2019年1月26日発売
東京地方検察庁特別捜査部検事の芦名誠一は、アフガニスタンで起きた邦人殺害事件の背後に大物政治家がいたとの情報を得て現地に飛んだ。合わせて、捜査一課の中原と公安の沢木警部も現地入りし捜査に協力することに。地元警察はテロだというが、芦名たちは被害者を狙った殺人事件だと推察し捜査を進める。不安定なアフガニスタン情勢、アメリカの関与、政権からの圧力ー。指揮権が発動される前に真実を解明すべく、芦名たちは持てる力を結集し事件に挑む!
世田谷で発生した不審死事件。鑑識が到着する前に、厚労省の外郭団体で「ドールズ」と名乗る組織が現れ、現場を警察から横取りしてしまう。感染症の疑いかと思われたが、彼らの行動を不審に感じた警視庁捜査一課の川村直樹は、事件後に知り合ったサイバー犯罪捜査官の高倉竜生と捜査を始める。次第に明らかになったのは、政府が28年前から隠してきた一級の国家機密だった…。巨大な運命の渦に巻き込まれた人間たちの、“いのち”を巡る物語が動きだす!
第160回芥川賞受賞作。 NHK総合「おはよう日本」 インタビューシリーズ「令和に生きる」に著者出演で大反響! それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。 あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。 新時代の仮想通貨小説! 仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。 中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。 小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。…… やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 …… 「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」--島本理生さん (TBS系毎週土曜日あさ9:30〜放送中「王様のブランチ」より ) 【芥川賞選考委員絶賛、選評より】 「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」--吉田修一さん 「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」--山田詠美さん 【各メディアで書評続々掲載中】 朝日新聞、讀賣新聞、毎日新聞、日経新聞、東京新聞、京都新聞、産経新聞、赤旗、共同通信、週刊朝日、週刊新潮、東京新聞、ダ・ヴィンチ…。
今年33歳になる竹宮ひかるは、結婚を前提に交際していた相手の母親から、手切れ金と共に息子と別れるよう言い渡される。幼い頃から母に束縛され、上京してきてからも人生が思い通りにいかない。そんな時、亡くなった父から、一通の封筒が届く。そこには携帯の番号と「開けるヒント」という言葉が書かれていた。その番号の相手は、ひかると高校時代に孤独を分け合い、いまも孤独の只中にいる達郎だった。再会した二人は、修学旅行で乗った特別列車「あおぞら号」にいた、幸運をもたらすと伝えられている「ソラさん」を思い出す。彼を見つけることが、いまの人生を変えるきっかけになるのではないかと思い、二人の「ソラさん」を探す旅が始まる。
あらゆる小説ジャンルを呑み込み笑い飛ばす強靱な文体。アイヌ文化と「ヤマト」の差別に対する苛烈な問題意識ーおそるべきゲリラ作家の入手困難な代表作を精選し、知られざる傑作長・中・短篇6作を(ほぼ)初書籍化するメガ・コレクション。