小説むすび | 2019年5月発売

2019年5月発売

あのこは貴族あのこは貴族

出版社

集英社

発売日

2019年5月17日 発売

地方生まれの美紀と東京生まれの華子。 アラサー女子たちの葛藤と成長を描く、山内マリコの傑作長編! 「苦労してないって、人としてダメですよね」--東京生まれの箱入り娘、華子。 「自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」--地方生まれ東京在住OL、美紀。 東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。 名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。 一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。 猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。 32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。 境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。 同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けてーー。 結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。 ●解説/雨宮まみ

ダイヤモンドを拒んだ花嫁ダイヤモンドを拒んだ花嫁

清らな乙女に、無情と名高い富豪が迫るーー 家族を守りたければその身を捧げろ、と。 22歳のエルヴィは父の死後、継母と異母弟を支えて生きてきた。 手芸用品店で働く身では、男性との出会いはほとんどないが、 何度か見かけた継母の雇い主の富豪ザンダーに密かに憧れている。 ある日、彼の所有する骨董品を盗んだかどで継母が訴えられた。 何より家族を大事にしてきたエルヴィは彼に懇願の手紙を書く。 すると、自ら情け知らずと豪語するザンダーはエルヴィを呼び出し、 魅惑的な曲線を描く彼女の体を見回してから平然と言ってのけた。 「君の体を僕に捧げてくれれば、訴えは取りさげてやろう」 これは脅迫よ! 即座に拒んだエルヴィだが、心は乱れて……。 継母を救いたい一心で、悩み抜いた末に金融王ザンダーの愛人になるという交換条件をのんだエルヴィ。無垢な彼女にとってそれは、大切にしてきた純潔を捧げることを意味しているというのに……。大スター作家リン・グレアムが綴る、情熱の予測不能ロマンス!

妃になれないシンデレラ妃になれないシンデレラ

私は王家の“然るべき花嫁”じゃない。 だから言えなかったーーお腹の子のことを。 2年前、スニータは公国のプリンス、フレデリックと半月ほど交際し、 ただ一度だけ夜をともにした結果、彼の子を身ごもった。 しかし、それを誰にも知らせず、亡き母の故郷に帰ったのは、 妊娠して捨てられた母と同じ道を辿るのではという恐怖にかられたから。 そして生まれた子どもは、王家の者として奪われると考えたからだ。 しかも彼は兄と父王を相次いで亡くし、今や公国の君主となっていた。 そのフレデリックが、ある日突然、スニータの前に姿を現した。 さまざまな手を尽くして彼女の居場所を突きとめたらしい。 彼女が隠してきた息子も見つけ、世継ぎの母として妃になれと言うーー 愛は与えないが、結婚後はさらに子を望む、と彼女を翻弄しながら。 大ヒット作『白鳥になれない妹』と『さよならを言わせて』の関連作です。フレデリックには、愛は与えられないと言われ、彼の周囲には、前の婚約者のほうが妃にふさわしかったと陰口を叩かれ……。愛に恵まれない彼女の幸せは、いったいどこにあるのでしょうか?

富豪と秘書の秘密の十年富豪と秘書の秘密の十年

「わたし、赤ちゃんができたの」 そのひと言がどうしても言えず……。 憧れの仕事につけて、ミランディは意気揚々と張り切っていた。 ところが、CEOがかつての恋人ジョーと知って仰天する。 十代のわたしのすべてだった男性。でも、彼にとっては遊びだった。 ジョーはミランディと再会すると、何事もなかったように近づいてきた。 そして彼の秘書として、南仏への出張に随行するように命じた。 ジョーは、わたしがまだ言いなりになるものと思っている。 家族がみな心から喜んでくれた、この転職をふいにしたくはないけれど、 彼に誘惑されたあげく、また捨てられたら、わたしは壊れてしまう。 それに10年間、ジョーには言えなかった秘密がある。 彼の子を妊娠していたのに、その後亡くしてしまったのだと……。 十代の悲しい初恋を乗り越え、成長したつもりでいたヒロイン。美しい南仏で過ごすうち、彼女とヒーローは昔のように惹かれ合います。だが想いが深まるにつれ、子どもを亡くしたと誰にも言えなかった10年前の孤独と悲しみも、ヒロインは思い出してしまいます。

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