墟となってしまう。偶然生き残ったトビーとレンの運命は?圧倒的な構想力と息もつかせぬストーリー展開で読ませる近未来小説。「マッドアダムの物語」三部作の第二作、待望の邦訳。
高校生の岡崎直樹を殺人者へと仕立て上げた川上邦明の遺体が発見された。刑事企画課特別捜査官の東堂定春は、ミハンシステムにおける過去2件のテストケースで関わった人物が事故死、失踪している点に注目する。彼らに共通しているのは、法で裁けなかった犯罪者だということだ。妻と娘を殺された井沢範人をはじめ、犯罪被害者となった過去をもつミハンメンバーの関与が疑われる。捜査が進むなか、川上殺しの重要参考人として連行されたのは井沢だった。犯人は井沢なのか、それとも別の人物か。そして桜木泉の“死”の真相は…?数々の謎が解明されていき、いよいよ物語は衝撃のクライマックスを迎える!
第二次世界大戦中のアメリカで、強制退去によって追われた日系人の一家。 彼らはユタ州の砂漠にある収容所に送られる。家族それぞれの視点から語られる、有刺鉄線の内側で過ごす日々……。 オオツカの長編デビュー作、待望の新訳。 「かつて、「日本人」であるというだけで、囚われたひとたちがいる。ひどいめにあわされたひとたちがいる。かれらの普通の日々を狂わせたのは、「神」だった」 ーー温又柔(小説家) 「歴史のけたたましい音の下でひっそりと息を殺していた、名もなき声の数々が、物語のなかでこだまする。不穏で、残酷で、そして美しい言葉が」 ーー藤井光(アメリカ文学研究者) 【内容紹介】 カルフォルニア州バークレーで暮らす日系アメリカ人家族に突然訪れた不幸。 パール・ハーバーの夜、父親が尋問のためFBIに連行された。 そして翌1942年春のある晴れた日、街のいたるところにあの告知が現れた。「強制退去命令十九号」。 残された母親とその子ども二人が、込み合う列車に乗り込み、たどり着いたのは、ユタの埃っぽい砂漠の有刺鉄線で囲われたバラックの町だった…。 「天皇が神だった」あの時代、名もなき家族の人生が深く、大きくゆさぶられる…。 『屋根裏の仏さま』でPEN/フォークナー賞を受賞した、ジュリー・オオツカのデビュー作が小竹由美子の新訳で復刊。 強制退去命令十九号 列車 あのころ、天皇は神だった よその家の裏庭で 告白 訳者あとがき