2019年10月発売
百七十年後に現れる鬼神と対峙するため、甚太は甚夜と改名し、第二の故郷・葛野を後にした。幕末、不穏な空気が漂い始める江戸に居を構えた甚夜は、鬼退治の仕事を糧に日々を過ごす。人々に紛れて暮らす鬼、神隠しにあった兄を探す武士……人々との出会いと別れを経験しながら、甚夜は自らの刀を振るう意味を探し続けるーー号泣必至と絶賛の嵐だったWEB小説シリーズ第二弾!
日没寸前の川沿いに、不思議なポストがあらわれる。それはあらゆる人間の願いや苦しみを受け止めるポストだったーー。ポストの管理人である「私」は悩みを寄せる人々に返事の手紙を書き続ける、まるでなにかの贖罪のように。励ます側である「私」こそ、じつは出口のない苦悩にあえぐ傷だらけの人間だったのだーー。ぎりぎりからの反転、呆然とする耀き。様々な境遇にいる人たちの手紙によって織りなされるこの物語は、世界12言語に翻訳され感動を呼んだ『あん』の著者のもうひとつの原点である。 目次 1 悩みの手紙 2 人の国 3 河の街 4 樹の街 5 命の本流 6 チャンパの花
すっかり領主としての自覚が生まれたクルスとともに、さまざまな領地に向かい、クルス領を固めていくアルフレッド。そんななか、極地に転移魔法陣を設置しに行っていたティミショアラが戻ってきた。みんなで極地に向かい、ついに践祚の時を迎えるシギショアラ。そんなシギのもとには、方々から多くの古代竜たちが祝福と忠誠を誓うために訪れるのだった。「…それはあれだ、死神の呪いだな」一方、ティミの一言をきっかけに、アルのひざに掛けられた呪いの正体が明らかになる!なんとかひざに掛けられた呪いを解こうと動き出すアルたちだったが、ひょんなことからモーフィが魔牛になったり、アルの予想外な正体が判明したりと、事態は思わぬ方向に動き出してー!?痛むひざを庇いながらも、仲間たちと毎日楽しく、時に無双して過ごす、Sランク最強魔導士ののんびり無双なスローライフ、新たな仲間も加わってお届けする第5弾!!
最強賢者、街をも滅ぼす強敵を殲滅する! ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 不遇の死を迎えた男が、生まれ変わった先で目にしたのはーー かつてプレイしていたVRMMOに酷似した世界だった。 だが、その世界の住人たちは 基本的なスキルすらもまともに扱えていなかった。 最下級職業「ノービス」だったエルドは、 ゲームで得たテクニックと知識で瞬く間に周囲を凌駕。 さらには、この世界では存在すら知られていない「賢者」へと転職を遂げ、 最高峰の知識と力を併せ持った最強の存在へと成り上がっていく。 かつてない魔物の大量発生ーー。 そんな噂を耳にしたエルドは、危機的な状況に陥ったエリアス大森林を訪れる。 その地では、異常なまでの数の魔物が街を脅かし ついには人々が移住を余儀なくされる事態にまで至っていたーー。 もはやなすすべもなく、誰の手にも負える状態ではなかったが、 溢れ出す膨大かつ凶悪な魔物の群れに、エルドは単独で立ち向かう! 最高峰の知識と最強の力を持つ賢者は、不可能さえも可能にする!!!
