2019年12月発売
彼氏ナシ職ナシのお疲れ女子・衣都。定職につけず、唯一の肉親・祖父には「結婚して安心させてくれ」と言われる日々。ある日、お客様の“ご縁”を結ぶ不思議な喫茶店で、癒し系のイケメン店主・響介に出会う。三十歳までに結婚しないと縁結びの力を失ってしまう彼と、崖っぷちの衣都。気づけば「結婚しませんか⁉」と衣都から逆プロポーズ! 利害の一致で“かりそめ夫婦”になったふたりだが、お客様のご縁を結ぶうち、少しずつ互いを意識するようになって…。
「あなたが死ぬ日付は、7日後です」-突如現れた死神に余命宣告された渚。自暴自棄になり自殺を図るが同級生の女子・帆波に止められる。不愛想で凛とした彼女は、渚が想いを寄せる“笑わない幼馴染”。昔はよく笑っていたが、いつしか笑顔が消えてしまったのだ。「最後にあいつの笑った顔が見たい…」帆波に笑顔を取り戻すべく、渚は残りの時間を生きることを決意して…。刻一刻と迫る渚の命の期日。迎えた最終日、ふたりに訪れる奇跡の結末とは…!?感動の青春恋愛小説!
妹に婚約者を奪われ、婚約破棄を言い渡された貴族令嬢のエリカ。しかし同時に、温泉好きのOLだった前世の記憶が蘇る。家に居場所がなくなり、さびれた村でひっそり暮らしていたエリカだったが、その村も財源の危機に陥り、村興しのため一念発起!前世の知識を活かし、みんなが癒される温泉宿を作ることに。旅の途中だという謎の美青年・ライも加わり、旅館風の露天風呂付き温泉宿と名物料理を完成させるべく、ドタバタの日々が始まり…!?
高二の芹澤心菜は、東高のボス、不良で名高い及川聖と付き合っていた。ある日一緒にいたふたりは覆面の男に襲われ、聖だけが命を落としてしまう。死後の世界で聖の前に現れたのは、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるようにと告げる天使だった。自分を殺した犯人を突き止めるため、幽霊の姿で現世に戻る聖。一方、聖を失った心菜も、榊という少年と共に犯人を探し始めるが──。聖の死の真相に驚愕、ふたりが迎える感動のラストに落涙必至!
唯一の身内だった祖母を亡くし、天涯孤独となった高校生の彩葉。残されたのは祖母が営んでいた小料理屋だけ。そんなある日、謎のあやかしに襲われたところを、白蓮と名乗るひとりの美しい男に助けられる。彼は九尾の妖狐ーー幽世の頂点に立つあやかしで、彩葉の前世の夫だった!?「俺の嫁になれ。そうすれば守ってやる」--。突然の求婚に戸惑いながらも、白蓮の営むあやかしの宿で暮らすことになる彩葉。得意の料理であやかしたちの心を癒していくが…。
独立運動への圧力は、西姫と周囲の人々にも暗い影を落とす 複雑に絡まる運命が物語を導いていく 【11巻あらすじ】 日本の官憲による執拗な独立運動弾圧は、西姫と縁のある人々をさまざまな形で窮地に追い込む。 環(九泉)は、かつての仲間に裏切られて投獄される。その壮絶な最期は、崔参判家の悲劇の終わりを意味した。 しかし、独立運動に関連して夫の吉祥も拘束されてしまう。 西姫と吉祥の長男・還国は、思春期の悩みを抱え進路の選択に迷う一方で、間島で別れたきりになっている父親に会いたいという思いを強くしている。 西姫と姉妹のように成長して妓生・紀花となった鳳順は、心身共に病んで、平沙里の崔参判家に保護されていた。 その平沙里では農民たちの間で事件が起きた。過去からつながる運命の糸があちこちで交錯する。
日本漢文の粋を集め、平安期の時代思潮や美意識を知る上でも貴重な文献『本朝文粋』。その漢文の世界の深遠へと誘う格好の入門書。第六巻では特殊な漢詩形式である雑詩のうち紀長谷雄および源順による二種、および、大学寮における試験の問題と解答である策問・対策、講書竟宴等の平安期の学問世界にかかわる作品など、全十一篇を収載。