2019年12月5日発売
飛騨の代官の息子・小野鉄太郎(後の山岡鉄舟)は父の死を機に、弟らとともに江戸に向うが、他家に養子になるための持参金三千両を狙った賊に襲撃を受ける。江戸では旧知の勝麟太郎(後の勝海舟)、山岡謙三郎(後の高橋泥舟)と再会、剣や槍の修行に励むが、謎の集団「コクトウグミ」と死闘を繰り広げることに。幕末三舟の若き日を描く時代活劇!
小さな宅配便会社に勤める独身中年・吉岡大吉は、配属変更で運転免許が必要になり、合宿免許へ行くことに。渋々出かけた大吉だったが、自動車学校では色白でおっとりした未亡人、クールビューティな美人教官、涙をぬぐう黒髪の人妻と出会う。教習車でのセクシーレッスン、真夜中の特別補習を経て、大吉は合格できるのか!?「ほっこり官能」の決定版!
アガサの住む村に若い副牧師が赴任してきた。これが見目麗しいイケメンとあって、日曜の教会には女性たちが殺到。アガサはその副牧師からじきじきにディナーへ招かれ有頂天。ところがちらほらと彼の「裏の顔」が覗き始め……⁉
英国でただひとりの女性医師ガレットは、救貧院での診察の帰り道、たちの悪い男たちに付け狙われる。するとスコットランド・ヤードの元刑事イーサンに助けられた。彼はガレットを心配し、隠れてあとをつけていたのだ。謎めいたイーサンは、アイルランドの自治運動に関わりがあるという噂があるが、彼は危険な人物なのか。それとも……リサ・クレイパスの筆致がますます冴え渡る最新刊。
<内容紹介> 小さな活版印刷所「三日月堂」。 店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉ーー。 弓子が幼いころ、初めて活版印刷に触れた思い出。祖父が三日月堂を閉めるときの話……。 本編で描かれなかった、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。 <プロフィール> ほしおさなえ 1964年東京都生まれ。小説家。1995年『影をめくるとき』が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』にて、第12回鮎川哲也賞最終候補。『銀塩写真探偵』『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』「菓子屋横丁月光荘」「活版印刷三日月堂」シリーズなど著作多数。
(内容紹介) アイドルグループ「marshmallow15」に奇妙な脅迫状が届いた。 警護を引き受けたのは、メンバー・詩織の父親で、警備会社を営む万屋大悟。愛する娘に近づく有象無象(と謎)を蹴散らすべく、職権を乱用しまくって犯人を追うが、脅迫状に隠されていたと驚きの真相とはーー!? (プロフィール) 太田忠司 1959年愛知県生まれ。81年に「帰郷」で「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞。「少年探偵・狩野俊介」「目白台サイドキック」「名古屋駅西 喫茶ユトリロ」シリーズほか、『奇談蒐集家』『密原トリカと七億の小人とチョコミント』『道化師の退場』など著作多数。
切ないほど痛快で、 容赦なくきらめくシスターフッドの万華鏡。 すべての性の人々に中を覗いてほしい。 ブレイディみかこさん あらゆる書評がとりあげた話題の本が文庫化! 自分を呼ぶのに「私」も「あたし」もしっくりこない妙子が出会ったのは、一人称からフリーな夏実(「小桜妙子をどう呼べばいい」)。ほか、恋愛、友情、くされ縁……名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の関係を描く23篇。読後に世界の景色が変わる1冊です。 文庫版あとがき書き下ろし 装画 さかぐちまや
織田信正、通称帯刀。織田信長の庶子とされ、ごくわずかな史料にのみ名を残す彼は、一般的にはその存在を認められていない、“幻の長男”である。帯刀は、その知力と、母から与えられる謎の知識で、織田家の勢力拡大を後押しし、信長の上洛を“一年早めた”。そして朝倉家、仏教勢力との戦端が相次いで開かれる。彼は織田家に待ち受ける運命を変えられるのかー?
王都への冒険者大規模派遣のおかげでやや手薄なこのタイミングで、またもやスタンピードが発生! 溢れ出したスライムの大群を自慢の障壁魔法で撃退するシャーロットだったが、その数がやけに多く……? 一方、近隣の村から運び込まれた大量の魔物の山を前に、目を輝かせるのは解体担当のタチアナ。しかしその中に、大型で獰猛な魔物が潜んでいた! アーリズの町の冒険者ギルドで働くチートな受付嬢とその仲間たちを描く物語、待望の第2弾!!
世界中に「迷宮」が出現し、魔物が人々を襲うようになった世界。そんな魔物に対抗する「冒険者」に憧れた鏑木健吾は、冒険者学園に入学するも、才能がなく、いわゆる落ちこぼれとなっていた。 そんなある日。魔物の大量発生が起こり、健吾も避難誘導を行っていると、その最中に一人の美少女・実紅と出会う。彼女を守るために格上の魔物に立ち向かうものの、逆に魔法を使った実紅に救われる健吾。さらには振り返った実紅の笑顔に一目惚れした健吾は、あらゆる過程を吹っ飛ばしてプロポーズしてしまう。しかし、返答の代わりに実紅が語ったのは、彼女が背負う過酷な現実だった。その瞬間、健吾は新たな戦いを決意する。 実紅を助け出す。--そのためだけの冒険者に、俺はなる!
それで、その医者への感謝と敬意を込めて、その生まれた子どもはドクターと名づけられたわけよ。それがこの俺さ。ドクター・マリゴールド。 ディケンズみずから朗読する「クリスマス・キャロル」 「バーデル対ピクウィック」など人気を博した、 “声に出して読みたい”ディケンズの代表的朗読作品 5編を収録。