【乙姫さまからのメッセージ】 ……乙姫さまよ永久に…… 夢の約束・太郎 2 《乙姫さまは地球の運命を救えるのか?……》 《MESSAGE FROM PRINCESS・OTOHIME》 前作は、浦島太郎のその後を少年太郎が夢で解き明かしていくが、本作では乙姫さまに視点を移し、なぜ乙姫さまは地球に来たのか? そして、なぜ太郎に地球の運命を託したのかを解き明かしていく。 それは、愛ある地球は救いの道を与えられるが、愛のない地球は、滅ぼされる運命という事だった。 その調査は順次、三姉妹のヒミコ・オトヒメ・ミコトに託されたが、乙姫さまの緑色惑星イクスと地球とは、時空の歪みにより千倍という時間差があった。 その時間差を解消させる為、究極の化学物質(若返りが出来るという不老不死の水)が、使われる事となった。 さらに、どういう訳か別の化学物質(逆作用の老化促進剤)も同時に開発され、調査船に積まれていた。 しかし、乙姫さまの母星イクス(10星)に敵対している赤色惑星ゼルガ(Z星)では、乙姫さまが地球へと持参した不老不死の水を奪う作戦が、秘かに実行に移されていた。 そんな企てがあるとは露知らず、乙姫さまは任務を遂行して行くが、さらなるトラブルが待ち構えていた。 果たして………… 【ミクロショック!】 改訂版 異次元への旅立ち 1 時空の裂け目に迷い込んだ冒険記 1 《……生命体宇宙のミクロ世界……》 MICRO-SHOCK! 新開発されたタイムマシンの実験中、思わぬトラブルに遭遇した健は、意思に反し異次元へと追い込まれてしまうが、そこからが驚くべき冒険の始まりだった……。 迷い込んだ異次元世界は同じ場所で同じ人が住む世界だったが、そこは全く違う世界だった。 そこは、ミクロ人が居住する生命体宇宙の中に存在する極小ドームだった。 その生命体宇宙とは、持ちつ持たれつという関係で体内を維持管理していたが、ウイルスや細菌らの攻撃で危機がたびたび起こる。 しかし、そんな窮地も乗り越えてきたものの、新たな病が発覚し生命体宇宙は危機的状態に陥り、ついにドームの防御シールドも破られる。 即その対策は取られたものの、すでに限界値を超え手の施しようのない状態にまで追い込まれていった。 結果、この生命体宇宙の死は避けられなしと判断され、已む無く脱出を余儀なくされる。 脱出後、生まれたばかりの新たなる生命体宇宙に移住しようとするが、そこは意外な生命体でもあった。 「あ、有り得ない……」 そして、今までいた生命体宇宙も驚くべき生命体だった……。 「う、嘘だろう……」
伊賀忍者の末裔・流英次郎とその一統は、影将軍に隠密の護衛役として仕え、幕府の危機を幾度も救ってきた。その影将軍が正統の血筋に返すため、後代家宣に将軍職を譲ることを決意する。だが、幕閣、大奥、御三家と思惑と野心が交錯し、すさまじい抗争が勃発する。闇の世界で刺客と刃を交える英次郎一統は、影将軍の治世を護るため、最後の戦いに向かう。そして英次郎を慕うものの、生き方を異にする天才女医おそでとの結末は!?
親に捨てられ、家もない孤独な少女・繁あね。病気で膿だらけの彼女に声をかけられた「私」は、ふと彼女に得も言われぬ美しさを垣間見る。生命の奥から立ちのぼる美を描き出した表題作他、凋落した武士のもとに現れ、男を立ち直らせていく女性の強さを優美に描いた「あだこ」など。女の美の真髄を匂やかに綴った七篇。
警視庁捜査一課刑事の宇田川の同期、特殊班の女刑事が「しばらく会えなくなる」と言い、音信不通となった。かつて公安にいた同期と同じように……。「同期」シリーズ完結篇! 公安を辞めさせられた男。特殊班で消息を絶った女。 たとえいなくなっても、俺たちは同期だーー。
幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線のチケットに着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「早く日本へ帰れ」という脅迫が。二三子はどこに? 脅迫者は誰なのか? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う。
湘南新宿ラインで痴漢事件が発生。死亡した容疑者の遺留品から空薬莢が見つかり、事態は急転する。聞き込み中の捜査員が撃たれ、銃撃犯はサブマシンガンを持ったまま逃走。さらに警視庁には、駅を狙った銃乱射テロ予告が、複雑な首都圏の鉄道網を利用して警察を翻弄するテロリストに、鉄道捜査班が挑む!シリーズ第2作。
