2019年2月15日発売
王女に扮する魔王を打ち倒すべく聖女と手を組んで王城へと飛び込んだ俺。手下を倒した先で待ち受けていたのは“神の声”を持ち、以前、村を壊滅させようと企てたスライムだった。他人から奪ったスキルを使って強力な攻撃を仕掛けるスライムに対して苦戦しつつも俺はなんとか追いこむことに成功。ところが、虫の息だったはずのスライムはー突然、進化を迎える。それは、“奇跡”か“世界のバグ”かランクは最上位の“L”。神さえも予期せぬ事象だった。破滅魔法の化身となり、全てを飲み込もうとするスライム。圧倒的な力を前にして成す術がないイルシアたち。その中で相方が一つの策を提案するが…!?書き下ろしストーリー「とある青坊と銀爺の話」を収録!!
トルネラに戻ったベルグリフは自身の嫁探しをする娘の親孝行(?)もつゆ知らず村で起こった問題を乗り越えて賑やかで温かな生活を送っていた。そんな中、自身の中で燻っていた思いと向き合うことになり、彼はある決心をする…!一方、アンジェリンは久々の帰郷を楽しみにしていたが、近隣一帯を統括する大公爵に公都へと呼びつけられてしまう。突然のことに憤慨する彼女、だが…。そんな彼女を待ち受けていたのは運命が巡り合わせた出会いだった!!巻末書き下ろしに親子の思い出と今が交差する物語「日々降り積み」を収録!
復活したリーリアとともに戦魔帝ヴァースを取り戻し、解放軍のアジトへ戻ったアズリーは、人材育成と自身のレベルアップを目指しトウエッドで魔法教室を開くこととなる。全ては「魔王を倒すため!」トウエッドには銀の新拠点まであってバックアップ体制も万全。だが鍛錬はこれからというその矢先、山々に轟音が響く。揺れる大地。重圧の如く降り注ぐ魔力ーこれはまさか!?大人気正統派魔法ファンタジー、まだまだこれからの第11巻!
“風”の魔王ストラスを救い出し、戦争に勝利した“創造”の魔王プロケル。黒幕としてストラスを陥れた“黒”の魔王バラムと対立し、熾烈な勢力争いに突入する。宗教や外交による搦め手を駆使し、プロケルに迫る“黒”の魔王。プロケルは街をより豊かに繁栄させながら、対抗策を組み立てていく。そしてついに、実力派の旧い魔王との、全面的な戦争へーこれは味方には優しく敵対するものには冷酷な、変わり者魔王の物語。
魔人の襲撃を退け、古代竜に託された子・シギショアラを守り抜いた最強魔導士兼ムルグ村専属の衛兵アルフレッド。…だが、村やシギショアラの危機が去ったわけではない。そして、まるでその判断が正しいと証明するかのように、再びさまざまな場所で次々に暴走した魔獣が現れ始める。それらの魔獣に共通しているのは「ゾンビ化」していること。調査したユリーナたちはそれが「森の隠者」によるものだと推測するのだがー!?「…森の隠者は、わらわの姉上なのじゃ」大好きな姉が黒幕認定されてショックを受けるヴィヴィ。果たしてそれは真実なのかー!?時にひざに矢を受けた衛兵、時にミレット&コレットの魔法教師。新たにヴィヴィの姉も登場、魔狼フェムもついに魔天狼になつてお届けする、Sランク最強魔導士ののんびり無双なスローライフ第3弾!!
最強魔導士ラックたちのパーティーは、激戦の末、魔神王を次元の向こうに追い返すことに成功した。-だが、魔神の残党たちの追撃は止まない。「ここは俺に任せて先に行け!!」このままでは全滅すると危惧したラックは、仲間二人を先に帰し、一人残って戦い抜くことを決意する。ひたすら戦い続け、ついには再臨した魔神王まで倒したラック。帰還した彼を待っていたのは、いつの間にか10年の歳月が過ぎた世界だった。共に戦った勇者が王に、また、戦士がギルドのグランドマスターになったその世界で、二人と再会したラックは、今度こそ平和で穏やかな人生を歩もうとするー…が!命を賭して魔神王を倒した英雄ということで、めちゃくちゃ特別扱いされて称えられたり。かと思えばゴブリン退治の際に出会った狼少女とヴァンパイアを討伐することになったり。さらには自分より若い少女に、突然「隠し子」扱いされたりと、毎日さまざまなイベントがラックを襲う!!
周囲に説得されて婚約を解消したアンは八年ぶりにウェントワース大佐と再会し、物語は静かに動きだす…二〇〇六年刊行の細やかな注釈を載せたケンブリッジ版を底本とした、二十一世紀のジェイン・オースティン。流麗な現代日本語でオースティン最後の完成作品を読む。最新訳。
落ちてしまった海は、摩訶不思議な世界だった。明るいブルーの色がだんだん黒ずんで、ほとんど闇に。棲んでいたのは、できそこないの骸骨が牙をむいたような魚、まぶたのつぶれたカニや、チロチロと赤い舌を出す貝の群れ。得体の知れない“ほっほさん”にバクテリアに変えられたり、“髭もじゃ男”に釣り上げられて食べられそうになったりしつつ、ようやく陸に帰還した魔女ヘルゼが、最後に決断したのはー。