2019年3月発売
「どうしてお姉さまなのですか?」 甘やかされて育った妹は可愛い顔で父に泣きついた。私の婚約者である王太子に恋をしたと。今までの努力は水の泡、彼に見捨てられ、婚約者を奪われた私は、代わりに“竜の花嫁”として伝説の破壊竜が 住む火山に身を投げた。死を覚悟したその瞬間ーー長い眠りから目覚め、人間の姿をとった竜・グリードに拾われて? 「この国は、俺のものにすると決めた」人生大逆転! 婚約者は譲ります。代わりに最強の竜と国ごと乗っ取りますね!?
『精霊の招き人』という特別な存在として異世界召喚されたものの、田舎生活を満喫中のマーガレット。 友人のレイチェルとりんごジャムを作っていると『王都に来てほしい』と緊急の手紙が届く。 日本の“昔話”を広めようとマーガレットが執筆中の本に、なんと問題(トラブル)発生!? 急いで王都へ向かうのだが、魔術院に、精霊に、と次々と大変なことに巻き込まれて……!? 目まぐるしくてもマイペースに、美味しいご飯は忘れずに。 いつも通りのほっこりスローライフ、楽しみます!!
伯爵令嬢の執事である俺・ヴィンセントは、ある日突然この世界が前世でプレイしていた乙女ゲームで、さらに自分が仕えるお嬢様が悪役令嬢として非業の死を遂げることを思い出す。は? ふざけんな。お嬢様は確かに愛想笑いすらできない方だが、死んでいいはずがない! そんな事になるなら、俺が彼女を救って幸せにしてみせる!……え? 俺も攻略対象キャラだって?? い、いや負けねー!! 敬愛するお嬢様の破滅フラグを折りまくる、俺の異世界転生コメディ!!
“ぼくは歪曲王。君の心の中にある歪みに君臨するもの。君が歪みを黄金に変えることができるまで、ぼくはずっと君の側にいるだろうーー”二月十四日の聖バレンタイン・デイ。都市のど真ん中に屹立する異形の高層建築〈ムーンテンプル〉の観覧イベントに集まった人々を巻き込んで世界が歪んでいく。人々に甘く囁きかける歪曲王は、すべてがねじ曲がったその世界こそ天国にいたる階段だという。そして、そこにはもうひとつの奇妙な影がまぎれていた。“やはり来たな、ブギーポップ……!”人の心に棲む者同士が相まみえる時、終わりなき一日が、幕を開ける。巻末に上遠野浩平書き下ろし「補記」を収録、イラストレーター緒方剛志描き下ろしイラスト仕様で贈る、「ブギーポップ」新装版。
勇者パーティーを首になる ソロパーティーは少し寂しい 可愛い仲間たちを召喚←いまココ! 可愛い仲間たちとやりたい放題の召喚ファンタジー。 召喚術師アリク・エルは、ゴミのような勇者とその取り巻きによるパーティに振り回され、「役立たず」の烙印を押されてクビになってしまう。 突然のソロパーティだが、アリクは気にしない。パーティメンバーなんて召喚してしまえばいいのだから。 ちょっと危険で可愛い仲間たちを召喚したり、大人びたスレンダーロリのお嬢様、ボーイッシュなゴーレム使いなどと新たなパーティーを組み、さまざまな事件を解決。 やがて、事件の真相に勇者パーティーが関係していることが分かりーー。 召喚術師アリクがちょっと危険で可愛い仲間たちと頑張っちゃう召喚ファンタジー、いま開幕!
国家の巨大暴力に対抗するテロリズムを描く『さようなら、私の本よ!』と、国家の巨大暴力がもたらす原発事故を描く『晩年様式集』を収録。晩年の円熟を拒否して社会・時代に抵抗する。ノーベル文学賞作家が企てたテロル、予見したカタストロフ。
ラスト20ページだけは読みたくなかったーー 眉目秀麗、将来有望な蘭学医の卵・真吉。その心中事件に秘められた衝撃の真相とは……。 親思いで優しく、蘭学所からの信頼も厚い彼は、長崎への留学を控えていた。そんな折、女を狙った凄惨な連続殺人が起こり、真吉が先生役を務める寺子屋の少女も犠牲になってしまう。彼は自ら犯人を捕まえようと立ち上がるが、その直後、真吉自身にも思わぬ容疑がかけられる。 息も抜かせぬ展開、そして待ち受ける衝撃の結末。 嫉妬と愛憎渦巻く、一気読み必至の長編時代小説。
書店に勤める青年、月原一整は、人づきあいは苦手だが、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てることが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で万引きをした少年を一整が追いかけたことが、思わぬ不幸な事態を招いてしまう。そのことで傷心を抱えて旅に出た一整は、ネットで親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるため、桜野町を訪ねるのだが……。
「誰かの大切な居場所は、守らなきゃいけないんだ」--入院中の店主から桜風堂書店の店長になってほしいと頼まれた月原一整は、迷いながらもそれを受け入れる。そして彼が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になって奮闘し、ある奇跡を巻き起こしていく。田舎町の書店で繰り広げられる、本を愛するすべての人に読んでほしい温かい物語。
江戸は根津宮永町にある「鯖猫長屋」の朝は、今日も賑やかだ。おてる、与六、おはま、貫八、おみつなど、長屋の面々を“仕切って”いるのは、鯖縞模様の三毛猫サバ。 そんなサバには人間の子分が二人いる。飼い主で画描きの拾楽と、「成田屋の旦那」と呼ばれるほど濃いキャラの持ち主で、剣術が苦手な定廻同心・掛井だ。 その掛井が手下の平八をかばって窮地に立たされる。拾楽がサバの力を借り、事件の核心に迫っていくと、意外な事実が見えてきて……。 謎解きと人情が交錯する人気シリーズ第六弾。文庫書き下ろし。 巻末に、サバが生みの親である著者について語っているので、要注目!