簡単になんて諦めきれない。だから苦しんだ。 もう諦めた方がいいのかな……そう迷っているあなたへ。 『海の見える街』の著者がおくる、今折れそうな心に響く7つのエール! 辛くて苦しくて、それでもなんで漫才やってんだ?--若手お笑いコンビ 新城・溝口 諦められないこの恋は、心を醜く染めていく。--マネージャー 鹿島 田舎に帰って良かった。でも、もう一度夢を見たいと願ってしまう。--元人気芸人 長沼 どんな道を選んだって間違いじゃない。あなたを支えてくれる人はきっといる。 決死の覚悟でオーディション番組に挑むも、敗退した新城と溝口。 ライバル達が売れていく中、バイトと稽古に明け暮れるだけの日々は心を蝕んでいく。 どん底でもがきつづけた先に見出した、それでも漫才をやりたい理由とは? 弱小お笑い事務所を舞台に、夢を追う者達の挫折と成長を描いた人間ドラマ! コンビ ラブドール 中間地点 ファンシー 歯車 南部芸能事務所 サンパチ
「皆さん、おはようございます、日直の杏子(アンズ)です」「拒食も過食も不眠も自傷の一種だ」「僕はあなたがたを愛しているので、方法は記しません」「関東地区でパーティー希望です」「それでもお願いだから!」「俺は死にたくない!」「だってわたしはもう子供じゃないから!」人々の声は、あなたに届くでしょうか? 第39回野間文芸新人賞受賞作。 剃刀みたいな文章が 「居たい」と「痛い」を引き裂く。 ぱっくり開いた穴はどうせ空っぽなのに、 なぜだかいつまでも目が離せない。 --- クリープハイプ 尾崎世界観さん
高校二年の南尾小百合は、ある日、通学途中にバスを乗り過し、終点の小さな町に降り立つ。しかし、そこで一人の男性に出会った後、行方不明になってしまいー(表題作)。どこへでも突然現れる、警視庁捜査一課の名物男・大貫警部が、今日も事件の現場に居合わせる。謎あり笑いありの大人気シリーズ最新刊!
人生を八十年とし、それを四で割ってみた。 四は四季の四である。 すると、今年五十のわたしは、秋の真んなかにいたーー。 どこにでもある日々が、ここにしかない物語に変わる。 山本周五郎賞受賞&直木賞候補作『平場の月』の著者による、 大人の心に寄り添う、切なく優しい短編集。
累計240万部の突破の超人気シリーズの粋を集めたベスト集。 恐怖、感動、笑い、涙……そして最後にやってくるだまされる快感! たった5分の中で起こるドラマが、日常をリフレッシュさせる。 ティーンから大人まで、どこから読んでも楽しめるショート・ショート集。 朝読にも最適。親子で楽しめるアンソロジー。 書下ろしを含む22編を収録。
ぶらり浅草、ちょいと色恋。浅草・下町長屋の住人たちが降りかかる騒動を解決。注目女流時代作家、人気のシリーズ、第2弾! 吉原の妓楼・尾張屋で、遊女の小間物を盗んでいるやつがいる。楼主の頼みで、真一郎と大介は盗人探しに乗り出すが……。不遇な遊女の運命に涙する「盗人探し」ほか、元矢師の用心棒・真一郎と洒落者の大介、出自不明の美女・多香など、貧乏長屋の住人がおせっかいと男気で事件解決に奔走する! 目次:第一話 盗人探し 第二話 預り物 第三話 破寺の雪女 第四話 辻射り
全焼した自宅から精神科医の焼死体が発見された。自殺か他殺か。姿を消した妻の行方は。捜査が難航する中、京都府警の片岡真子は精神科医の遺品から、ある女性の事故死を知る。彼女の遺した「想い」に気づいた真子は、裏で糸を引く、人の心を持たぬ男に立ち向かうが。女性刑事の閃きが光る、本格警察ミステリー。
羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。出迎えたのは、「色武者」や「電波塔」などとあだ名される、ひと癖もふた癖もある老人たち。なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚える。記憶の森に潜り込む千夏と相棒の大地。二人を待っていたものは……!
遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭けー。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作 はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史