2018年9月27日発売
天才絵師「写楽」を売り出すー。それは知られざる“絵師”を中心にした空前のプロデュースだった。関わる者をわずかにとどめ、世間を欺く大仕掛け。正体不明の絵師は、噂が噂を呼んで大評判に。だが、気づいた者がいた…。思わぬ窮地に陥った仕掛人は、まさかの“禁じ手”を打つ。写楽は、なぜ謎のまま姿を消したのか。それが「写楽事件」を解く鍵だー。傑作時代小説。
はじまりは一九六七年のニューヨーク。文学を志す二十歳の青年の人生は、突然の暴力と禁断の愛に翻弄され、思わぬ道のりを辿る。フランスへ、再びアメリカへ、そしてカリブ海の小島へ。章ごとに異なる声で語られる物語は、彼の人生の新たな側面を掘り起こしながら、不可視の領域の存在を読む者に突きつけるー。新境地を拓く長篇小説。
15世紀イタリアに生きたルネサンスの画家と、母を失ったばかりの21世紀のイギリスの少女。二人の物語は時空を超えて響き合い、男と女、絵と下絵、事実と虚構の境界をも鮮やかに塗り替えていく。そして再読したとき、物語はまったく別の顔を見せるー。未だかつてない楽しさと驚きに満ちた長篇小説。コスタ賞、ベイリーズ賞、ゴールドスミス賞受賞作。
みんな、一人で生まれて一人で死ぬ。だから今は一緒にいよう。鬼才ビートたけしが贈る冴えない男と愛犬の、笑いと涙の物語。たけし節全開のネタに笑い、とつとつとした語りに泣き、最後は胸があたたかくなる。大人のための、孤独と慈しみの寓話。画才溢れる挿絵17点を収録!
NFLのフットボール・スタジアム4カ所で同時爆弾テロが発生、1000人規模の死者が出た。ワシントンDCでは各省庁で善後策が講じられたが、有効な方策は見いだせなかった。アメリカ大統領ワイアット・ミドキフは、ふたたび攻撃にさらされた本土を守るため、前政権の予算削減のあおりを受けて廃止に追い込まれていた国家危機に即応する諜報機関「オプ・センター」を再び立ち上げることを決意する。元オプ・センター長官が新長官として推挙したのは、チェイス・ウィリアムズ海軍大将だった。国際謀略サスペンス新シリーズ第一弾!
新生オプ・センターは、全米を震撼させた同時爆弾テロ事件を10ヶ月で解決に導き、順調な船出を飾った。一方、サウジアラビアの地では、新たなる謀略がアリー・アル=ワンディー王子の手で実行に移されようとしていた。ペルシア湾に展開する空母打撃群を狙うキラー・ミサイルの秘密とは?究極の選択を迫られた大統領の決断は如何に?ウィリアムズ長官率いる機関のメンバーは、現地で事件に直面した兵士たちとともに巨大な陰謀に立ち向かう。あの“オプ・センター”シリーズ、待望の再始動!
神罰に抗い、人間と竜が結託して神様を殺してしまった世界。創造者を失った世界は次第に崩壊しはじめ、大地は汚染し“腐れ神”と呼ばれる神の呪いが跋扈。人々は竜の遺物で創られた武器“竜具”でかろうじてそれに抗っていた。クラウ・タラニスは、ガラティア王国の第3王子だが、母が庶民の出の側室のため王族とは見なされないばかりか、触れるだけで竜具を壊すため“ガラクタ王子”と蔑まれる日々を送っていた。そんなクラウが、自らを王を予言する者と言い張る、竜族の生き残りの少女“リア・ファール”と出会い、自らの運命を変えてゆくーのちに英雄となるクラウが、心強い仲間達と出会い、人々のために世界を変えてゆく、王道ファンタジーが今幕を開ける!