2019年10月発売
コロンバの自宅付近で国家憲兵が惨殺される。コロンバに疑惑の目が向けられるなか、廃業したクリニックで昏睡状態のダンテが発見された!徐々に回復する彼とコロンバに、政府のテロ対策チームが協力を依頼してくるが…。また惨劇が起きる前に、ふたりはダンテの弟を名乗る男レオを止められるのか?猛々しい捜査官との閉所恐怖症のコンサルタントのコンビが活躍するイタリア発ベストセラー・サスペンス、ついに終幕!
ある女性が失踪した。その後、彼女に関する衝撃的な映像を収めたテープが新聞社に送られてくる。その映像はインターネットを席捲し、噂や憶測、陰謀論が湧き上がる。ゼイディー・スミス、エイドリアン・トミネ絶賛。現代社会を映し出す傑作グラフィックノベル
ある晩、父が失踪した。少年ジェムは、金を稼ぐために井戸掘りの親方に弟子入りする。厳しくも温かい親方に父の姿を重ねていたころ、1人の女に出会う。移動劇団の赤い髪をした女優だ。ひと目で心を奪われたジェムは、親方の言いつけを破って彼女の元へ向かった。その選択が彼の人生を幾度も揺り動かすことになるとはまだ知らずに。父と子、運命の女、裏切られた男…。いくつもの物語が交差するイスタンブルで新たな悲劇が生まれる。ノーベル文学賞作家の傑作長篇。
我が名誉と、我が命と、我が翡翠にかけて。翡翠の力を飼い慣らし、抗争に明け暮れる男たちの血塗られた戦いに勝ち残るのは、誰かー異形の城市を舞台に展開するSFアジアン・ノワール!世界幻想文学大賞受賞。
長年敵対してきた2つの国、イクシアとシティア。両国はいま、支配欲に駆られた悪しき集団“結社”の手に落ちようとしており、最高司令官さえも操り人形と化していた。いまだ魔力の戻らぬ中、イレーナは未来を、大切な人たちを守るため最後の闘いへと向かうーヴァレクら残されたわずかな仲間と共に。死刑宣告を受けながらも毒見師として生きながらえたイレーナの壮絶サバイバル、堂々完結!
海面が上昇し、陸の大部分が海に沈んだ2130年。マイラは小舟で島を転々としながら、生き別れの娘ロウを捜している。7年前、身重のマイラを置いて、夫は娘だけを連れて逃げた。あるとき、その娘が北の辺境で生きていることが判る。そこは武装集団の支配下にあり、年頃になった少女達は一斉に“繁殖船”に乗せられるのだという。マイラは一路北の果てへ向かったーすべてを賭け、娘を救うために。
伯爵家の次男として生まれたアレンはある日、前世でも同じように貴族家の次男で、当主となった兄に殺されたことを思い出す。このままでは今世でも兄に殺されるかもと危惧したアレンは、次期当主の座をかけた勝負に挑む。 そんなある日、政略結婚の話が舞い込んできた。後ろ盾を得るために受けることを決意したのだが……
戦鬼と呼ばれた男、王家に暗殺されたら娘を拾い、一緒にスローライフをはじめる最新第2巻!!
ついに完結! 大ヒット『後宮の烏』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズの著者がおくる 「家」が語るご近所事件簿、第5巻。 <椿屋敷>と呼ばれる一軒家に住む香澄(かすみ)と柊一(しゅういち)は、ワケあって結婚した"偽夫婦"であるーーとはいうものの。 香澄が柊一への気持ちを自覚したことで、ついに……。もちろん柊一も、ずいぶん前から香澄のことを憎からず想っているのだ。 町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。 松江の紅白椿、七変化椿、もうひとつの椿屋敷……!? 三者三様の夫婦のあり方にふれ、ふたりも"二人の"関係を見つめなおしーー。 第一話 二匹のねずみ 第二話 神さまの花 第三話 椿屋敷の若夫婦 すみれ荘にてー真昼の星ー すみれ荘にてー廣田くんの受難ー すみれ荘にてー三人寄ればー 小春日和 仲良し夫婦に訪れる、じんわり染みる……大団円!
今度の舞台は『鍵屋甘味処改』の"お隣"! 恋する男子の和菓子な日々、ついにシリーズ完結! 『つつじ和菓子本舗』で和菓子職人の見習いとして修業中の多喜次は、相変わらず困ったひとを放っておけず、他人のために奔走する毎日を送っている。 最近は、美人のキャリアウーマン・亜麻里から熱心なアプローチを受けているが、店の看板娘かつ片想い相手である祐雨子の友人ということで、無下にもできずに困っている。 そんな中、同僚の柴倉と祐雨子が急接近! 和菓子職人として先を行く柴倉へのコンプレックスもあり、珍しく多喜次は落ち込む。 一方の祐雨子も、押せ押せの亜麻里とたじたじの多喜次に胸をざわつかせていた。多喜次の長い片想いに、ついに決着の時が訪れる…!?
一度見た人間の顔は忘れないーー 「特殊」な能力を持つ新米刑事と「努力型」のエリート上司の事件ファイル! 警察学校を卒業したばかりの麻生瞬。 憧れの警視庁刑事部捜査一課に配属されたのだが、彼のデスクがあったのは地下二階、上司が一人いるだけの「特殊能力係」だった。 業務内容は指名手配犯の顔を覚えて街中で見つけ出す「見当たり捜査」と呼ばれるもの。 なぜこの係に配属されたかわからない瞬だったが、上司の徳永に言われて気がついた。 一度でも見たことのある顔なら必ずわかる、というのはどうやら普通ではないらしい......? 翌日からすぐに成果をあげはじめた瞬だったが、なぜか命を狙われるようになりーー。 15年前の代議士死亡事故との関係とは!?
商標乗っ取り、パロディ商品、特許侵害……飲料メーカーOL亜季が知的財産のトラブルを解決!痛快お仕事小説。 群馬の中堅飲料メーカー「月夜野ドリンク」に勤める亜季は、知的財産部に異動になった。 親会社から出向してきた上司の北脇は、弁理士資格持ちの知財エリートながら、全国の名物菓子を取り寄せては一人で楽しむ変わり者。 張り切って仕事を始めたとたん、服飾ブランドを営む親友が悪徳企業に訴訟を起こされそうになったり、 自社製品のロゴを改変したパロディ商品が発覚したりと、亜季は慣れない業務に振り回される。 そのたびに北脇の知識と経験に支えられ、なんとか乗り越えてきた矢先、月夜野ドリンクが社運をかけて開発してきた新製品のお茶が、 他社の権利を侵害しているとの理由で発売中止の危機に。 みんなが努力して開発した、汗と涙の結晶の技術を守るために、亜季ができることは!?
シェイクスピア演劇を監視する『国際シェイクスピア法』を英国議会が制定して十年、日本でも文科省に国際シェイクスピア警察課が設置されて五年。学生演劇界にその名を轟かせていた天道は、前途を嘱望されながらシェイクスピア警察となっていた。一方、天道と並び称された空也は、自由な表現を求め、シェイクスピア・テロリストとして地下公演をくり返し…!?
弱小「すずめバス」のバスガイド・町田藍は、エリートサラリーマンの元木から「自殺した親友を偲ぶバスツアーをしたい」と依頼を受け…(「友の墓の上で」)。億万長者と結婚した藍の親友・みどり。だが、その結婚式で真珠を贈られた招待客が次々と殺されて!?(「夢は泡に溶けて」)など全6編を収録。幽霊と話せる能力を持つ霊感バスガイド・藍が怪事件を解決する人気シリーズ第8弾!