小説むすび | 2018年9月発売

2018年9月発売

マーティン・イーデンマーティン・イーデン

絶望の青春──ジャック・ロンドン自伝的物語  20世紀初めのアメリカ西海岸オークランド。労働者地区で生まれ育った若者マーティン・イーデンは、船乗りとなり荒っぽい生活を送っていたが、裕福な中産階級の女性ルースに出会い、その美しさと知性に惹かれるとともに文学への関心に目覚める。生活をあらため、図書館で多くの本を読んで教養を身につけ、文法を学んだマーティンは作家を志し、海上での体験談、小説や詩、評論を次々に書いて新聞や雑誌に送るが一向に売れず、彼が人生の真実をとらえたと思った作品はルースにも理解されない。生活は困窮し、絶望にかられ文学を諦めかけたとき、彼の運命は一転する。  密漁者、船乗り、放浪者などを経て作家に転身、『野性の呼び声』で世界的名声を獲得したジャック・ロンドンが、自らの体験をもとに書き上げた自伝的小説。理想と現実のはざまで闘い続ける創作者の孤独な栄光と悲劇を圧倒的な熱量で描いたこの作品は、多くの作家や芸術家に影響を与え、読者の心を揺さぶり続けてきた。20世紀初頭アメリカの階級社会の中で、独学で自己向上を目指す主人公の苦闘は、苛酷な格差社会の入口に立つ現代の若い読者にも切実に受け止められるだろう。

紫骸城事件 inside the apocalypse castle紫骸城事件 inside the apocalypse castle

出版社

講談社

発売日

2018年9月20日 発売

アニメ化決定「ブギーポップ」シリーズと並ぶ上遠野浩平の傑作ミステリ×ファンタジー! 紫骸城ーーかつて世界を恐怖で蹂躙した魔女が造り上げた呪詛満ちる地。暗黒の森に聳えるいわくつきの城塞に、最も優れた魔導師を決める〈限界魔導決定会〉の参加者たちが集う時、突如、世界一の防御呪文の使い手が惨殺され、連続殺人の惨劇が幕を開ける! 脱出不可能な密室で起きた殺戮の謎に迫るは、悪名高き戦地調停士〈ミラル・キラル〉 世代を問わず長く読み継がれる上遠野浩平の傑作ミステリ×ファンタジー アニメ化決定「ブギーポップ」シリーズと並ぶ上遠野浩平の代表作! 紫骸城(しがいじょう)--かつて世界を恐怖で蹂躙した魔女が造り上げた呪詛満ちる地。 暗黒の森に聳え立ついわくつきの城塞に、最も優れた魔導師を決める〈限界魔導決定会〉の参加者たちが集うとき、突如、世界一の防御呪文の使い手が惨殺され、連続殺人の惨劇が幕を開ける。 「魔女の呪い」としか思えぬ、脱出不可能な密室で起きた殺戮。 悪名高き双子の戦地調停士〈ミラル・キラル〉が真相に迫る!

到達不能極到達不能極

出版社

講談社

発売日

2018年9月20日 発売

2018年、遊覧中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。第64回江戸川乱歩賞受賞作! 衝撃の受賞作なしから1年ーー。 こんな熱量を、興奮を待っていた! 賞始まって以来、最大スケールの冒険ロマン、ここに爆誕!! 第64回江戸川乱歩賞受賞作 2018年、遊覧飛行中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。 1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。 現在と過去、二つの物語が交錯するとき、 極寒の地に隠された“災厄”と“秘密”が目を覚ます!

叙述トリック短編集叙述トリック短編集

出版社

講談社

発売日

2018年9月20日 発売

*注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください。本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状! *注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください。 本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状! よく「叙述トリックはアンフェアだ」と言われてしまいます。これが叙述トリックというものの泣きどころです。 では、アンフェアにならずに叙述トリックを書く方法はないのでしょうか? 答えはノーです。最初に「この短編集はすべての話に叙述トリックが入っています」と断る。そうすれば皆、注意して読みますし、後出しではなくなります。 問題は「それで本当に読者を騙せるのか?」という点です。最初に「叙述トリックが入っています」と断ってしまったら、それ自体がすでに大胆なネタバレであり、読者は簡単に真相を見抜いてしまうのではないでしょうか? そこに挑戦したのが本書です。果たして、この挑戦は無謀なのでしょうか? そうでもないのでしょうか?その答えは、皆様が本書の事件を解き明かせるかどうか、で決まります。(「読者への挑戦状」より一部抜粋)

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