第161回直木賞受賞作。 選考委員激賞! 虚構と現実が反転する恐ろしさまで描き切った傑作! ──桐野夏生氏 いくつもの人生が渦を巻き、響き合って、小説宇宙を作り上げている。──高村薫氏 虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた── 「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ 人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作! 江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。 大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。 末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。 父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、 弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。 著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。 筆の先から墨がしたたる。 やがて、わしが文字になって溶けていく──
ノワールな青春ってどうよ? 大学卒業後2年勤めた企業を辞めて警視庁に奉職。 元高校球児の新米巡査・坂下浩介、27歳、今日もヤバすぎる街・歌舞伎町を警邏中ーー “もしもまた、新宿のどこかで俺を見かけることがあっても、決して声をかけないでくれ" “やつはヤクザで、おまえは警官なんだ。おまえは警官を辞めれば済むが、やつらにはそんな逃げ道はないんだよ" ゴールデン街や区役所通りが近い、ここ《花園裏交番》は、配置人員と酒がらみのトラブルの多さから「裏ジャンボ交番」と呼ばれている。新米巡査・坂下浩介は、重森班長の下、ヤクザになったかつての恩師やビッグ・ママと恐れられる新宿署捜査一課の美人警部補に揉まれながら、欲望に忠実に生きる人間たちに対峙するーー。
上流域での豪雨で荒川の決壊が懸念される真夏の金曜日、千葉と埼玉で竜巻が発生、変電所を襲った。結果、二十三区を含む広範な地域が停電、JRや地下鉄は運休を決め、帰宅困難者が街に溢れることに。止まない雨に刻一刻と洪水の危険性が高まる中、首相と政策顧問団は党の公約に拘り、準備していた防災計画を場当たり的に変更していく。やがて荒川が決壊、墨田区などが水没。顧問団は危機管理監らに責任を被せる形で更迭し保身に走り始める。そしてその悪魔の矛先はついに、たった一人残された内閣府の防災担当企画官・文月祐美に向かう!命懸けで持ち場を死守する人々を守る、もう一つの闘いの行方は!?
出演者同士の殺し合い、まるで『ハムレット』の見立て殺人!?直木賞作家が描く、シェイクスピア×ミステリ。夢の中で助けを求めてきた大女優のために私立探偵・山浦歩が挑む事件の謎。
客席最前列の男が、暗闇のなかで喉を掻ききられて死んでいた。男は上演中の芝居のもと脚本家だった。駆けつけたマロリーとライカーは捜査を開始する。だが、劇場の関係者は、俳優から劇場の“使い走り”に至るまで全員が変人ぞろい。おまけに、ゴーストライターなる人物が、日々勝手に脚本を書き換えているという。ゴーストライターの目的は? 殺人事件との関わりは? 氷の天使マロリーが、舞台の深い闇に切り込む。好評シリーズ。
ここはウサギ穴に落ちたり、鏡をくぐり抜けたりして異世界へ行き、帰ってきたものの、現実世界に適応できない子供たちに救いの手をさしのべる学校。ある日学校に空から少女が降ってきた。彼女は、スミの娘と名乗る。だが、スミは死んだはず。それを聞いた少女はスミを取りもどさないと自分が消えてしまうと訴えた。そこで友だち4人がスミを取りもどすべく死者の世界に旅立つ。ファンタジーの醍醐味を凝縮したヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞シリーズ完結。
マリアナ諸島が米軍の手に落ちたことで、本土が焼け野原になるのを阻止するためB29対策が深刻な問題となった。海軍は空技廠を中心に軍・民・学の総力を集めて、ターボジェット発動機を搭載した戦闘機開発に邁進。本土防衛の切り札となる震電戦闘機隊が誕生した。昭和20年2月10日、父島監視哨が100機を超えるB29の大編隊を捉えた。出撃した震電戦闘機隊は半数のB29を撃墜し、空襲を防ぐことに成功。しかし米軍は日本軍に対抗するため、夜間の無差別攻撃に踏み切る。日本は本土を守ることができるか…。
「資本主義はユダヤ人が発展させた」という説を主張し、彼らの宗教観、歴史をひもとくことでこれを論証したゾンバルトの代表的名著をまんが化。ユダヤ人はどのようにして財を成していったのか。経済の中心となったユダヤ人の移動が国家の栄枯盛衰をもたらすさまを描く。